『ファンタスティックフォーチュン』 (Fantastic Fortune) は、1998年11月27日に富士通から発売されたWindows対応の女性向け恋愛シミュレーションゲーム。2000年8月25日にはサイバーフロントから廉価版が、2001年5月24日には同社からPS版が移植発売された。本作のファンはフォーチュナーと呼ばれる。ファン同士の間ではファンタ者と名乗る場合もある。続編は『ファンタスティックフォーチュン2』(PS2用ソフト)。同名タイトルの2と区別するために、本作は無印とも呼ばれる。1998年の発売直後、富士通がゲーム業界から撤退したために一時は半ば廃盤状態となった。だが、熱心なファンにより署名運動が行われ、2年後の2000年にPC廉価版、2001年にPS版が、共にサイバーフロントから発売されるに至った。企画・シナリオ・原画全てをゆうきあずさが担当(当時は漢字名「結城梓」名義)。本来、ゆうきは企画と原画の担当であったが、当初のシナリオ担当者が降板したため、予算の都合上ゆうきがシナリオも兼任することになった。全年齢男性向け恋愛シミュレーションゲーム『エーベルージュ』とは、同じワーランドの世界を舞台としており、「エーベ女神」「アンヘル族」「力のある樹」などの共通点がある。時代は『エーベルージュ』から500年前の設定となる。なお『エーベルージュ』シリーズと『ファンタスティックフォーチュン』『ファンタスティックフォーチュン2』を合わせてワーランドシリーズと呼ぶ。ファンタスティックフォーチュンシリーズは、2作とも3人のヒロインからプレイキャラを選び、7人の相手と、ヒロイン別に用意された隠しキャラとの恋愛を楽しむ形式になっている。選んだ主人公によって、選ばなかった残りの2人のどちらかと友情エンディングを迎えることができるのも、特徴の一つである(無印の場合、ゲーム開始時の性別が未定の「シルフィス」を選んだ場合に限り、友情エンディングではなく恋愛エンディングを迎えられるギャルゲー要素も含んでいた)。パラメータを伸ばす育成タイプのゲームシステムだが、ヒロイン3人は非常に個性が強く、当初からすでに性格がはっきりと打ち出されているため、「プレイヤーが感情移入する分身としてのヒロイン」よりも「物語を牽引する主人公としてのヒロイン」の側面が強く、むしろノベルゲームのようなシナリオ性の高さが特徴のひとつとなっている。また、それぞれのヒロインの視点をプレイすることで、一つの物語を多方面から見ることができる。物語の舞台は、『エーベルージュ』から遡ること500年前の惑星ワーランドの中世時代。カダローラ島の内陸にある小国・クライン王国。クラインの王女ディアーナ、騎士見習いシルフィス、魔法により現代日本からクラインに召喚されてしまった女子高生メイの3人から主人公を1人選んでプレイする。主人公3人にはそれぞれ目標があり、達成に向けてクラインでの一年間を過ごすことになる。立派な王女を目指すディアーナ、魔力を高めなければ自らの世界に帰れないメイ、立派な騎士となり性別分化を果たそうと腕を磨くシルフィス。隣国ダリスの不穏な情勢がクラインに及び始める中、これらの正規目標を達成するもよし、素敵な恋をするもよし。主人公の運命は、プレイヤーの手に委ねられている。『エーベルージュ』と共通するものについては、そちらの記事で説明が掘り下げられているため、本記事では割愛する。大きく分けて「治癒魔法」「武術魔法」「創造魔法」の3種に区分される。『風の向こうへ…』は目標達成時、『Don't Lose Your Smile』は恋愛エンディング時に流れる。
出典:wikipedia
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