ラオックス株式会社(英称:"Laox CO.,LTD.")は全国41店舗(2016年5月末時点)に免税店を展開している大手総合免税店。2009年に中国の大手家電量販店を運営する蘇寧雲商の傘下となった。社長は羅怡文。訪日外国人に人気の高い全国各地に店舗展開。主な顧客層は中華圏、東南アジア。昔は大手家電量販店だったため家電製品が主力であったが、現在は理美容品、化粧品、民芸品、服飾など、取扱商品は多岐にわたる。社名の「ラオックス(Laox)」とは、ラテン語の「Lar」(家庭の守護神)と「Vox」(声)を合わせたもので、「家庭に幸せを呼ぶ声」という意味である。ラオックスは創業者の谷口正治が1930年に墨田区で始めた電気器具の行商が始まりであり、1939年に開店した谷口商店を源流としている。戦時中に谷口は海軍に招集されたが、終戦後に神田須田町に谷口商店を再建。有限会社化、株式会社設立を経て秋葉原に2店舗を開店。1948年には谷口電機株式会社に商号を変更、さらに家電小売部門を分割して朝日無線電機株式会社を設立した。1963年の千葉店の開店を皮切りに郊外に多店舗展開を開始。会社を資本(管理)と経営(販売)に分離し、CIシステムを導入する検討がなされ、1976年9月に新会社ラオックス株式会社を設立、翌月には朝日無線電機の店舗の営業を譲り受け、ラオックスとしての営業が始まった。1970年代後半から1980年代前半にかけてはオーディオ機器、1980年代後半からはパソコン関連の販売に注力し、業績を伸ばしていった。最盛期には関東近郊を始め、東北地方、信越地方にも地場量販店との業務提携や子会社化を通じて店舗網を拡大。2000年代初頭には2000億円以上を売り上げ、大手家電量販のひとつに数えられていた。その後は主力であったパソコン販売の落ち込みや、大型店舗出店の失敗、家電量販店間の競争に敗れたことなどで業績が悪化。朝日無線電機時代より展開していた郊外店を全て手放すことになり、2009年8月に中国最大手の家電量販店を運営する蘇寧雲商の傘下となった。同時に新しく就任した羅怡文社長の方針により、ラオックスは中国人をはじめとする外国人観光客向けの免税店として再建を図ることとなった。その後、国内の店舗事業、中国での店舗事業、蘇寧電器との貿易仲介事業の3つを柱として事業の立て直しを進めた。途中、日中関係の悪化(「尖閣諸島中国漁船衝突事件」、「2012年の中国における反日活動」)や震災などの悪条件が重なったが、アベノミクスを背景とした円安進行などに伴う訪日観光客の急増が手伝い、2014年12月期には、2001年3月期以来14期ぶりとなる最終黒字を達成した。2015年に入り、メディアはラオックスを「家電量販店」としてではなく「大手総合免税店」としてあつかい、ラオックス自身も自社の業態を「国内最大規模の免税店」としている。ラオックスは取り扱う商品カテゴリーのさらなる増強を目的に、婦人靴を製造・販売する「株式会社モード・エ・ジャコモ」を買収。その後、株式会社オンワードホールディングスとの合弁会社「オンワード・ジェイ・ブリッジ」を設立し、グローバル展開を見据えた新たな商品展開をはかっている。訪日外国人向けのインバウンドの先駆者として、国内、中国の両国メディアから注目を浴び、2015年春節を機にメディア露出も多く、2015年のユーキャンの日本流行語大賞の大賞“爆買”で、羅怡文社長が受賞をした。2016年5月13日付で事業セグメントを「国内リテール事業」、「海外事業」「その他事業」に変更。ラオックスは取り扱い商品によって複数の業態を展開している。なお、秋葉原地区でのみ展開していた業態については割愛する。展開している業態かつて展開していた業態かつては関東地方を中心に家電量販店を100店舗を超える規模で展開していたが、経営の悪化で直営店は一時は秋葉原の数店舗のみにまで縮小していた。現在では、東京を中心に全国の主な観光地に免税店を出店しており、北は北海道、南は沖縄と家電量販店時代より広範囲に展開している。直営店以外では、ラオックスと業務提携している井門エンタープライズが運営するフランチャイズの家電量販店が東京都内に1店舗、このほか子会社の神田無線電機の運営する中古ゴルフ専門店「ゴルフ・ドゥ」が千葉県に1店舗ある。秋葉原におけるラオックスの店舗は度々大がかりな再編が行われ、業態変更、移転、分散、集約など複雑な変遷をしてきた。以下は、各所在地の店舗の変遷を順に示したものである。なお、同じ名称で移転した店については、区別するために (1st)、 (2nd)、 (3rd)… と世代を付記した。開店順に整列する。ラオックスは、同業他社で言うポイントカードにあたるものとして、「ラオックスメンバーズカード」を発行している。メンバーズカードは一部を除くラオックス直営店で導入されており、ラオックスIMON店等では使用出来ない。また、アソビットシティでは独自のメンバーズカードを発行しているが、通常のラオックスメンバーズカードと同等に使用可能となっている。なお、ラオックスメンバーズカードは2002年11月に導入されたが、それ以前にも子会社の東北ラオックスがポイントカードにあたる「トクトクカード」を発行していたことがある。トクトクカードは仙台店でのみ有効で、他のラオックス店舗では使用できなかった。
出典:wikipedia
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