セミラミス(、アラム語: Shamiramシャミーラム)は、アッシリアの伝説上の女王。モデルは紀元前9世紀アッシリアの王シャムシ・アダド5世の王妃でその子アダド・ニラリ3世の摂政を務めたで、ギリシャに渡ってセミラミスとなった。伝説によれば、美貌と英知を兼ね備えていたとも、贅沢好きで好色でかつ残虐非道であったとも伝えられる。世界の七不思議の一つ「バビロンの空中庭園」を造らせたといわれる。シリアの魚の女神アシュケロンの(別名アタルタギス)と、とあるシリア人との間にできた娘であるとされ(デルケトーと交わったのは河の神カユストロスという説もある)、幼くして捨てられ、鳩によって育てられた。「セミラミス」はアッシリア語で「鳩から来た者」を意味する。成長した後、ニネヴェの都を築いたアッシリア王に寵愛され、息子ニニュアス()を産んだ。また「ニヌス王はセミラミスに毒殺された」という伝説が残っており、これは伝説に残っている最古の毒殺事件といわれている。こうしたセミラミスにまつわる伝説は、ヨーロッパでは演劇やオペラの題材として好んで取り上げられることになる。しかし最後はニニュアスによって謀殺されたとも、神託によりニニュアスの謀反を知って彼に王位を譲り、鳩となって昇天したとも伝えられる。62歳没、在位は42年間に及んだという。黒魔術に長けたアッシリアの女王セミラミスは、アルメニアの美麗王アラに惚れこみ、求婚するが拒否され、アララト地方に侵略して戦争をけしかけた。しかし戦いでアラは戦死し、悲しみに暮れた彼女は王の遺体にまじないを掛け、復活するよう神に祈りを捧げた。後にアルメニアの民衆がセミラミスの暴虐に反旗を翻そうとすると、彼女はアラが神の力によって蘇り、セミラミスの一愛人となったという嘘を触れ回ったという。この民話には様々な変形が存在するが、いずれもアラは復活しないというものとなっている。なおアルメニア人男性に多いアラムという名は、この美麗王アラに由来するものである。1648年に発表されたオペラ『インドのセミラーミデ』を皮切りに、1910年までに65以上のオペラが作られている。中でも著名なものがジョアキーノ・ロッシーニ作曲の『セミラーミデ』(1823年初演)である。セミラミスにちなんで名づけられた小惑星セミラミスがある。
出典:wikipedia
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