稲荷山公園駅(いなりやまこうえんえき)は、埼玉県狭山市稲荷山一丁目にある、西武鉄道池袋線の駅である。駅番号はSI22。相対式ホーム2面2線を有する地上駅。線路とホームは駅の東側で南向きにカーブしていて、その辺りには屋根はない。なお、ホームの一部に列車との間隙が広い箇所がある。2番ホームに接した南口には自動券売機が設置されていないが、始発より終電車まで使用できる。トイレは1番ホーム側にあり、車椅子・オストメイトでの利用に対応した個室もある。ホームの一部は航空自衛隊入間基地に面しており、直接出入りできる場所が確保されていて、毎年11月3日に開催される航空祭開催時にはその場所を臨時改札口として使用している。1日平均乗降人員は以下の通りである。池袋線内の急行停車駅としては元加治駅に次いで利用者が少ない。なお、毎年20万人以上の観客で賑わう入間航空祭当日は混雑する(後述)。当駅は軍事基地の中を旅客鉄道が通るという、日本では珍しい場所に立地している。なお、駅前の商業施設は改札脇にあるコンビニエンスストア「ポプラ」や駅出口近くの不動産店程度であり、住宅もあまりない。一方で、狭山稲荷山公園やふれあい健康センターなどといった基地の返還用地を利用した公共施設がいくつか立地する。西武新宿線の狭山市駅が近隣に立地(当駅から約2km、路線バスで所要約5分)している。毎年11月3日には、隣接する航空自衛隊入間基地において「入間航空祭」が開催されており、輸送機のアクロバット飛行が見られる。2010年には動員数が過去最高の28万人になった。当日は入間市行の臨時列車が運行されるほか、特急が(2013年のみ快速急行も)臨時停車する。また、西武鉄道の社員が多数配置されて交通整理にあたるほか、ホームの所沢方面に臨時改札口が設けられて臨時の基地出入口に続いている。当駅に隣接する踏切(稲荷山公園1号踏切)は、狭山市と入間市の中心市街地を結ぶ都市計画道路(入間狭山縦貫道路)のものである。同道路と並行する国道16号は入間市駅北口再開発の遅れにより道路の拡幅がなされていないことで慢性的に渋滞が発生するため、その迂回路としても利用されることから交通量が多く、国土交通省が実施した調査においても稲荷山公園1号踏切は「ボトルネック踏切」と指摘されている。このような状況を鑑み、狭山市は関係各所に働きかけ、入間狭山縦貫道路の立体交差(アンダーパス)化による稲荷山公園1号踏切廃止案のほか、池袋線を掘割構造化し稲荷山公園1号踏切のほか入間基地内に位置する武蔵藤沢5号踏切の両踏切を廃止する案を提起した。同案が実現した場合、国道16号を経由しないで入間市と狭山市の中心市街地を直接結ぶバス路線の開設が可能になるほか、交通渋滞が解消されることにより入間狭山縦貫道路が都市計画道路として本来の機能が発揮できるとされる。さらに、踏切によって分断されている入間基地敷地の一体化、およびホームの有効長や幅員に余裕を持たせたり、駅移設や線形改善による通過速度制限の緩和などの効果があるとしている。もっとも、両案ともに狭山市の財政事情や関係機関との調整不調により実現の目途は立っていない。
出典:wikipedia
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