KOS-MOS(コスモス)は、SFロールプレイングゲーム、ゼノサーガシリーズに登場する架空のキャラクター。声は一貫して鈴木麻里子が担当している。外見は18歳前後、身長167cm、体重92kg。表面的には人間とほぼ同様の外観に、青色の長髪と赤色の瞳を持つ女性型のアンドロイドである。物語中に登場する謎の敵性体「グノーシス」への反攻の切り札として巨大コングロマリット「ヴェクター・インダストリー」における軍事・産業用コンピュータおよび制御ソフトウェア開発部門である第一開発局で開発された。戦略および戦術の両面を担う決戦兵器の実戦配備予定一号機という設定である。物語の時代では分子工学の発展により生み出された合成人間である「レアリエン」の技術が発達しており、全体が機械部品から成るアンドロイドのKOS-MOSの存在は異質なものであるとされる。物語冒頭では開発中の段階であり、実動試験にさえも至っていない状態であったが、主人公らと共に乗り組んでいる巡洋艦ヴォークリンデへのグノーシス襲来に対し、起動命令なしに自律的に起動して主人公らの危機を救う。その後は主人公らと行動を共にすることになる。人間とのコミュニケーションの円滑化のために、いくつかのヒューマンインターフェースが実装されている。その一環として「模擬人格OS」を搭載、人語を理解し、応答することができる。外観は人間と変わらないが、その行動や態度の基本は「任務」「論理」「効率」に支配されているため、劇中では周囲の人間に冷徹な印象を与えている。しかし、時として人間的な情動を思わせるような行動を取ることがあり、その理由は物語中でも謎とされている。物語の主人公であり、KOS-MOSの開発主幹技師でもあるシオン・ウヅキを守護すると共に、人類の存亡の鍵を握るとされる謎の物体「ゾハル」にも深く関わっており、物語全般を通じて重要な役割を果たしている。KOS-MOSの名称は「Kosmos Obey Strategical Multiple Operation Systems(秩序に従属する戦略的多目的制御体系)」の略称で、典型的な再帰的頭字語となっている。これは正体不明の敵性体グノーシスに対抗するために開発された、彼女を含めたシステム全体の総称で、彼女個人の名前ではないが、劇中では通称としてこの名前で呼ばれている。彼女個人を指す場合、形式名称として「対グノーシス用人型掃討兵器KP-X シリアルNo.000000001」が正式なものとなる。また「KOS-MOS」の名はギリシャ語の「秩序」を意味しており、同じく劇中の登場人物であり、「混沌」を意味する名を持つケイオスと対をなす存在として位置づけられている。躯体内部に内蔵されている武器。KOS-MOSの使用する武器は、空間転送技術によって使用時に手元に転送するため、常に身軽に行動することができる。KOS-MOSはブラックボックスとなっているコアモジュール以外のパーツを簡単に作り変える事が可能である。そのため、時期によって身体の形態が異なっている。また服装も変化する。動力については、劇中では内部コンデンサに何らかのエネルギーを蓄積しており、これが尽きると直接接続による補充を必要とするらしきことが語られている(後半ではリアクター反応炉が搭載されることになる、さらにEP3ではエルデカイザーのリアクター反応炉をダウンサイズした物に換装)。同じく劇中に登場する有人ロボット兵器であるA.G.W.S.では、動力は外部からの空間転送にて供給されるため実質的に活動可能時間に限界はない(供給元の戦艦や基地の動力炉が破壊された場合はこの限りではない)という解説があり、空間転送が可能であるKOS-MOSが動力については何故その恩恵を受けられないのかについては言及されていない。KOS-MOSの性能の維持には定期的なメンテナンスが不可欠であり、そのため調整槽とよばれる装置を必要とする。KOS-MOSはこの中で一時的に休止状態となることにより各部のチェック、調整およびソフトウェアの更新を行うと共に、ヴェクター・インダストリー本社へ活動時に蓄積したデータのフィードバックを行っている。調整槽には推進装置が備えられており、宇宙空間においてもKOS-MOSに随伴しての移動が可能となっている。また、KOS-MOSver.2においては調整槽の機動力向上のため変形機構が搭載され、「タブバイク」と呼ばれるサポートマシンになった。KOS-MOSには人脳を模した動的ネットワークを用いた高度な情報処理システムが組み込まれており、これを利用してシステム内部の論理空間に「エンセフェロン」と呼ばれる仮想現実空間を電子的に構築することができる。この中ではKOS-MOSおよびその他の被験者が戦闘演習などを非稼動状態でも実戦さながらにシミュレーションできる他、KOS-MOS自身の稼動時の記憶に基づいてその内容を追体験することもできる。ただし、エンセフェロンの構築状態はKOS-MOSのネットワークシステムの状態に依存するため、何らかの原因でネットワーク状態が不安定になるとエンセフェロンも不安定となる可能性があり、人間がその中に侵入している場合は時として危険を伴うとされる。KOS-MOSの搭載兵装その他の能力に関しては、開発者であるシオン・ウヅキにおいても不明である部分が数々あるとされ、その理由はKOS-MOSの開発経緯とともに未だ劇中では明らかにされていない。『ゼノサーガ エピソードII[善悪の彼岸]』の限定プレミアムボックス(18000円)に同梱されたKOS-MOSのフィギュアが異様な外観であったことから話題となり、画像掲示板ふたば☆ちゃんねるにおいてその写真が貼られた際に「邪神モッコス」(じゃしんモッコス)という呼び名が付けられた。当のフィギュア自体は「邪神像」と呼ばれ、それ以降、醜悪な作りと評価を受けたフィギュアのことを「邪神」と呼ぶ人々がインターネット上を中心に見受けられるようになった。ネット上でも様々なコラージュが用いられファンの間でも騒然となった。初回版と通常版の価格の差を考えると、このフィギュアは実質1万円近い金額ということになる。「もっこす」の名称は、KOS-MOSのアナグラムであり、特に意味は無い。なお、熊本弁で「頑固者」「融通の利かない者」という意味で「肥後もっこす」というのもあるが、関係はない。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。