ジムIII(ジムスリー、"GMIII")は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ」の一つ。初出は、1986年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』。作中の登場勢力の一つ「地球連邦軍」の量産機で、前作の『機動戦士Ζガンダム』に登場する「ジムII」の発展型。同じく『Ζガンダム』から登場する「ガンダムMk-II」の技術が用いられており、バックパックの形状などに似通った部分が存在する。当記事では、各バリエーション機についても記述する。一年戦争当時の地球連邦軍主力機「ジム」の改良型「ジムII」に、さらなる近代化改修を施した機体。大半の機体は一度完成したジムIIの再改修機で、少数の新規生産機は「ヌーベル・ジムIII」と呼ばれることもある。ジムIIは基本的にジムのマイナーチェンジにとどまったが、ジムIIIではガンダムMk-IIなどの技術を転用することで、大幅な設計の見直しが行われている。一部装甲材質やセンサーが大幅に改良され、機体各所にミサイルを追加することで支援機としての機能を高めている。重装備化により自重は増大したが、バックパックなど機体の3割強をガンダムMk-IIと同型のパーツに換装することで、機動性の向上を実現した。ビーム・ライフルの形状は一見ジムII用と同一だが、より小型軽量かつ高出力化(1.9MW→2.8MW)された専用ライフルとなっている。しかし、Eパック式ではなくエネルギー充填型なのは相変わらずで、撃ち尽くしてもリロード不可なため、一般に充填型ライフルはEパック方式よりも射撃回数が多めとはいうものの、戦闘継続性に問題を残していた(ただし、このライフルについてはエンプティから次弾発射可能時までの最低リチャージ時間が約15秒とする記述もある)。肩部ミサイルポッドの仕様は2種類あり、ノーマルミサイルポッド(中型ミサイルタイプ)は各4発同時発射を4回可能。オプションミサイルポッド(小型ミサイルタイプ)は各15発同時発射を2回可能とされている。腰部に装着される大型ミサイルランチャーは二連でパックされており、発射後4枚のプレート(『ガンダム・センチネル』の設定画内記述では「高機動プレート」)を開く特異な形状を持つ。このプレートはミサイル自体の運動性向上を目的とするものであり、アクシズなどの重MSに対抗する目的で装備されている。大型ミサイルは腰だけではなく、コネクタを介してバックパックの上端に4発取り付け可能であると記述されている。ビーム・サーベルはRX-78ガンダム式の円柱形からガンダムMK-II式の角形へと変更され、装備数も2本に増えている。グリプス戦役当時の量産機としては画期的な高性能を誇る本機だが、あくまで改修機の再改修機という範疇にとどまることや、わずか数年後により高性能なジェガンが次世代機として登場したことで、軍の関心は本機から離れていき主力MSとしての立場を失っていった。そのため歴代のジムシリーズの中では改修生産台数・期間は短く、総数で800機程度だったとされる。また後述の新規製造機体のヌーベル・ジムIII、早期警戒型ジムIIIを合わせた総数が800機とする資料もある。雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場する、地球連邦軍のMS。名称の「ヌーベル」とは、フランス語で「新しい」を意味する。ジムIIのさらなる性能向上を目指し、ガンダムMk-IIの設計の一部を取り入れたジムIIIには、ジムIIから改修出来る規格をもつ上記の物とは別に、全く新規に設計、製造された物とが存在した。後者のタイプを区別のためヌーベル・ジムIIIと呼称している。このヌーベル・ジムIIIはジェネレーターがより強力なものに変更され、それに伴い胸部の排気ダクトも増設されており、パワードジム、ネロのように4つある。また頭部はバルカンの総弾数とセンサーを強化した新設計の物となっている。このためジムIIからの改修機であるタイプのジムIIIと比較して、ガンダムMk-IIの簡易生産型と呼べるまでに性能が向上。そして後にネモと同型のジェネレーターに換装してコストダウンをはかった後期生産型が作られ、第二次ネオ・ジオン抗争に至るまで主力機として運用され続けた。バーザムという、別系統で開発されたガンダムMK-II系量産機とは好対称の機体である。武装はジムIIのものを共用していた前述のジムIIIと対照的でガンダムMk-IIの主力武装を装備しているが、バーザムと同様、連邦軍のMS武器の大半を装備可能となっている。ΖΖ時に提出された「初期稿」での設定画には、ガンダムMk-IIと同仕様の盾に装着した「近接防御ミサイルクラスター」なる火器、前腕のミサイルパイロン&ミサイル(各2発)、腰部側面へのクラッカーまたはマイクロミサイルなどの記述がある。『機動戦士ガンダムU.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』ではマリアナ基地でガンダムデルタカイとの技術比較検証用に配備され、後にフレスベルグ隊のレックス・ファビオ中尉の機体として実戦運用された。作中ではバーザム改と交戦する場面もある。PCゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』に登場(型式番号:RGM-86EW)。ジムIIIを早期警戒型に改修した機体。強力な索敵システムを搭載したバックパックが特徴であり、後方支援用にミサイルも内蔵している。そのため、コストパフォーマンスに問題が生じ、少数の生産に終わった。なお、PCゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスド・オペレーション』では、同コンセプトの機体「EWAC-ジムIII」(型式番号:RGM-86E)が登場する。
出典:wikipedia
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