『勇者エクスカイザー』(ゆうしゃエクスカイザー、Brave Exkaiser)は、1990年2月3日から1991年1月26日までテレビ朝日系列で全48話が放送された、名古屋テレビ・サンライズ制作のSFロボット アニメ『勇者シリーズ』の第1作。放送時間は当初、毎週土曜 17:30(JST)からであったが、10月6日放送分より毎週土曜 17:00 (JST)へ放送枠を移動した。これまで、土曜17時台後半で続いて来た「リアル ロボット路線」から大きく方向転換し、低年齢層をメインターゲットとした「スーパーロボット路線」の作品として企画された。同枠では1981年の『最強ロボ ダイオージャ』以来、9年振りとなる。純粋な子供向け番組を目指して制作し、リアルロボット作品の影響が未だ残っていた当時としては珍しく、単純明快な展開を基本とした作品作りを一貫して行っている。そのため、地球の宝を奪おうとするガイスターに対し、彼らを追って来たカイザーズがそれを阻止すべく立ち向かう、一話完結の勧善懲悪が大きな特徴である。提供スポンサーのタカラが手掛けた『トランスフォーマーシリーズ』の「地球の外からやって来た、宇宙人が地球の乗り物に姿を変える」要素を受け継ぎつつも、描写はそれまでのサンライズ製作のロボットアニメで培われたノウハウがふんだんに活かされている。その傾向はリアルロボットの機械的フォルムから、トランスフォーマーより受け継がれ、更に洗練されたシンプルなフォルムのメカニックデザインにも現れている。勇者シリーズの重要なファクターの一つと言える「主人公の少年と勇者ロボが対等の友人関係である」雰囲気を最も色濃く出している。本時間帯で長年続いていた、リアルロボット路線からの方針転換により、特に皆殺しと形容された富野由悠季監督作品とは対照的に、最終回のダイノガイスト以外は死者を出さない作品となった。本作品は幼い子供でも理解しうる、単純明快なテーマ「宝(物)探し」を扱い、1話完結の基本フォーマットを通じて毎週異なる「宝物」が設定され、主題歌の2番の歌詞でも語られている様に、失いかけて初めて分かる大切な物を視聴者に訴える作りとなっている。このテーマは最終回のサブタイトルにもなり、エクスカイザーとダイノガイストとの最後の勝負の場において示された。この時に語られた本作品、最後の宝物。それは後の歴代の勇者たちも最重要視する基本的な概念となり、以降のシリーズに受け継がれていった。元々は単発の作品であり、次回作についての構想は無かったことが『サンライズ アニメ史』に記載しているが、次回作の制作が決定。勇者シリーズの基礎を築いた。玩具の売り上げは同年のアニメや特撮番組の中でもヒットし、タカラによると「今までで、一番良かった」としている。同年末、スーパーファミコンが発売。タカラもこれを予想して生産数量を絞ったが、年末商戦では大量の在庫が発生するなど、不振に陥った。この結果を受け、タカラは「ドラマ設定が大切になってくる。カッコいい、迫力がある、デザインが良いだけではもう追い付けない」という、『勇者シリーズ』の行く末を見通したかのような発言を残している。西暦2001年。無数の星々を荒らし回った「宇宙海賊ガイスター」は新たな宝を狙い、地球へ侵入した。彼らを追い、地球へやって来たのは「宇宙警察カイザーズ」のリーダー「エクスカイザー」と、その仲間たち。偶然、彼と出会った少年「星川コウタ」はカイザーズの秘密を共有する友人となる。エクスカイザーと仲間たちは地球の乗り物と融合し、巨大ロボへと変化。ガイスターの野望に立ち向かっていく。惑星カイザースター出身の宇宙エネルギー生命体。全員の平均年齢は、12,000歳。逮捕率はほぼ100%だが、ガイスターの逮捕に唯一、てこずっている。彼等は宇宙警察に所属するため、幾つかの後続作品のように、自分たちを「勇者」という表現はしていない。勇者シリーズ中、唯一、実在する俳優からキャラクターを設定している。全員が肉体を持たないエネルギー生命体であり、肉体を持つ種族とエクスカイザーたちエネルギー生命体は異質な存在であることから、地球での様々なギャップが物語の重要な鍵になることが多かった。また「書物」や「コンピュータ」はエクスカイザーの故郷には存在せず、通貨制度も地球のそれとは異なることがコウタとの会話やガイスターの言動で明らかとなっている。壊れた物体を元の姿に修復するフォーミングビーム、自然災害を食い止めるバリアー光線、対象のエネルギーを奪う反エネルギー光線、胸部・指先からの放水、天候の操作、異空間からの支援メカや武器の召還など、人知を超えた特殊能力を持つ。単体で変形する際は「チェンジ ○○(自分の名)!」。合体する際は「フォームアップ!」が掛け声となる。ウルトラレイカーを除く全員が、ブレストチェンジギミックで戦闘モードとなり、胸部にはそれぞれ動物の顔、または武器が出現する。前者の場合は人型に変形した直後にブレストチェンジすることが多いが、後者の場合は武器を使う際にだけ行われる。彼らが宿った乗り物は変形の際に別次元に保存し、変形中や変形後は外見のみ、各部にその姿を留めているが、実質的には全くの別物である。これらは変形解除と同時に、彼らが元にある状態へと戻すため、戦闘に伴う質量増減は必要最小限に抑えられているが、必要に応じ、元の乗り物に搭載されている物質を利用する場合もあり、場合によっては元に戻した際に、エネルギー切れになる場面もある。地球人側には当初は謎のロボットとして認識されていた。徐々に名前が認知されるにつれ、カイザーズを讃える音楽会が開催されたり、ハロウィンではタクミがエクスカイザーのコスプレをしたりと、正義のヒーローとして認識されるようになっていった。カイザーズが結成される以前から活動していた、チーム。他の惑星で活動していたところを、エクスカイザーにスカウトされ、現在に至る。新幹線に融合した、双子のエネルギー生命体。普段は通常の運行を行っているが、事件の際は駅を抜け出し、現場へと駆け付ける。ローラースケートで、ステージに立つ、当時の人気アイドル グループがモデルで、足裏のローラーで高速移動できる。幾度か乗客を輸送中だったために出動できなかったことがある。宇宙警察学校を卒業後、カイザーズに配属されたため、年齢はカイザーズの中で、最年少である。300年間で、286もの惑星を荒らし回った宇宙海賊。カイザーズと同等のエネルギー生命体で、カイザーズと異なり、機械ではない無機物(地球では、恐竜の実物大模型)に融合。地球上の全ての宝を奪い取るのを目的として、活動を開始する。毎回のターゲットは金銀財宝から文化財、最先端科学、食糧や資源など多岐にわたる。地球の自然や文化に疎いため、誤解や宝の価値を理解しないままの作戦行動も多い。指名手配はされているものの、前科は無い。最終決戦で、ダイノガイストは戦死。部下たちはカイザーズに逮捕された。本作の「敵」ではあるが、後の勇者シリーズの「悪」と違い、世界征服や宇宙支配の思想を持っていないので、完全な悪の立場ではない。四将全員の変形ギミックはトランスフォーマーシリーズのダイノボットを踏襲しているが、玩具として発売されたのはダイノガイストのみに留まっている。プテラガイストが開発したエネルギーボックスを、地球上のあらゆる物に取り付けることで誕生する破壊ロボット。基本的に、毎回の事件で狙う「お宝」を略奪する目的で使用するが、エクスカイザーたちを破壊するために生み出されることも多い。
出典:wikipedia
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