ストライクダガー (STRIKE DAGGER) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する、モビルスーツ(MS)に分類される架空の有人式人型ロボット兵器の一つ。メカニックデザインは大河原邦男。人型機動兵器「モビルスーツ」(MS)の1機種。地球連合軍の主力量産機で、前半主役機である「ストライクガンダム」の設計をベースに開発された。ただし、迅速な大量生産を行うために機能の一部が省略されており、ストライクの特徴であるバックパック換装機構「ストライカーパックシステム」を持たない。省略された機能を有した真の完成機は、105ダガーとしてメディアミックス企画『ガンダムSEED MSV』に登場し、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する「ダガーL」などの発展型も次々に設定された。本項では、関連作品に登場する発展機群、派生機についても解説する。地球連合軍は、初の制式主力MSとしてGAT-X105 ストライクを原機とする量産機ダガーを開発した。この機体は、ストライク最大の特徴であるストライカーパックシステムを始め機能・性能の多くを相応のダウングレードを経て受け継いでおり、モビルアーマー (MA) や航空機、戦車などの在来兵器群に替わる地球軍の新たな主力機として量産・配備が決定していた。しかし時局は急を要しており、連合軍はMSの頭数を揃えるため迅速に調達可能な簡易機を優先し誕生したのが本機で、パナマ基地で開発が行われ、デトロイトに本社がある国防産業連合に加盟している企業で量産された。これに伴って制式化時期が「ダガー」と逆転したために、本機に「ストライク」の名が付加されることとなった。生産コスト低減を目的とした本機は、正式量産型であるダガーと比較すると、背部ストライカープラグの省略を始め、頭部ブレードアンテナおよび機関砲の半減、各部装甲の単純化などのデチューンが施されている(一説によれば、この為に対EMP装備も不十分な物が搭載されたという )。機体の基本骨格にはストライクと同系列のX100系フレームを採用。運動性においては初期GAT-X100系列と同水準を保ち、ジンを凌駕する。標準武装としてGAT-Xシリーズで実用化された小型携帯ビーム兵器を装備。ザフトのジンやその上位機であるシグーを上回り、それらの装甲を容易く貫通する攻撃力も獲得した。背部ストライカープラグの代替として同規格の簡易アタッチメントが設置され、空挺降下用のパラシュートパックなど簡易的な装備なら装着・運用が可能である。頭部はG兵器と異なりゴーグル状となっているが、その奥には二つのカメラアイを有する。また、開発において最大の懸案とされたナチュラルパイロット用OSも実用レベルの完成度が確保され、低錬度のパイロットでも充分に性能を発揮することができる(コーディネイター用OSと異なり、戦闘データから状況がパターン化されている為、搭乗者の反射神経に操縦を依存せず、MS自身に対応させる事が出来るシステムを導入している)。さらには地球連合のMS運用ドクトリンである「複数の友軍機で1機の敵を殲滅する」という基本戦術も設けられ、ザフトのジン等に対しても互角以上の戦力として機能した。関連ゲーム『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』のキラ編「舞い降りる剣1」序盤のムービーには、黄色と緑色のカラーリングで背部にビームサーベルを装備していない差異がある本機が登場している。パナマ防衛戦で第13独立部隊所属の機体が多数投入され、ザフトMS部隊を相手に優勢を保つが、グングニールによって行動不能に陥る。以降はストーリー展開によって敵方の量産機となり、オーブ解放作戦ではM1アストレイを中心とするオーブ国防軍に対し主に物量面で終始優勢を保ち同国を占領、それと平行して行われたビクトリア奪還作戦においては性能面においても優位に立って勝利を収め、戦争継続を可能とするなど反攻作戦の中核を担う。ボアズ攻略戦ではゲイツを主力とするザフトMS部隊と互角以上の戦いを繰り広げる。『SEED MSV』では、第二次ヤキンドゥーエ攻防戦後は、正式量産機である105ダガーや次世代機のダガーLの配備に伴い、南アメリカ合衆国などの途上国へ払い下げられ、南アメリカ独立戦争では新旧ダガータイプ同士の戦闘が繰り広げられる。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS 選ばれた未来』では、オーブに合流した地球連合艦隊に姿が確認できる。『ASTRAY』に登場。ストライクダガーと同時期に開発された上位機種。ナチュラル向けに安定した性能・操縦性を目指したストライクダガーと異なり、優れた身体能力を持つ戦闘用コーディネイター「ソキウス」専用に開発された高性能機である。部品の半数以上がストライクダガーと共通であるため、生産性にも優れている。ストライクの後継機というよりは、GAT-X102 デュエルのコンセプトを受け継いだ機体であり、本来は「デュエルダガー」と命名されるはずであったが、ザフトに鹵獲されたMSの名称を冠する事に連合軍内部で強い抵抗感があり、その結果「ロングダガー」という名称になった。しかし、結局は後に本機をナチュラル仕様に改修した機体に「デュエルダガー」の名称が与えられている。デュエルダガーの完成後、本機の生産は中止された。着脱式の追加装甲ユニット。元々の本機の設計には盛り込まれていなかった装備だが、アークエンジェルが記録したアサルトシュラウド装備型デュエルとの交戦データを基に開発、01D実機にも装備された。右肩部のリニアキャノンや左肩部のミサイルランチャー等、武装の構成もデュエルのアサルトシュラウドに酷似している。このフォルテストラは内蔵火器やスラスターによって火力・推進力を大幅に向上させる。装備後は重量増加による運動性低下という欠点があるため、任意での排除が可能。装甲排除時に生じる隙は、排除と同時に閃光弾を発光させ、敵の視界を一瞬奪うことで対処できる。フォルテストラは「強いドレス」という意味。連合所属時代のジャン・キャリーがジンに続いて搭乗する機体。白系統のパーソナルカラーに塗装されているが、性能は通常機と変わらない。パナマ攻防戦で原型機であるデュエルと交戦。性能、パイロット能力とも互角か、むしろジャン優勢であったが、グングニール発動により他のストライクダガーと共に行動不能となり敗北する。しかしデュエルのパイロットは止めを刺さなかったためジャンは生き残る。ジャンはこの一戦を最後に地球連合軍を除隊する。TCG『ガンダムウォー』ではダガーL用のビームカービンとシールドを装備したカードも存在する。ロングダガーをナチュラル向けに改修した機体。青系統の機体色以外はロングダガーとほぼ同一機だが、OSの調整によってナチュラルでも操縦可能な機体となっている。主にエースパイロットを中心に配備された。ゲーム『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』ムービーではデュエル用ビームライフルとシールドを装備した機種も描かれている。『SEED MSV』に登場。ストライクダガーで排除された各種機能を盛り込んだストライクの正当な量産機。正式名称はダガーだが、ストライクの型式番号「GAT-X105」を取って通称「105ダガー」(イチマルゴダガー)と呼ばれることもある。ストライクダガーでは見送られたストライカーパック用プラグを持ち、バックパックを換装することでさまざまな戦況に対応できる。ストライクのスペックに再検討を加え、ストライクダガーのものに更に改良を加えた新OSを搭載したことで、パイロットの能力を問わないあつかいやすい機体となっている。この他ストライクダガーとの相違点としては、頭部センサーのスペックがストライクと同レベルに引き上げられたことや、PS・TP装甲をコストの削減の為採用せず、代わりにコクピットや動力部などのバイタルエリアにDPX-D30融除剤ジェルを応用したラミネート装甲を採用したことでビーム兵器への耐性が大きく向上している点などが挙げられる。量産1号機のロールアウト時期はストライクダガーとほぼ同じ(一説にはストライクダガーよりも先)であったが、その後は生産性の高いストライクダガーが優先して量産されたため、戦時中の生産数はわずか23機(システム実証機1、試作機2機を含む)に止まり、一部のエース級パイロットを中心に配備された。戦後は名実共に地球軍主力MSとなり、また、マイナーチェンジが繰り返し実施され、最終的に「ブロック7」にまで発展した(具体的改修点は明らかにされていない)。南アメリカ独立戦争時には、ダガーL部隊の指揮官機として、多数が実戦投入されている。105ダガーにガンバレルストライカーを装備した機体。元々ガンバレルストライカーは、アラスカ(JOSH-A)に帰投したアークエンジェルに、ムウ・ラ・フラガ専用装備として配備される予定であったが、ムウがアラスカでアークエンジェルと共に脱走したため実現はしなかった。(連合としては、ストライクの活躍がコーディネイターではなくナチュラルのものであったとして宣伝したい意図があり、そのため「エンデュミオンの鷹」の二つ名で知られるムウがストライクに搭乗していたとし、それまでの戦いも彼が行っていたかの様に見せかける予定だった。また、ムウはカリフォルニア士官学校に転属が決まっており、上層部は実戦を考慮せず、プロパガンダの意味でしかこの機体を考えていなかった。)その後、「月下の狂犬」の二つ名で知られるユーラシア連邦陸軍大尉モーガン・シュバリエに高度な空間認識能力があることが判明し、ガンバレルストライカーは彼の105ダガーに装備された。シュバリエ大尉はボアズ攻略戦に本機を駆って参戦、高い戦果を上げる。『SEED MSV戦記』によると、シュバリエ搭乗の本機は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて5機の105ダガーを率いて、ドクターことミハイル・コースト以下のジン・ハイマニューバ6機と交戦。ミハイルを追い詰めるものの、ジェネシスの発射で戦闘の中断を余儀なくされる(ミハイルは味方からのメッセージで離脱)。ガンバレルダガーは4機の内3機がジェネシスに巻き込まれ、シュバリエの部下は全員ジェネシスの犠牲となる。なお、コミカライズ版では部下の無鉄砲な行動が逆にジェネシスの射線から逃れることに繋がり、その後に部隊を率いてジェネシスに取り付こうとするが、火器運用試験型ゲイツ改に阻まれ機体は大破する。その他、戦中にはカナード・パルスのハイペリオンと、戦後の南アメリカ独立戦争では偽情報によって宇宙へと上がってきたエドワード・ハレルソン搭乗のレイダー制式仕様と交戦する。『VS ASTRAY』では、月基地に接近してきたルドルフ・ヴィトゲンシュタインのグフイグナイテッドと交戦・捕縛する。『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場。一般の01A1にマイナーチェンジを加え、性能向上を図ったカスタム機。OS調整及び本体の軽量化により機体性能を強化し、背部には大気圏内飛行が可能な程に出力強化されたエールストライカーを標準装備する。さらに本体肩アーマー・アンクルガード・エールストライカー主翼に夜間戦闘用ライトを装備している。改修前に比べ外見上の差異は無いが、機体色が黒・グレー基調の専用色に変更されている。いかなる戦況にも対応可能なフレキシビリティを持った汎用機であり、第81独立機動群「ファントムペイン」の主力機としてウィンダムと共に配備された。「スローター (Slaughter)」とは「虐殺」、「殺戮」、「屠殺」などの意味。通常は単に「スローターダガー」と略される。『SEED MSV』に登場。105ダガーをベースに開発されたGAT-X103 バスターの量産機。当初、砲撃戦運用の量産機の開発は、バスターと同等の装備を持つ「バスターストライカー」の設計により進められていた。しかし、より高度な性能を求めた結果、パックを固定装備化する設計に変更され、その経緯で本機が開発される。またGAT-X131 カラミティ用の火器の搭載も検討されていたが、量産機としては火力過剰と判断され廃案となった。両肩ミサイルポッドはバスターの半分である3連装方式に変更されているが、両脇の砲はバスターと同一の装備が採用され、同様に両者を連結して対装甲散弾砲、または超高インパルス長射程狙撃ライフルとして運用することも可能である。また、バスターの弱点であった格闘能力の低さをカバーするため、オプションとして両腕ハードポイントにビームサーベルを設置する。生産された機体はC.E71年8月8日に開始された連合軍の「八・八作戦」の一環であるオーストラリアの「エアーズロック降下作戦」に初めて投入された。中でも、レナ・イメリア中尉(後に大尉)機の軽快な機動とミサイル乱射による弾幕を有効利用した戦法は、正に彼女の異名である「乱れ桜」に相応しいものであった。また、この戦法は宇宙空間でも健在であるまた南米独立戦争時には大西洋連合所属のスティーブがこの機体で連合から脱走、南米の戦闘が行われた街で取材に来ていたジェスと遭遇している。『SEED DESTINY MSV』に登場。105ダガーをベースに開発された特殊戦用機である。本機が担うこの「特殊戦」とは、GAT-X207 ブリッツと同じミラージュコロイドシステムによる隠密性を活用したもので、敵防衛拠点や前線後方施設の破壊ないし索敵、要人の誘拐・暗殺といった非正規戦を指す。105ダガーをベースに、GAT-X207 ブリッツの機能を盛り込んだ実験機名目で開発された。頭部は二つ眼のデュアルセンサーを露出させたいわゆる「ガンダムヘッド」となっている他、ブレードアンテナもブリッツと同型のものが使用されている。システム面の原型機であるブリッツがロールアウト直後にザフトに強奪されたため、開発不能が危惧されたが、増加製作されていた実験機が数機存在したためことなきを得たという。この機体は、Nジャマーキャンセラーにより動作保証された核エネルギーを動力源にしている。これは、ミラージュコロイドを機体表面に定着させるための電場形成に大量の電力が必要とされるためである。ミラージュコロイド使用状況下での活動時間は、ブリッツに比べて大幅に延伸しており、事実上半無制限と言ってよい。更に、宇宙空間において浮遊物等が存在する場所では、バーニア噴射の代わりに前腕、膝、足先などから射出されるアンカーにより移動できるため、熱紋センサーにも探知されない。このアンカーは武器としても使用可能でストライクEに装備された「EQS1358 アンカーランチャー」と同型と思われる。機体そのものがユニウス条約に抵触しているため、公式記録上は存在しておらず主に非公式部隊が運用している。その為、運用を行うのは主に「一族」のマティス率いる情報部や、ファントムペイン所属のパイロットである。ヘブンズベース戦の際、ワイルドダガーと共にニーベルングの警護に配備されていた。また、ロード・ジブリールの護衛としてオーブまで同道していたと思われる機体が存在する(パイロットは既に逃亡していた)。 初期の運用例としてはジャンク屋ギルドの手に渡る前のジェネシスαからの連合軍特殊情報部隊によるテスタメント強奪への参加がある。表向き、本機の開発プロジェクトはユニウス条約締結と同時に中止された事になっていたが、スタッフ共々民間企業へ出向するという形で継続された。スタッフは自らを「シノビマフィア」「ニンジャワークス」と名乗っていたという。一説によれば機体名の二つの「N」はそれぞれ「ニンジャ」と「ニュートロン」を指すとも言われるが、機体の秘匿性から真相は定かではない。ブリッツの機体色が黒に近い暗青色であるのに対し、本機は暗緑色である。型式番号のSOは「エスオー」で「Special Operation」特殊作戦の略。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から登場。C.E.73年時における地球連合軍の主力機で、105ダガーの後継機かつストライクダガーのマイナーチェンジバージョン。ストライカーパックシステム対応機でありパック換装によって様々な戦況に対応可能。原型機からそれほどの性能向上はなされておらず1本のみの頭部アンテナや各部アーマーの形状など、外観はストライクダガーに近い。105ダガーに採用された胴体部ラミネート装甲の撤廃や一部装甲の削減など、随所にコストダウンがなされ105ダガーに近い性能を有しつつもストライクダガーに匹敵する生産性を両立させた機体である。一方で武装面においては105ダガーよりも強化されビームライフルよりもエネルギー消費率の少ないビームカービンや、スティレット、2本のビームサーベルを採用。集団戦闘を想定し性能を上回る敵機に対抗する運用を主眼としている。 本機は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の時点でかなりの数が量産され月基地に配備されており、核攻撃後のプラント制圧戦を目的に開発されていた。しかし、緒戦で核攻撃が防がれたことと、ジェネシス発射により大被害を受けたことでザフトによる反攻を恐れた地球連合軍上層部はダガーLを地球に強制的に帰還させ、本機の実戦参加は延期される。そのため、実際の初陣は南アメリカ独立戦争からで、以降はC.E.73年まで地球連合軍の主力として運用されていた。同じくストライカーパックシステムを採用した次世代型主力機GAT-04 ウィンダムの配備が本格化したことで105ダガーなどの系列の機体などと共に旧世代の機体と化していく。そのため各戦線で交換配備が進んでいるが、C.E.73年代においてはまだ多くの機体が配備されている状況にある。機体名称のLは「Lightweight clothing」(英語で軽装の意)の頭文字。漆黒に塗装されたダガーL。アーモリーワンでのガンダム強奪作戦の陽動で港に停泊するザフト艦の攻撃に使用された。通常のダガーLにステルス機能を追加しているが、これは宇宙空間での視認性を抑える処置であるため、ミラージュコロイドなどの本格的なステルス機能は装備されていない。劇中ではMk39 低反動砲を装備したファントムペイン専用機として登場。『SEED DESTINY』第2話にてガーティ・ルーの艦載機として初登場。奇襲とはいえ少数機でアーモリーワンより迎撃に出たザフトのMS部隊を圧倒、ダークダガーLは同コロニーの宇宙港を壊滅させるなど、セカンドステージシリーズ奪取に貢献。4話ではミラーとジョーンが乗るダガーLがミネルバを追い詰めるが、こちらはレイのブレイズザクファントムに撃破される。9話の「フォックスノット・ノベンバー」では地球軍アルザッヘル月艦隊の主力を務め、物量を活かした戦術でザフト主力部隊と互角の戦闘を繰り広げる。ほかに第18話ではインパルスのビームライフルを破壊するシーンがある。他にも地上の第81独立機動群旗艦ジョン・ポール・ジョーンズ所属機やベルリン戦でのボナパルト所属機、ヘブンスベース所属機など各戦線で使用されるが、物語後半のアルザッヘル・ダイダロス攻防戦では姿が確認できない。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS 選ばれた未来』では、デスティニープランに反対したオーブ軍のM1アストレイやムラサメと共闘する本機の姿が登場する。『SEED DESTINY MSV』に登場。地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」がザフトより奪取したZGMF-X88S ガイアの解析データを基に開発された実験機。外見、変形機構共ガイアとほぼ同一だが、頭部センサーや携帯火器など、各所にダガーのパーツが流用されている。可変MSにカテゴライズされているため、イージスやレイダーと同じくX300のナンバーが与えられている。なお型番のQは「Quadruped」(英語で四足獣の意味)の頭文字。四足形態時の頭部は専用ガトリング砲や専用ビームサーベルのアタッチメントになっており、腰部後面には尻尾状の多目的滑腔砲が搭載されているなど、ソフトスキンから空陸の重装甲目標まで幅広い対処を可能としている。地球軍はMSを含めた在来陸戦兵器では、ザフトのバクゥタイプが有する不整地機動力に対抗困難なのを痛感しており、同様なコンセプトの陸戦型MSの開発に乗り出した。ところが、経験、ノウハウの不足から、この新機軸の兵器開発は困難を極め、さらにユニウス条約締結による軍縮のあおりを受け一旦開発は中断される。しかし、ファントムペインによってもたらされたガイアのデータにより、四足型MSへの二足歩行型MSの技術応用の目処が立ち、ガイアの模倣という形で開発は再開された。また、ダガーのパーツを大量に流用することで、この種の兵器としては破格の低コストを実現した。本機は試作機であるにもかかわらず発注数は72機にのぼり、そのうち70機が実際に製造されている。ブレイク・ザ・ワールド事件後に開発がスタートし、先行完成機がヘブンズベース戦に投入された。その後は外観を含むその心理的威圧能力も買われて低強度紛争向けの任務で重宝され、西ユーラシアや中東地域の反連合ゲリラ討伐に多用されたといわれる。
出典:wikipedia
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