安陽市（あんようし、）は中華人民共和国河南省最北部に位置する都市。平均気温は13.6度、地積は平地で、緯度は東京とほぼ同じである。西には太行山脈がそびえ、そこから流れる漳河（しょうが、海河水系衛河の支流）が河北省邯鄲市との境を流れる。中国七大古都（北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、安陽）の一つである。約三千三百年前の商代後期の都で中国古代王朝の一つである殷の時代の遺跡「殷墟」があり、ヒエログリフ、楔形文字と並び世界三大古代文字の一つに数えられる甲骨文字が大量に出土している。安陽市には4区1県級市4県が設置されている。北京から南西に約500kmの位置にあり、京広線利用で約6時間、北京西駅から京港旅客専用線の石武旅客専用線利用で最速約2時間20分である。また中心市街東部を京珠高速道路が通過している。工業面では中国最大のカラーブラウン管工場があり、農業は穀物類、綿花、ピーナッツなどの生産が盛んである。日本人観光客が比較的多く、少林寺へも日帰り圏の距離にある。

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