この項目では、国際的な視点に基づいた2013年について記載する。2月15日(UTC)に以下の二つの事柄が起きた。後述の通り、時期的な重なりは偶然とされる。3月中旬頃をピークにパンスターズ彗星(C/2011 L4)、11月下旬頃をピークにアイソン彗星(C/2012 S1)という二つの彗星が太陽に接近・通過し、大彗星になる可能性があると期待されていた。以下、特に注目されていた後者の彗星について述べる。11月から翌年の初頭にかけてアイソン彗星(C/2012 S1)が肉眼でも観測可能と予測され、特に近日点を通過する11月28日以降には視等級がマイナスになる可能性もあり、金星や満月より明るい大彗星(視直径は満月以下)になるのではないかと期待されていた(ただし、あくまでも地球からの距離、近日点距離、彗星核の直径などから計算された予測であり、過去には期待通りの明るさにならなかった例もある)。しかし、前述の近日点を通過した際に彗星の大部分が崩壊し、近日点通過後に期待されていた大彗星としての観測は不可能となった。この年の後半には太陽活動の極大期が予測されていたが、通常の極大期と比べて黒点数は少なく太陽の活動も低調に推移している。また、極大期には太陽の北極部と南極部において磁場が反転する現象(ポールシフト)が起きるが、今回の磁場の反転は北極部で日本の太陽観測衛星「ひので」により2012年に観測されたものの南極部では1年以上遅れており、北極部と南極部で同じ磁極となる特殊な状態(太陽磁極の四重極構造)が一時的に見られた。なおNASAによると、今回の磁場の反転は本年12月末までに完了している。極大期に突入して黒点が少ない状況は17世紀のマウンダー極小期と類似しており、この時期には約70年に渡って黒点が極端に少ない状況が続き、さらにイギリス・ロンドンのテムズ川でアイススケートができるなどヨーロッパや北米大陸、その他地域で気温の低下も同時に起きており、今回も地球が寒冷化するのではないかと考える専門家もいる。2012年7月に欧州原子核研究機構(CERN)が発表した「新たな粒子の発見」について、その後の詳細な分析によりこの粒子がヒッグス粒子であったことが確定された。同粒子はあらゆる物質が質量を持つに至ったことについて鍵を握る素粒子とされる。標準理論における最後の未発見素粒子であったヒッグス粒子の発見により同理論は完成を見たが、同理論だけでは宇宙全体の物質の僅か4.9%しか解明できていないとされており、同粒子の更なる解析により宇宙の大部分を占める未知の物質(暗黒物質やダークエネルギー)の解明への手がかりになるのではないかと期待されている。今回の発見・確定からほとんど間を置かずに、2013年のノーベル物理学賞はヒッグス粒子の存在を予言したピーター・ヒッグス(イギリス・エディンバラ大学名誉教授)とフランソワ・アングレール(ベルギー・ブリュッセル自由大学名誉教授)へ贈られた。"一部の出典の記事タイトルに伏字としている部分がある" "13069
出典:wikipedia
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