明大前駅(めいだいまええき)は、東京都世田谷区松原二丁目にある、京王電鉄の駅である。京王線と井の頭線の交差駅である。駅番号は京王線がKO06、井の頭線がIN08。京王線、井の頭線の主要駅であり、回送列車を含めたすべての列車が停車する。京王線と井の頭線は当駅で立体交差している。2007年5月24日に駅ビルのフレンテ明大前が開業した。これに先立ち、同年3月31日から井の頭線下りホームに出口専用改札口であるフレンテ口が供用開始された。フレンテ明大前の一部店舗は井の頭線下りホームにある。工事が開始される前はホーム中程に「無事湖」と呼ばれる池があった。元々明大前駅(松原駅)は、東京山手急行電鉄の第二山手線構想の中で、山手急行との交差駅になる予定であった。そのため、駅から吉祥寺寄りにある玉川上水の水道橋の部分は、複々線(帝都電鉄=井の頭線と山手急行の4線分)のスペースが確保されており、未成線である山手急行の唯一の痕跡と言える。また、ホームの渋谷寄りにある京王線との立体交差部分も複々線分のスペースが確保されていたが、これはエレベーター設置スペースに転用された。1935年に、明治大学予科(当時)が駅の近くに移転したのに伴い、「明大前」(明治大学前)と名付けられる。名前の由来となった明治大学和泉校舎は、甲州街道を挟んで北側にある。人文・社会科学系学部の1・2年生が学んでいる。また、開業時の駅名「火薬庫前」は少々ものものしい名前だが、甲州街道(国道20号)沿いに江戸時代に徳川幕府の煙硝蔵(鉄砲・火薬などの貯蔵施設)があったことに由来する。この周辺地域では野火などの火の用心のためか、特に禁猟となっていた。明治時代になり、火薬庫は陸軍管轄になったが、あまり使われなかったようである。その後の関東大震災を機に被災した築地本願寺の墓地が当地に移転し、現在の築地本願寺和田堀廟所となっている。京王線、井の頭線ともに相対式ホーム2面2線を有しており、2階が京王線ホーム、1階が改札口、地下1階が井の頭線ホームの3層構造である。エスカレーターは井の頭線下りホーム - 改札内コンコース間と井の頭線上りホーム - 京王線上りホーム間をそれぞれ連絡しており、前者は上り専用で、後者は渋谷寄りが上り専用、吉祥寺寄りが下り専用である。エレベーターは井の頭線下りホーム - 改札内コンコース間、改札内コンコース - 京王線下りホーム間、井の頭線上りホーム - 改札内コンコース - 京王線上りホーム間をそれぞれ連絡している。トイレは1階改札内にあり、2013年3月に改装された。ユニバーサルデザインの一環であるだれでもトイレも設置されている。2001年2月には、ホームの屋根に太陽光発電システムが導入され、発電した電力を駅の電気施設に供給している。このシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究により設置したもので、最大発電容量は30キロワットである。京王線では同駅を含む高架化計画があり、完成すると現在の相対式2面2線から島式2面4線に増強される。完成目標は2022年度。2015年度の一日平均乗降人数は京王線が60,135人、井の頭線が44,473人、京王線・井の頭線を合わせて104,608人、京王線・井の頭線乗り換えが176,100人である。京王電鉄の駅では新宿駅、渋谷駅、吉祥寺駅、調布駅、下北沢駅に次いで、第6位である。乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。駅前の広場は道路の幅が狭かったため、ロータリーはない。2009年時点では進入道路の拡幅工事が完了し、アクセスの向上が図られたものの、車両用ロータリーは整備されなかった(2013年12月14日現在、コインパーキングが設置されているが、地元商店街のイベント等で閉鎖されることもあり注意が必要)。北に明治大学和泉校舎があり、学生向けに喫茶店や文具店、ファーストフード店、安価な食堂などがあるが、駅前商店街としてはそれ程大きい規模ではない。駅前にはタクシー乗り場がないため北側の甲州街道(国道20号線)まで出る必要がある。(ただし夜間は2台ずつ駅前にタクシーが来ることが多い。)
出典:wikipedia
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