『ゴジラvsモスラ』(ゴジラたいモスラ、または、ゴジラ ブイエス モスラ)は1992年に公開された日本映画で、「ゴジラシリーズ」の第19作である。1992年(平成4年)12月12日公開。キャッチコピーは「極彩色の大決戦」。観客動員数は平成ゴジラシリーズ中最多の420万人、配給収入は22億2000万円を記録。正月興行の邦画としては、1973年(昭和48年)末公開の『日本沈没』が保持していた配収記録を19年ぶりに更新した。ゴジラVSシリーズ第3弾。登場する怪獣は、ゴジラ、モスラ(幼虫、成虫)、バトラ(幼虫、成虫)。主要襲撃地点は、丹沢山地、横浜市横浜みなとみらい21、名古屋市。公開当時の開業直前の横浜ランドマークタワーが破壊されるシーンがあった。丹沢でのゴジラ迎撃戦でメーサー攻撃機が初登場し、大規模な戦闘が繰り広げられる。ファミリー層向けの対策として、人間ドラマは拓也と雅子の夫婦の復縁の物語を軸に展開し、観客の反応も良好であった。別所の主演も女性向け雑誌で特集が組まれるなど話題となった。また、平成ゴジラシリーズで初めて自然破壊を題材に取り上げ、「環境破壊」と「家族愛」をテーマとしている。同時に人類誕生以前の文明や地球の意志によって生み出された怪獣などファンタジー要素も本格的に取り入れた。作品にはモスラと常にセットで登場してきた小美人も登場。本作では先住民の末裔コスモスという名で、演じるのは今村恵子(第3回東宝シンデレラコンテスト・グランプリ)と大沢さやか(同・審査員特別賞)。映画出演後の一時期、今村・大沢の2人はアイドルユニット「コスモス」としても活動している。前作に引き続き土橋竜三が登場した他、三枝未希も登場するが、他の登場作品に比べて出番は少ない。また自衛隊の各幕僚長らも前作に引き続き黒部進らが演じている。オープニングの嵐のシーンは一部『モスラ対ゴジラ』の映像を流用している。このオープニングの特撮の撮影日(7月2日)に、ティム・バートンが特撮の川北組を表敬訪問している。バトラが眠っている氷塊が溶けるシーンに『ノストラダムスの大予言』の映像の一カットが使われている。アメリカでは長い間『モスラ対ゴジラ』が“"Godzilla vs. Mothra"”のタイトルだったため、差別化を図るため本作のタイトルは“"Godzilla and Mothra: The Battle for Earth"”となった。作曲家の本多俊之が自衛隊員役で特別出演している。大河原孝夫によると、本多が伊福部昭とゴジラ映画の大ファンだったことから依頼されてのことだという。ラストのモスラ着陸シーンの舞台は大黒埠頭、横浜スタジアムなど検討されたが、脚本では羽田空港になった。結局許可が下りず、立川飛行場(立川駐屯地)で撮影は行われた。インファント島のロケは奄美大島で行われ、地主の好意で地滑りのカットなどが撮影できたという。吊り橋のカットは、福島県の飯坂で撮影された。オープニングの隕石、ゴジラのシミュレーション画像のCG製作はナムコ社による。ナムコとのタイアップにより、ナムコ・ワンダーエッグにて『モスラ』の公開日である7月30日にエキストラを一般公募しての撮影が行われた。当初の企画案は『モスラVSバガン』というモスラが主役の映画だった。この企画は1990年を公開予定とし、大森一樹によって脚本が準備された。しかし『ゴジラvsビオランテ』の評判を見て、次企画はゴジラ主役の映画『vsキングギドラ』となり、その次回作として『ゴジラVSギガモス』や先の『モスラVSバガン』を原案に、敵怪獣をバガンからゴジラに変更し、『ゴジラvsモスラ』に落ち着いた。東宝特撮作品としては初めてハイビジョン合成を採用しており、コスモスの登場場面などに使用された。ラストのみなとみらい21のセットは3,000個以上の電飾を使用し、製作費8000万円、製作日数1ヶ月をかけて製作された。ランドマークタワーのミニチュアは高さ6メートルにおよぶ。ランドマークタワーの位置がずれていたり、横浜赤レンガ倉庫がある新港地区が設置されていないなど現実とは異なる部分がある。国会議事堂での羽化は1961年の『モスラ』の初期案を復活させたものである。成虫の羽化シーンにはCG画像も製作されたが、これは未使用となった。太平洋小笠原沖に巨大隕石が落下したことにより、メカキングギドラとの戦いで海底で眠りについていたゴジラが目覚め、インファント島では発生した巨大な嵐と乱開発の影響で、地中より巨大な謎の物体の出現が衛星写真から判明する。トレジャーハンターの藤戸拓也はアユタヤでの窃盗と遺跡破壊行為の免罪を条件に、インファント島への調査へ向かう元妻の手塚雅子、島の開発を行なっている丸友観光の社員・安藤健二に同行する。そして、彼らがそこで目にしたものはモスラの卵だった。丸友観光の社長である友兼は、モスラの卵を日本へ輸送することを決定する。しかし、コスモスと名乗る島の2人組の小美人は、バトラの復活による危機を警告する。そんな中、北の海の氷河からバトラが目覚め日本に侵入、名古屋に現れ街を破壊し地中へと消える。一方、モスラの卵の輸送船「ありあけ丸」は太平洋フィリピン沖を航行中にゴジラの襲撃を受ける。卵からはモスラの幼虫が孵化し、口から糸を吐いて応戦する。そこにバトラも現れ、三つ巴の戦いが始まった。ゴジラとバトラが海中に沈んで戦いを続けるさなかに海底火山が爆発。両者はマグマの中に消える。コスモスは拓也たちと同行していたが、安藤によって拉致され、友兼は彼女らを社のイメージキャラクターにしようと画策する。一方、モスラはコスモスを追って東京に上陸。国会議事堂に繭を作り、やがて成虫へと変化を遂げる。時を同じくして富士山が噴火。噴出する溶岩の中からゴジラが出現した。飛び立つモスラの前に成虫となったバトラも出現。両者が横浜みなとみらいで激突しているところにゴジラも現れ、再び三つ巴の戦いが始まる。※クレジット表記なし
出典:wikipedia
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