還相回向(げんそうえこう)は、浄土教の重要な教義のひとつである。阿弥陀如来よりたまわる2種類の回向のあり方のひとつ。もう一方の「往相回向」と合わせ、「往還二回向」とよび、浄土宗、浄土真宗等浄土教における、中心教義である。曇鸞が、その主著『浄土論註』(『往生論註』) の中で、と「還相回向」を釈している。続けて、と二種の回向を釈している。ここで注意したいのは、これを単に、と解釈すると、浄土から帰ってきた霊魂のようなものを想定してしまう。学者の中にも、そのように理解している者もいる。しかし、妙好人の庄松(しょうま)が、と端的に表現したように、還相回向を、念仏者の口から出てくる名号を聞いて、称名をする人間がいることを、阿弥陀如来のはたらきととらえ、自らが称えた名号を指して浄土から還ってきた相(すがた)と解する。こちらが浄土教における、還相回向の本来の概念である。また親鸞が、『教行信証』において、と釈したように、還相回向は利他行と解するべきである。さらに親鸞は、『浄土文類聚鈔』において、とし、四十八願の内、第二十二願を根拠として挙げている。
出典:wikipedia
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