リチャード・ローティ(Richard Rorty、1931年10月4日 - 2007年6月8日)は、アメリカ合衆国の哲学者。スタンフォード大学で哲学や比較文学の教鞭をとった。プラグマティズムの立場から近代哲学の再検討を通じて「哲学の終焉」を論じた。また、哲学のみならず、政治学、経済学、社会学、アメリカ文化などの論壇で活躍。現代アメリカを代表する哲学者である。プラグマテイズムの代表者ジョン・デューイや、トーマス・クーン、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインらの影響を受ける。2007年6月8日、膵臓がんによる合併症でカリフォルニア州の自宅で死去。75歳。哲学者としてのローティの思想はその独特な哲学史の見解で知られている。ローティの著作『哲学と自然の鏡』では近代哲学に一貫して見られる伝統に注目している。それはルネ・デカルトに始まりイマヌエル・カントによって体系化された哲学における認識論の伝統であり、それは真理に到達するために依拠できる確実な知的基礎を確立するための試みであった。そしてマルティン・ハイデッガーやルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、ジョン・デューイ、ミシェル・フーコー、ウィラード・ヴァン・オーマン・クワインなどの現代の哲学者による攻撃は、この認識論的な哲学の伝統に対する批判であったと考える。そしてローティは、近代哲学の認識論的な伝統を批判することは必ずしもそれを克服することではないことを問題視し、そのような伝統に基づいた哲学については「哲学の終焉」を主張する。そして新たな哲学の指針として知識や文化を基礎付けるような認識論の伝統を使わない哲学的解釈学の可能性を示唆している。これは哲学の歴史の中で中心的な主題であった真理という問題を研究することは有益ではないことを認め、ポスト哲学的文化としてあらゆる種類の言説を相対化する文化へと移行することを意味している。このようなローティの考え方は現代のプラグマティズムの哲学に根ざしたものであり、ポスト哲学的文化が到来したとしても、哲学そのものが消滅することはない。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。