デビッド・レイ・ロバーツ（David Ray "Dave" Roberts, 1972年5月31日 - ）は、沖縄県那覇市出身でアメリカ合衆国・カリフォルニア州サンディエゴ育ちの元プロ野球選手（外野手）。左投左打。現在はMLBのロサンゼルス・ドジャースで監督を務める。日本出身のハーフで、野茂英雄がドジャースに在籍していた時に1番打者として活躍していたため、日本でも比較的よく知られた選手である。また名門UCLAを卒業した秀才である。MLB史上初の日本出身監督である。、返還直後の沖縄県でアフリカ系アメリカ人の父親（退役軍人）と日本人の母親の間に生まれる。その後一家はカリフォルニア州サンディエゴに移住。のMLBドラフト28巡目（全体781位）でデトロイト・タイガースに指名され、6月9日に契約を結びプロ入りを果たした。にとのトレードで、ティム・ウォーレルと共にクリーブランド・インディアンスへ移籍。に同年のパンアメリカン競技大会の野球アメリカ合衆国代表に選出されている。大会後の8月7日の対デビルレイズ戦でメジャーデビューを果たす。からはロサンゼルス・ドジャースでプレーし、移籍1年目の2002年はチーム最多の45盗塁を記録した。は2度の故障者リスト入りで出場試合数が107だったが、前年に続き2年連続で40盗塁を達成した。はシーズン途中の7月31日にボストン・レッドソックスへトレードで移籍。両チームで41回の盗塁を試みて38回成功し、成功率92.7%は両リーグでカルロス・ベルトランの93.3%に次ぐ高さであった。ポストシーズンでは0勝3敗で迎えたヤンキースとのリーグチャンピオンシップシリーズ4戦目で1点ビハインドの9回に代走に出て盗塁を決め、その後の走塁でもマリアノ・リベラの投球リズムを崩し、その後の4連勝、ひいてはワールドチャンピオンにつながる流れを変える活躍をした。その後、サンディエゴ・パドレスへ移籍し、は、前年オフにメジャー屈指の中堅手であるマイク・キャメロンが加入したため、左翼手にコンバートされた。6月には守備の際にフェンスに激突し、故障者リスト入りするなど故障が多いので左投手が先発するときは休養を取りながらプレーした。この年に記録した13三塁打は、トニー・グウィンと並ぶ球団記録であった。2006年オフにサンフランシスコ・ジャイアンツと3年総額1800万ドルの契約を結び、は最も得意な中堅を守ることになった。この年は故障で戦線離脱したが、チーム最多の31盗塁を決め、バリー・ボンズ以来球団史上10年ぶりに30盗塁を達成した。4月10日にジャイアンツから放出され、12日に現役引退を発表。引退後はパドレスの特別補佐役を務めていたが、2010年に血液のガンを発症して闘病。克服後のにコーチとして現場復帰を果たした。6月15日のオークランド・アスレチックス戦では、前日の14日に解任されたバド・ブラックの代理監督を務めている。これによってMLB史上初の日本出身監督となった。オフの11月23日にドジャースの新監督に就任することが発表された。本塁打の数は少ないが、三塁打では毎年リーグ上位に顔を連ねている。盗塁の技術も高く、2006年には49個の盗塁を決め、盗塁成功率は.891と驚異的な数値を残した。その一方で、弱肩で知られており、持ち前のスピードを守備に生かしきれていなかった。

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