北柏駅(きたかしわえき)は、千葉県柏市根戸字中馬場にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。JR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅であり、旅客駅には、緩行線を走る常磐線各駅停車のみが停車する。常磐線複々線工事により、柏駅と我孫子駅の貨物取扱いを集約するため用地を買収して貨物駅(年間20万t)として設置された。貨物駅の工事は1969年3月より行われたが、柏市、我孫子市にまたがる当地は1,300年前の宿場遺跡とされる中馬場遺跡があるため、同年2月26日から6月30日まで文化財発掘調査が行われた。遺跡跡が120箇所も発掘されこの間工事が中断したが、貨物駅の開業が遅延すると柏駅と我孫子駅構内の複々線化工事に着手できなくなるため、突貫工事を行い1970年4月、計画通り貨物駅を開業した。貨物駅構内となる区間には3つの踏切が存在していたが、1969年11月30日に根戸新田踏切および手賀沼踏切を廃止し、1970年2月28日に船戸踏切を廃止した。それぞれ根戸新田こ線橋、手賀沼架道橋、船戸こ線人道橋として立体交差化された。貨物駅の建設にともない柏市では、1968年12月旅客駅を併設されるよう国鉄に請願書を提出し、1970年2月9日には地元関係者による北柏旅客駅設置期成同盟を設立し自治体と一体となって促進が行われ、同年3月設置が承認された。起工式が1970年8月6日に行われ貨物駅に隣接して建設が始まった。駅の工事費およそ2億3千万円と駅設置に必要な用地などは、請願駅として地元負担で建設され、1971年4月、常磐線複々線使用開始に合せ旅客の営業を開始した。島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有する。南側2線の緩行線にホーム(幅員8m、長さ220m)があり、各駅停車専用となっている。カーブ上にホームがあるため、注意喚起がなされることがある。北側の2線は快速線で、南側2線より少々高い位置にある。快速線にはホームはないため、快速線を通る列車は旅客の乗降ができない。但し、快速線は我孫子方にある列車待避線が2線ある部分が北柏駅と定められている。一見すると複線待避型信号場のようであるが、貨物列車・臨時列車の待避や水戸方面から成田線へ向かう臨時列車(初詣客を乗せた成田山新勝寺へ向かう列車など)の折り返しに使われる。かつて、当駅は貨物駅として開業した。元々、当駅は千代田線との直通乗り入れ工事により、柏駅と我孫子駅の貨物取り扱いを集約するための貨物駅として設置されたが、貨物駅としての役割は1984年1月31日をもって終了した。跡地はマンションや駐車場になっているが、貨車入れ替え用の引き上げ線などが残っている。駅構内にはかつてみどりの窓口があったが、2006年5月27日をもって閉鎖され、代わって指定席券売機が設置された。北口側は幅4m、長さ104.5mの歩道橋状になっており、出入口は国道6号上り車線側の歩道と国道6号を跨いだ先の2ヶ所にある。なお、終電直後から始発までは連絡通路が閉鎖され、通り抜けはできない。2014年度の一日平均乗車人員は19,455人である。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス (TX) 開業以前より減少傾向であったが、開業年度の2005年度はさらに3千人程乗降客が減った。なお、当駅と守谷市内を結ぶ路線バスは2009年12月29日をもって運行を終了した。JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。柏市と我孫子市に跨る根戸地区の南に位置しているが、当駅は柏市側にある。停留所の名称は、南口が「北柏駅」、北口が「北柏駅入口」である。南口にはロータリーがあり、松葉町方面などへの路線バスが発着する。北口は旧水戸街道上に乗り場があり、主に柏駅を発着する系統が経由する。一部系統は南口と北口の両方を経由する。我孫子市コミュニティバス「あびバス」は、北口側歩道橋東側のロータリー内の「北柏駅北口」停留所に乗り入れる。1984年に廃止された貨物駅の敷地面積は69,000平方メートルあり、敷設線路の総延長は17線、約8kmにおよび我孫子駅近くまで伸びていた。駅施設は低床ホームが3面、小口扱いホームが1面の5番線までの貨物積卸線があり、当時の新しい輸送方式に適合した低床ホームが採用された。荷役設備は近代化に対応した15トンクレーンも装備していた。年間取扱規模は20万トンあり、開業当初は柏駅の年間31,000トンと我孫子駅の15,000トンの貨物取扱いを引き継ぎ、常磐線の上り6本下り8本、成田線の上下5本が発着し、貨物500両分の取扱いしていた。
出典:wikipedia
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