ガンダムジェミナス("Gundam Geminass")は、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』の外伝作品『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場する架空の兵器。資源衛星「MO-V」で開発された試作型ガンダムタイプMS(モビルスーツ)。後にOZ(オズ)プライズによって衛星ごと接収される。機体名の「ジェミナス」は黄道十二星座の1つ双子座に由来する。メカニックデザインは阿久津潤一(ビークラフト)が担当。本項では、作中に登場する各発展機についても併せて記述する。主動力炉とコクピットを内包する胴体をコアとして、「G-UNIT」と呼ばれる共通規格のオプションパーツを換装することで、あらゆる戦場に適応可能な究極の汎用機を目指し開発された機体。機体設計はMO-V所属の科学者マーク・バーネットとドクター・ペルゲが共同で行った。パイロットの脳波(主に反射を司る部分)を解析し機体制御に反映する操縦支援システム「PXシステム」を搭載し、従来機にはない反応速度を得ている。ただし、システムの完全稼働には個々のパイロットに合わせた事前の調整が不可欠であり、限度を超えて使用すると機動限界による機体の損壊や、パイロットの精神崩壊を引き起こす危険性がある。この理由から、普段はリミッターを掛けた状態で運用されるが、緊急時にはパイロットの任意で解除することも可能。このリミッター解除状態は「オーバードライブモード」と呼ばれる。「G-UNIT」シリーズ1号機。機体色は白を基調としている。メインパイロットはアディン・バーネット。MO-VがOZに接収された際に型式番号がX-GU01AからOZX-GU01Aに変更された。オリジナルシート完成までは、コクピットシートはリーオーのものが使用されていた。シルヴァ・クラウンの駆るガンダムアスクレプオスとの戦いで損傷し、L.O.ブースター仕様に強化される。ガンダムジェミナス01に「Liner Offence-Booster」を装備した高機動形態。名称も「ガンダムL.O.ブースター」に変更された。パイロットは引き続きアディンが務めるが、「ガンダムグリープ」に乗り換えて以降は、MO-Vに身を寄せたロッシェ・ナトゥーノの搭乗機となる。各部が軽量化されており、携行火器も、より軽量で取り回しに優れたアクセラレートサブマシンガンに変更された。追加ブースターには高出力のスラストビームキャノンが装備され、総合火力にも秀でている。背部スラスターを折りたたむ事で簡易的な高速飛行形態に変形する。最終決戦ではガンダムバーンレプオスとの戦闘で脚部、頭部、両腕を破壊されて戦闘不能になった。Liner Offence-BoosterはGユニット最終型に用いられた。「G-UNIT」シリーズの2号機。メインパイロットはアディンの兄であるオデル・バーネット。1号機と同じく、OZに接収された際に型式番号がX-GU02AからOZX-GU02Aに変更された。主に資源衛星内で試験運用されていた1号機と異なり、宇宙空間での運用を目的としており、機密保持のため低視認性の塗装が施されており、機体色は青としている。PXシステムを最初に搭載した機体でもある。後にOZプライズとの戦いで破損し、OZプライズによってガンダムアスクレプオスに強化される。「G-UNIT」用として新開発されていたパーツを組み合わせ完成された格闘戦形態。テレビ本編でのOZ製MSは黄道十二星座から名前がとられていたが、本機は十三星座占いのへびつかい座の由来、医神アスクレピオスから名前が付けられている。当初のパイロットはロッシェが務めていたが、後にMO-VからOZプライズに鞍替えしたDr.ペルゲが連れて来たシルヴァ・クラウンの搭乗機となる。パーツ換装で各戦場に対応する改修前とは異なり、大型のバックパックを頭部に被り、両肩部のパーツを接近戦用のクローとして両腕部に装備させる「接近戦モード」に変形することで作戦に対応する。接近戦モードのシルエットは『機動戦士ガンダム』に登場したジオン軍の水陸両用MS(巻末のおまけ4コマ漫画でもネタにされている)に似た形状となっている。改修前の換装機構は健在であり、シルヴァがOZプライズを脱出しMO-Vに帰還しようとした際、ハイドラガンダムによって破壊された頭部を、改修前のパーツを流用して修復し、最終決戦においてはジェミナス純正のビームライフルとシールドを装備して出撃している。最終決戦ではPXオーバードライブの影響でアスクレプオスのパーツが破損。Gユニット最終型には本機の頭部・胸部・腕が用いられた。『∀ガンダム』のコミックボンボン連載コミカライズ版では発掘された機械人形として登場。コレン・ナンダーの搭乗機として、TV版における彼の赤いカプルの代わりに使用されている。なお、この漫画版は『デュアルストーリー G-UNIT』同様ときた洸一が執筆している。足の形が少し違っており、また非変形のMSであるため厳密にはガンダムではない。後に同作者による『ガンダムEXA』の正暦世界にも引き続き登場。こちらでは『∀ガンダム』の時の様な姿形の変化は無く、そのまま発掘されている。コレンが接近戦形態の本機に乗り込もうとした際、ダイブしたセシア・アウェアの誤作動でガンダムとしての素顔を見せ、彼はアスクレプオスがガンダムである事を初めて知り驚愕に満ちた。そのため、アスクレプオスに搭乗するのを嫌がり、TV版と同じく赤いカプルに搭乗している。Dr.ペルゲがアスクレプオスの強化発展型として開発した機体。スターダストナイツのクラーツ・シェルビィが搭乗する。(型式番号:OZ-10VMSX-2)実質的なジェミナス3号機であり、当初より改造機として製造されている。また、機体の一部の形状からも、元・OZの5人の科学者が開発したガンダムのノウハウも組み込まれている模様。基本的なシルエットはアスクレプオスと同じであるが、大型ソードであるアサルト・ベイオネットを装備しているのが特徴。クローアームの形状が異なり、変形後の形態はハイゴッグに近いイメージへと変化している。PXシステムも搭載されているが、搭乗者のクラーツがシステムに対応されている訓練を受けていない上に、ペルゲによって故意的にシステムのリミッターが設置されていない為、暴走する危険性をはらんでいる。ホワイトファングのビルゴ部隊を単機で壊滅させる戦果をあげ、OZプライズがMDのコントロールを奪って逆に戦力として利用させる事に貢献している。MO-Vとの最終決戦時にも、PXシステムを発動させた事でロッシェ・ナトゥーノの駆るガンダムL.O.ブースターを圧倒的な性能で追い詰めるが、搭載されていたPXシステムにリミッターが存在しなかったため、オーバードライブに機体が耐えられず自己崩壊。パイロットのクラーツも、半ば精神崩壊を引き起こした状態で死亡した。『SDガンダムG GENERATION F』に搭乗した際のカラーリングは、アスクレプオスと大差無かったが、後の電撃データコレクション『機動戦士ガンダムW [増補改訂版]』でリデザインが行われた際には、クラーツの搭乗機であったカスタムリーオー・レオールと同じカラーリングとなっている。OZプライズとの最終決戦で大破したMO-Vのガンダム3機の可動可能なパーツをG-UNITシステムを用いて組み合わせた機体。アスクレプオスの頭部・胸部・両腕、L.O.ブースターのLiner Offence-Booster、グリープの下半身とハイパーメガ粒子ランチャーで構成。アディンがパイロットを務め、グランシャリオを撃沈した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。