さかなクン(1975年8月6日 - )は、日本の魚類学者で、タレント、イラストレーターでもある。本名は。東京都生まれ、神奈川県綾瀬市育ち、千葉県館山市在住。所属事務所はアナン・インターナショナル。魚の生態や料理法についての豊富な知識で知られ、講演や著作活動などを中心に活動している。2006年に東京海洋大学客員准教授に就任。特定非営利活動法人自然のめぐみ教室海のめぐみ教室室長でもある。一般向けの講演では、広い世代に魚について理解をして欲しいと、難解な言葉を極力使わない解説や自作のイラストを用いるなどの工夫を心掛けている。また、タレントとしても活動の幅を広げている。東京都で生まれ、神奈川県綾瀬市に育ち、綾瀬市立北の台小学校、綾瀬市立北の台中学校、神奈川県立綾瀬西高等学校を卒業した。東京水産大学入学を目指したが叶わず、日本動物植物専門学院アニマルケアー科(現在は廃校)に進んだ。しかし、水産科はすでに廃止されていた。中学校3年生のときに学校で飼育していたカブトガニ19個体の人工孵化に成功した。カブトガニの人工孵化は非常に珍しく、新聞にも取り上げられた。「水槽が狭くてかわいそうだなあ」という理由で決まった時間に外に出していたら、カブトガニがそれを潮の満ち引きと誤認したのが原因だという。1993年、高校3年生の時にテレビ東京系のバラエティ番組『TVチャンピオン』の「第3回全国魚通選手権」で準優勝したことを皮切りに、その後同番組で5連覇を達成し、殿堂入りを果たす。その後は、同番組の問題用イラストを提供したり、スタジオゲストや判定員、時には挑戦者の相手役兼審判にまわって魚通選手権に登場した。現在の芸名である「さかなクン」は同番組でラウンドMC(リポーター)を務めていた中村有志が名づけた。学校での愛称は「さかなチャン」および「博士」だった。高校3年生から出演していたTVチャンピオン時代には既に現在のキャラクターと変わらず、少し緊張していたが、正解すると子供のように感情を表に出して元気に飛び跳ねながら甲高い声で明るく喋る姿で人気を博した。当時は現在のトレードマークである帽子は被っておらず、初登場時の姿は高校の詰襟制服だった。専門学校卒業後は水族館や観賞魚販売店など、魚に関係するアルバイトを転々としていた。寿司屋で働いていた時、店内で魚のイラストを描いたところ、それらを見た他店舗や企業から絵の依頼が舞い込むようになった。アルバイトを継続しながら兼業イラストレーターとして活動を始める。テレビのドキュメンタリー番組に出演したことで、株式会社アナン・インターナショナル会長の目に留まり、水族館での絵の展示などをサポートしてもらえるようになった。それ以降、魚専門のサイエンスライターとしても活動している。2006年、東京海洋大学客員准教授に就任する。小学校の卒業文集に将来の夢として「水産大学の先生になることです。研究したことを、いろいろみんなに伝えてあげたいからです」と書いており、東京海洋大学の前身の一つは東京水産大学なので、夢を叶えたことになる。2010年には京都大学教授の中坊徹次の依頼でクニマスのイラスト執筆を担当した際にクニマスに似た特徴をもつ西湖の個体を提示したことがきっかけとなり、田沢湖のクニマスが西湖で生存していることが判明。絶滅種とされていたクニマスの再発見(レッドリストでの「絶滅」から「野生絶滅」への指定変更)に大きく貢献した(詳しくはクニマスを参照)。2010年12月22日に、翌日の天皇誕生日を控えて行われた今上天皇の記者会見で、同じ魚類学者であるさかなクンらの名を挙げて「この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います」と述べたことについて、本人は別途行われた記者会見で「感慨無量です」とのコメントをしている。また、海に関する研究や啓蒙活動に貢献した「海洋立国推進功労者」として、2012年7月13日に内閣総理大臣賞を受賞した。2015年3月18日に東京海洋大学から名誉博士の称号が授与され、都内で名誉博士称号授与式が行われた。2015年12月25日に“渚の駅”たてやまの名誉駅長に就任、さかなクンギャラリーが渚の博物館内1階に開設された。「」が好きな言葉である。メディアに登場する際は、頭にハコフグのぬいぐるみ帽子をかぶっていることが多い。これは2001年4月29日放送の『どうぶつ奇想天外!』に出演した(同番組2回目の出演)際の伊豆の海に潜るロケでかぶったのが最初で、同番組のディレクターから「(さかなクンの)印象が薄い」と言われたことがきっかけで、このロケでは明るくハイテンションだった。当初は帽子とは決めておらず、着ぐるみなども考えていた。幼少期に魚屋の水槽でハコフグが他の魚に迫害されながらも懸命に泳いでいた姿に心打たれたことを思い出し、「ハコフグに元気をもらおう」と5面図を描いて依頼した。2009年10月11日に開催された日本魚類学会の研究発表会に今上天皇が出席した際にも、さかなクンは帽子は脱がずに同席している。またハコフグ帽は冬用、夏用(メッシュ加工され、通気性が良い)、水中用(スキューバなどで海に潜る際着用)、クロマキー用(通常は青だが、クロマキーがブルーバックだと青の部分が透けるので、ハコフグの体が黒くなっている)、教壇用(大学の校章が入っている)の5種類を所持している。2015年11月30日に亡くなった漫画家水木しげるのお別れの会が翌年1月31日開かれた際に、このクロマキー用を着用したことがネット上で話題となった。アメリカの人気ラッパーであるスヌープ・ドッグが被った帽子がさかなクンのものに似ているということが話題になり、アメリカの音楽ニュースサイト「RAP-UP」でも、スヌープの帽子は『“Sakana-kun” headwear』と報じられた。母曰く、はいはいしている頃から絵を描いていたとのことで、絵の才能に長けており、それを活かしてイラストレーターとしても活動、仕事の柱の一つとなっている。細部へのこだわりは凄まじく、魚の背びれの棘の数、鱗の数、側線にあいている穴の数にいたるまで正確に再現している。クニマスの発見も、京都大学の中坊徹次教授からイラストを依頼され、より正確に、生き生きとした姿を描きたいという理由で、近縁種のヒメマスを参考として各地から取り寄せたことがきっかけとなった。幼少期、特に好きだった漫画家は水木しげる。その後、魚に興味を抱かなかったら「妖怪クン」になっていただろうと話す。好きな妖怪は「やまびこ」。水木しげるの描く妖怪を好きになる以前はトラック(特に清掃車)に夢中であったらしい。現在の愛車は三菱ふそう・キャンターの4代目。水槽がたくさんある水槽学だと勘違いして部活見学に行ったことをきっかけに、中学校時代吹奏楽を始めた。パーカッションが第一志望だったが、緊張でバチを飛ばしてしまい、第二志望のトロンボーンを担当させられる。高校の吹奏楽部ではバスクラリネットを吹くことになる。そのため、サクソフォンとコントラバスクラリネットの演奏にも長けている。2014年から、プロの指揮者や演奏家とともに、管楽器愛好者が集まって大合奏を行う「ブラス・ジャンボリー」に毎年特別ゲストとして参加、サクソフォンの演奏を披露している。2016年2月には、キリン「氷結」のCMにて、黒いハコフグの帽子をかぶったバスサックスプレイヤー「GYO」に扮し、東京スカパラダイスオーケストラとのセッションを披露した。また、同年4月14日・15日には、スカパラの公演にスペシャルゲストとして出演し、再び演奏を披露した。5000種以上の魚やその料理法についての知識がある。魚を食べることも好きであり「あまり見ない魚はとにかく食べ、またその際には骨まで食べ尽くす」という方針で、食べた魚は500種類に及ぶ。「一生懸命生きているお魚達のパワーを頂くからには、食べ残さず骨まで美味しく頂く事が一番の供養」であるという。バラエティ出演時も、時折料理の腕前も披露するほか、カツオやタコなどの捌き方も実践で紹介している。また、魚以外にも、ケーキや和菓子などの甘いものが好物らしい。アルバイト歴は複数あるが、水族館や熱帯魚屋、魚屋、寿司屋など、魚に関係する仕事のみだった。魚ほどではないが爬虫類・両生類に関してもかなりの知識を持ち、飼育・繁殖の経験もある。2006年12月、朝日新聞が連載していた「いじめられている君へ/いじめている君へ」に短いエッセイ文を寄稿(タイトルは「広い海へ出てみよう」)。吹奏楽部内でいじめられていた友人のそばにいてあげた自身のエピソードと魚たちの観察から得た知識を「いじめ」と結びつけた文章が大きな反響を得る。さかなクンのこのエッセイを抜き出して絵本にした「さかなのなみだ」(2007 リヨン社 ISBN 4576070711)が出版された他、2007年1月8日、フジテレビ系バラエティ番組「SMAP×SMAP」の特番『いま、いじめている君へ…』にも出演を果たしている。また、中学校の道徳の教科書(光村図書出版)に「魚の涙」として掲載されている。イギリスの公共放送局であるBBCのコメディ番組「」の東京編「」で日本のサブカルチャーを紹介する企画に登場している。携帯電話には、全国の研究者の連絡先がズラリと並んでおり、またそのネットワークは全国各地の漁師町にも及んでいる。オフの日には親しい漁師を訪ねて漁に同行させてもらい、情報を集めることもあるが、船にタダで乗せてもらう恩返しとして、必ず漁を手伝うことにしている。京都大学教授の中坊徹次や、写真家の中村征夫とも、共同で本を出版するなど親交が厚い。鈴木拓は中学、高校で同窓生である。鈴木によると、さかなクンは当時から鉛筆、消しゴム、下敷きなど持ち物は全部魚関係の物で、授業中に隠れて教科書に魚の絵を描いたり、机の中でフグなどの剥製を撫でていたとのこと。また、親しい著名人としては、EXILEのMAKIDAI、片岡鶴太郎、小林よしのりなどが挙げられる。上記経歴の通り、元々魚に詳しい玄人としてテレビに登場したため、分類としてはタレントよりもむしろ文化人に近い。食用にも観賞用にもならない売れない魚を漁師から貰い受け、フィッシュハウスと呼ぶ魚飼育専用の建物で育てている。なお、テレビ番組などで自宅を公開される際に映されるのは、ほとんどの場合このフィッシュハウスである。また、魚の他にも、ミミという名前の猫(エジプシャンマウ)を飼っている。『読売新聞』では「子どものファンの夢を壊さないため、本名も公表していない」と報じているが、著書に記載されている。年齢や生年月日についても、さまざまに報じられている。年齢について鈴木拓と中学、高校で同級生だったエピソードがあるほか、著書に記載されている。NHKが広報局のツイッターアカウントにて、絶滅したとされていたクニマス発見の話題を取り上げた際、「さかなクン」と発言したことに対し、「さかなクンには『さかなクンさん』と敬称をつけるべきだ」という内容の投稿が数多く寄せられ、同アカウントにて、NHKの広報局員が「大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします」と謝罪する事態になった。しかし、実際に寄せられた投稿の多くに見られる「さんをつけろよデコ助野郎」というのは、大友克洋作の漫画『』から派生したネット上で多用される冗談であり、さかなクン以外にはデーモン閣下、サンプラザ中野くん、なかやまきんに君、あばれる君等の芸名に敬称を含む人物に対しても度々見られるフレーズである。つまり、この物議自体のほとんどが、この事実を知っている人々による冗談ということになり、真実を知ったNHKの広報局員は「冗談だとは知らなかった」「みんなひどい」「どうしてこんなに多くの方からお叱りを頂くのか分からず、胃が痛くなっていた」「力が抜けた。安心はしたが(当時深夜まで寄せられた言葉一つ一つに返答、謝罪していたため)電気も空調も止まっている」などと発言した。こうした議論に対してさかなクンは2012年1月13日にBSジャパン『デキビジ』に出演し、司会者の勝間和代から「さかなクンさんと呼んだほうがいいか」と確認された際に「『さかなクンさん』などと敬称を付ける必要はなく、そのまま呼んで欲しい」とお願いしている。
出典:wikipedia
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