ビット・ザ・キューピッド(Bit the Cupid)は、日本のテレビアニメ作品。1995年4月20日から1996年3月28日にかけて、テレビ東京系列局の番組『アニメ缶』で、「ぼのぼの」とセットの30分番組として放映された。全48回。30分の枠を、本作とぼのぼので15分ずつに分ける放映形式がとられた。なお、世界初の連続CGアニメーション番組である。主人公の名は情報量の単位であるビットにちなみ、機械によって創造されたという設定を持つ。1996年ごろビデオ化された(VHS、発売元アミューズソフトエンタテインメント)が、現在は廃盤である。声優である倉田雅世、保志総一朗のデビュー作品でもある。妖精トゥインカーの描いた絵を機械に放り込んだところ、いたずら好きのキューピッドのビットが誕生した。以後、トゥインカーはビットの引き起こすさまざまな騒ぎに巻き込まれることになる。世界設定はギリシャ神話をベースにしており、ゼウスやヘラなど、ギリシャ神話の登場人物も多く登場し、ミダスの触れるものがみな金になる能力や、メデューサ退治、シシュポスの岩など、ギリシャ神話をベースにしたストーリーも存在するが、多くのストーリーはオリジナルである。尚、ヴィーナスやマルスなど、ローマ神話の名称になっている登場人物もいる。本作を製作したビービー・プロダクションは、アミューズなど6社が、ビット・ザ・キューピッドを製作するために新たに設立したプロダクションである。1994年春、2分間のパイロットフィルム『クピドの冒険』が製作され、これを元に同年秋、製作が決定した。製作に使われたシステムはPRISMSである。デジタル彩色は北海道岩見沢市で身体障害者授産施設などを運営する社会福祉法人岩見沢緑成園(現・社会福祉法人クピド・フェア)が行った。障害者授産事業として1970年代からCOBOLなどによるコンピューターシステム開発事業を手がけていた岩見沢緑成園は当時、マルチメディアコンテンツ制作事業への転換を模索しており、札幌市のソフトウェア開発会社、株式会社ビー・ユー・ジーの依頼で受注することになった。スタッフは障害等級1、2級を含む岩見沢緑成園の障者者11人と地元採用の9人で、当初、基本をマスターするまでに2、3か月を要したが、作業の習熟度が上がるにつれて作業能力が平準化し、作業効率向上への著しい適応が見られた。制作作業は、東京のグループ・タックと札幌のビー・ユー・ジー社、岩見沢緑成園の間でデータをやりとりする形で行われた。グループ・タックで作成された動画データはビー・ユー・ジー社を経由し、リムーバブルハードディスク「SyQuest」に格納されて彩色指示とともに岩見沢緑成園に届けられた。岩見沢緑成園ではPhotoshopで彩色を行い、1日あたり300枚を仕上げてハードディスクをビー・ユー・ジー社に返送。緊急時や冬季の吹雪による交通障害時には、ISDN回線でビー・ユー・ジー社に送った。ビー・ユー・ジー社は岩見沢緑成園から届いたデータをPRISMSを使用して編集し、VTRに仕上げてグループ・タックに発送。東京で音声を載せて完成させた。ビット・ザ・キューピッドは初の連続CGアニメではあるが、使われたのは主に彩色部分である。ただし、3次元でモデリングしたキャラクターを登場させたり、背景をCGで作成して動かすといった工夫は随所で行われていた。また、彩色後、輪郭線をすべて消してあるのもこの作品の特徴である。
出典:wikipedia
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