望月 新一(もちづき しんいち、1969年3月29日 - )は、日本の数学者、京都大学数理解析研究所教授。専門は、遠アーベル幾何学。東京都出身、本籍は世田谷区。父親の仕事の関係から5歳で日本を離れ、中学生時代に1年間日本に戻った以外はニューヨークに育つ。独身。代数曲線におけるグロタンディーク予想(遠アーベル幾何予想)を予想を超えた形で証明。の構築、楕円曲線のホッジ・アラケロフ理論の構築、曲線のモジュライ空間の既約性の別証明、数論的小平・の、Hurwitz Scheme のコンパクト化、crys-stable bundle の構成、数論的 log Scheme 圏論的表示の構成、宇宙際幾何 (inter-universal geometry) の構築。1998年の ICM では招待講演をしている。著作に "Foundations of formula_1-adic Teichmuller Theory" がある。2012年8月30日、望月は ABC予想を証明する論文をインターネット上で発表した。イギリスの科学誌ネイチャーによると、望月は新たな数学的手法を開発し、それを駆使して証明を展開している。ABC予想の証明に先立って構築した(Inter-universal Teichmüller theory)の正否の判定には数年間以上かかるだろうと言われている。なお、望月は40歳以上のため、フィールズ賞の対象とはならない。2014年12月の宇宙際タイヒミューラー理論の進歩状況の報告で、望月本人はエクセター大学の数学者Mohamed Saidiや京都大学数理解析研究所の山下剛、星裕一郎との議論を通じて、「宇宙際タイヒミューラー理論の本筋や本質的な正否に関わるような問題は一件も確認されていない」、また、「宇宙際タイヒミューラー理論の実質的な数学的側面についての検証は事実上完了している」との見解を示した。ただし、「理論の新奇性や重要性に配慮して、念のため理論はまだ検証中であるという看板を下ろす前にもう少し時間をおいても良い」とも述べている。宇宙際タイヒミューラー理論を理解するために求められる絶対遠アーベル幾何やエタール・テータ関数の剛性性質、ホッジ・アラケロフ理論の分野に業績のある専門家がほとんどいないこともあり、今後も検証には時間がかかると思われる。2015年にノッティンガム大学の(Ivan Fesenko)によって、望月の宇宙際タイヒミューラー理論のサーベイ論文である"Arithmetic deformation theory via arithmetic fundamental groups and nonarchimedean theta functions, notes on the work of Shinichi Mochizuki"が発表された。2015年3月9日 - 3月20日、RIMS共同研究 「宇宙際Teichmuller理論とそのDiophantus的帰結」 と題して山下剛、星裕一郎を講演者とする研究集会が開催された。山下剛による、宇宙際タイヒミューラー理論に関するサーベイ論文は、2015年3月開催の数理研「RIMS共同研究」の集会報告集という形で、数理研から「講究録別冊」として刊行される予定である。2015年10月のネイチャーによると、他の数学者が論文を理解できず、論文の正否について未だに決着をつけることができていないという。
出典:wikipedia
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