『恐竜戦隊コセイドン』(きょうりゅうせんたいコセイドン)は、1978年7月7日から1979年6月29日まで東京12チャンネル(現:テレビ東京)系列で毎週金曜19:30 - 20:00に放送されていた特撮テレビ番組である。円谷プロダクション制作。全52話。第41回以降『恐竜戦隊コセイドン 戦え 人間大砲コセイダー』に改題された。タキオンの発見によりタイムトラベルが実現した未来、人類は中生代白亜紀と現在とを自由に行き来し、白亜紀の地球にコロニーを作っていた。そして、時空管理局が誇る巨大タイムマシーン・コセイドン号を駆る特別チーム、タイムGメン・コセイドン隊が白亜紀とタイムトラベルの安全を守っていた。2001年、日本が熱線と冷凍光線の攻撃を受け、その攻撃は白亜紀からのものであると分かる。この異常事態に対して、時空管理局からの要請を受けてコセイドン号が出動、白亜紀で調査を開始した。そこで彼らは地球外からの逃亡者・アルタシヤ姫とお付きのロボット・ビックラジイに出会う。彼女たちを追ってやって来た侵略者ゴドメス星人は地球を新たな侵略目標と定めて行動を開始し、コセイドン隊はゴドメス星人の地球侵略を阻止するために戦うこととなる。「円谷恐竜三部作」などと呼ばれるテレビ番組3作品の1つで、第3作目にあたる。前2作(『恐竜探険隊ボーンフリー』・『恐竜大戦争アイゼンボーグ』)と異なり、アニメとの合成は用いず全編実写で製作された。前2作は「恐竜が現代に復活する」物語だったが、本作は主人公たちが恐竜時代へタイムトラベルして活躍するものになっており、シリーズのほぼ全編にわたり白亜紀が舞台である。その設定には、タイムパラドックスや植物系の異星人(後述)など放映当時のSFブームを反映した面が多く、ビジュアル面にはそのブームを巻き起こした米映画『スター・ウォーズ』の影響も見られる。ストーリーもコセイドン隊とゴドメス星人や犯罪者などとの戦いが中心となったため、恐竜そのものは副次的な要素に留まっている。ヒーロー番組としては、隊員の1人トキ・ゴウが真っ赤な強化服に身を包んだ正義の戦士「コセイダー」となって戦うのが目玉となっているが、コセイダーは当初は純粋に“コセイドン隊の白兵戦要員”であり、ゴウ自身の身体能力を超える特殊能力は持っておらず、初期話数においてはコセイダーが登場しない話もあった。しかし、序盤物語のキーアイテムである「コスモ秘帖」に隠されたエネルギーでパワーアップを果たした後は、時間を停止させる能力をも持つ、文字通りの超人へと変化する。コセイダー出撃シークエンスの合間に現在進行中の出来事(ほとんどは仲間のピンチ)のカットが入り、一秒を争う緊迫した事態であることを示す演出が行われた。前半のレギュラー敵であるゴドメス星人は植物から進化した知的生命体で、死んでもクローンで蘇るという設定となっており、異質な存在であることを演出していた。このゴドメスとの攻防を描く第1クールは、いわゆる毎回の怪獣・怪人も登場しない、特撮ヒーロー番組としては比較的珍しい完全な連続ドラマとして構成されており、本作品の際立った特徴となっている。しかし第2クールからはゴドメス側が“恐獣”と呼ばれる侵略の尖兵を投入することで1話完結のオーソドックスなスタイルに変化。さらに28話でゴドメスが倒された後はレギュラー敵は登場せず、毎回異なるシチュエーションの事件に立ち向かうコセイドン隊の活躍が描かれるようになった。劇中音楽は、『プロレスの星アステカイザー』や『恐竜大戦争アイゼンボーグ』といった過去の円谷作品に加えて、『シルバー仮面』『変身忍者 嵐』『ロボット刑事』『闘え!ドラゴン』など他社作品からの流用曲も、劇中で多用されていた。トミーからはマントル合金として玩具が発売されているが、コセイドン号は後番組『科学冒険隊タンサー5』で「タンサー合金 タイムタンサー」として改修流用されている。原案として内山伊史・高橋靖男・円谷皐の三名がクレジットされているが、実際には脚本家の辻真先と長坂秀佳が基本設定を作成。円谷プロが制作中の『宇宙の勇者 スターウルフ』で脚本を執筆した長坂が、そのつながりで本作品の企画書も手掛けており、人間大砲・ファイタスボンバーの設定も長坂の発案だった。スポンサーなどを集めた番組のプレゼンテーションでは、発案者の長坂が「人間を大砲で飛ばします!」と熱弁を奮って、人間大砲がいかなる物か見当もつかないスポンサーやテレビ局幹部を強引に説得。本作のプロデューサーだった円谷粲の証言では「しゃべりだしたら止まらない男」と長坂を評しており、「あの光景は傑作でしたね」とプレゼンテーションの思い出も語っている。一般には低予算の特撮番組と紹介されがちな本作品だが、開始直後の初期話数では3千万円の制作費(1話につき1千万円台を消費していたウルトラシリーズ級の制作費)を要しており、コセイドン号の美術セットやミニチュア制作などにも約1カ月間を要する労作だった。スポンサー側は幼児層を対象と見込んでいたが、円谷プロ側はそれよりも上の年齢層を想定しており、企画会議ではスポンサー側がタイムパラドックスの設定について難解であるとして憤慨したこともあった。その後、栗本薫による辻や岸田森への評価が雑誌に掲載されてからはスポンサーからのクレームはつかなくなったという。路線変更については、制作が進むにつれ状況の変化を察した辻が、特に指示は出ていなかったが変更を強いられる前に自発的に雰囲気を変えたとしている。時空管理局が擁する特別部隊・タイムGメンの中の1つで、中生代白亜紀を担当する。このコセイドン隊の他にも様々な時代を担当するタイムGメンが存在する(第1話より)。植物が進化し、知性を得た生命体で、養分さえあれば300〜400年も生きる事が出来る。しかし、養分を得る手段に容赦が無く、星の水分や有機物など、それこそ養分になりそうなあらゆるものを根こそぎ奪い取る。性格は殆ど共通しており、冷酷残忍で自分たち以外の生命体の存在を情け容赦無く排除する。また、彼らの信条は「勝つことが全て」であり、「『卑怯』は獣の使う言葉」と自分たちを常に正当化している。ゴドメスには傘下となる星・民族もあり、帝王に派遣されてコセイドン隊と戦った者も併せて記載する。ゴドメス帝王に派遣されて地球侵略を狙う宇宙人たち。主に前線でコセイドン隊と戦うことが多かったが、ジェリコ司令官の登場後は恐獣、他の星から派遣された怪人たちに前線を任せることが多くなった。括弧内の数字は登場話数。ゴウが「人間大砲」ファイタスボンバー起動と共にファイタス1号内にある装置で戦闘強化服を纏い変身した姿。ゴドメス星人をはじめとする侵略者達と戦う。後にアルタシアが持つコスモ秘帖からのエネルギー・スーパーノゥヴァによって時間を止める力を始めとした超能力を得て、「タイム戦士コセイダー」となる。終盤では時空の狭間に落ちた影響でさらなる超能力を得る。コセイドンの装備はレーダーに探知されないステルス性素材で作られているが、マグマの熱には耐えられない。タイム戦士としての活動時間は僅か2分で、エネルギーが足りなくなってくるとベルトの「K」マークが点滅して知らせるようになり、エネルギー切れになると超能力を使えなくなる。「タイム戦士コセイダー」になってからの戦闘終了後は、「脱身!(ダッシ~ン!)」と両腕を大きくクロスして体が光ると共にその場から消える現象を起こし、違う位置場所でトキ・ゴウに戻る。ほか上記2曲を収録したEPレコードは、日本コロムビアより発売。後に幾度か、CDとして復刻されている。
出典:wikipedia
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