ポッキー(和製の欧字綴りおよび英語名:Pocky)は、日本の菓子メーカー・江崎グリコが1966年(昭和41年)から発売しているチョコレート菓子で、同社の登録商標(第3103630号他)である。日本を始めとする世界各国で販売されており、言語圏によっては異なる商品名となっている。詳しくは「#世界での商品展開」を参照のこと。1960年代後期、江崎グリコの商品開発担当者は新製品の開発にあたって既存商品「プリッツ」にチョコレートをコーティングした菓子を思いついた。当初は全体にコーティングすることを考えていたため、手を汚さずに食べるための方法は開発者を大いに悩ませた。銀紙で包むことも考えたが、費用や手間の問題が壁となった。その後、コーティングしていない部分を作り、そこを持たせるという現在のスタイルを考案した。「てくてく歩きながら食べるチョコスナック」ということで「チョコテック」と名づけ、大阪府寝屋川市の数十軒の菓子店でテスト販売をしたところ、大好評だった。しかし、「チョコテック」の名は他社によって商標登録されており使用できなかった。そこで、細めの棒状の物が折れるときの日本語の擬音語の一つ「ポッキン (pokkin)」をもじった「ポッキー (Pocky)」に改め、1966年(昭和41年)、商標とした。なお、芯部分のプリッツは、欧米のお菓子「プレッツェル」に由来するものである。また甘みのある味の「バタープリッツ」を参考にしたものが採用されているため棒状のビスケットに近く、中華人民共和国ではビスケットカテゴリーで市場に参入し販売を伸ばしている。本商品は日本以外の国・地域でも広く販売されている。アメリカ合衆国やシンガポールなどでは日本と同様「Pocky」の名で販売されている。「ポッキー」の和製の欧字綴りである「Pocky」は英語では「痘痕(あばた)のある」を意味する語や男性器の隠語と同綴異義語の関係になってしまうため、ヨーロッパではこれを避け、「Mikado」という名前での販売となっている。「ミカド(en)」というのはヨーロッパの、ランダムに積み重なった棒を1本ずつ取り除いてゆき、器用さを競うゲームであるピックアップスティック(en)ゲーム(cf. みかど)で使われる竹ひごに似ているために付いた名前である。なお、このゲーム名の「Mikado」は元来、天皇の異称である「みかど(御門、帝。cf. 天皇#中世)」が語源である。マレーシアでは「Rocky」の名で販売されていた。これは、「Pocky」が同国の国教であるイスラム教で、食のタブーである豚肉に関連する英単語「pork(意:豚肉)」や「porky(意:豚の、豚のような)」を連想させるためである。しかし、世界販売強化による統一的なPR戦略を図るため、2014年春ごろより、本家の「Pocky」に改名することを江崎グリコ本社が発表し、すでに実行されている。中国では「ポッキー」を元に漢訳された「(拼音:bǎi-qí、ウェード式:pai-chi、po-chi)」の名で販売されているが、同じ中国語圈に属する台湾では日本と同様「Pocky」の名で販売されている。韓国では2013年6月4日より、江崎グリコとヘテ製菓食品との合弁会社グリコヘテより、「 (po-ki)」の名で販売されている。名前だけでなく製品の内容も、タイは気温が高いため日本より融ける温度が高いチョコレートを使って甘さを抑える、ヨーロッパではカカオ100%のチョコレートにするなど、地域によって変えている。日本では2000年代以降、「ムースポッキー」や「ポッキーデコレ」といった、贅沢な原材料を使用したり、季節に合った独特の味を出したりした商品を発売しており、高級感を演出している。ポッキーの百貨店向け商品としてスイーツショップ「バトンドール」を新規に立ち上げ、高島屋大阪店(2012年10月24日開店)、阪急うめだ本店(2012年10月25日開店)のデパ地下に出店している。バトンドール・ミルク/ホワイト/ストロベリー/宇治抹茶/カフェの5品で20本入481円(税込)である。2013年6月12日からはシュガーバター/シナモンシュガー/メープルシュガー/ストロベリーシュガー/抹茶シュガーの5品が36本入481円(税込)も販売されている。地域限定商品 ジャイアントポッキー 夕張メロ ン :北海道限定。ジャイアントポッキー 信州巨峰 :長野県限定。ジャイアントポッキー 京都抹 茶あずき :関西(近畿地方)限 定。ジャイアントポッキー 神戸ワイ ン :関西(近畿地方)限定。ジャイアントポッキー 日向の夏 みかん :九州限定。期間限定商品 ジャイアントポッキー 豪華絢爛 〈金箔入〉ジャイアントレインボーポッキー日本のメーカーでは1970年代初頭にカバヤ食品が「カバヤ プレッツェル」という名で「ポッキー」と「プリッツ」を模したプレッツェル菓子を発売している。他に明治製菓の「ラッキースティック」や「フラン」、ロッテの「トッポ」がある。韓国ではパッケージの体裁まで「ポッキー」に酷似しているコピー品「ペペロ(Pepero、)」が1983年から韓国ロッテから発売されている。東南アジアでは「チョッキー(Chocky)」なる類似品が大量に流通している。CMでは歴代その時代を象徴するトップアイドルが起用されている。過去には、岡田奈々、山口百恵、松田聖子、菊池桃子、本田美奈子、南野陽子、吉田栄作らを起用していた。また、日本では数字の「1」をポッキーとプリッツに見立て、毎年の11月11日を「ポッキー&プリッツの日」としてキャンペーンを展開している。「1」が6つ並んだ1999年(平成11年)11月11日を「第1回」とし、田中麗奈を起用したCMをしていた。
出典:wikipedia
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