チャノキ(茶の木、学名:"Camellia sinensis")は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹である。チャの木、あるいは茶樹とも記される。単にチャ(茶)と呼ぶこともある。原産地はインド・ベトナム・中国西南部とされるが詳細は不明、野生化した樹木を含め熱帯から暖帯のアジアに広く分布。チャノキにはは大きく分けて2つの変種がある。中国種のカメリア・シネンシス・シネンシス("c. sinensis" var. "sinensis")は中国南部に自生する灌木である。丈夫な枝、短い茎、細長い葉を持ち、藪や岩だらけの傾斜地などに自生し、0.9-5.5メートルに成長する。短い期間なら霜にも耐えられるため、ダージリン地方、台湾、セイロン島中央の山地など高所の栽培に向いている。インドのアッサム地方、スリランカなど湿潤な地域で自生するアッサム種(アッサムチャ、学名 : "C. sinensis" var. "assamica")は8-15メートルにも達する高木になる。大きな葉をつけるため茶葉の収量は多い。中国や日本の茶畑で栽培される中国種は普通は1メートル前後に刈り込まれるが、野生状態では2メートルに達する例もある。幹はその株からもよく分枝して、枝が混み合うが、古くなるとさらにその基部からも芽を出す。樹皮は滑らかで幹の内部は堅い。若い枝では樹皮は褐色だが、古くなると灰色になる。葉は枝に互生する。葉には短い葉柄があり、葉身は長さ5-7センチメートル、長楕円状披針形、先端は鈍いかわずかに尖り、縁には細かくて背の低い鋸歯が並ぶ。葉質は薄い革質、ややばりばりと硬くなる。表面は濃緑色でややつやがある。その表面は独特で、葉脈に沿ってくぼむ一方、その間の面は上面に丸く盛り上がり、全体にはっきり波打つ。花は10-12月初旬ごろに咲く。そのため「茶の花」は日本においては初冬(立冬〔11月8日ごろ〕から大雪の前日〔12月7日ごろ〕)の季語とされている。花は枝の途中の葉柄基部から1つずつつき、短い柄でぶら下がるように下を向く。花冠は白く、径2-2.5センチメートル、ツバキの花に似るが、花弁が抱え込むように丸っこく開く。果実は花と同じくらいの大きさにふくらむ。普通は2-3室を含み、それぞれに1個ずつの種子を含む。果実の形はこれらの種子の数だけ外側にふくらみを持っている。日本の地図記号で茶畑を表す記号はこの果実を図案化したものである。日本では、栽培される以外に、山林で見かけることも多い。古くから栽培されているため、逸出している例が多く、山里の人家周辺では、自然林にも多少は入り込んでいる例がある。また、人家が見られないのにチャノキがあった場合、かつてそこに集落があった可能性がある。九州や四国に、在来(一説には、史前帰化植物)の山茶(ヤマチャ)が自生しているという報告があり、また、日本自生の在来系統を一般的に日本種という言い方をする説がある。一方、「日本の自生茶とも言われて来たヤマチャについて、その実態を照葉樹林地域、焼畑地域、林業地域、稲作地域と概見した結果、歴史的にも植物学的にも、日本に自生茶樹は認められないという結論に至った」という日本自生の在来種説に否定的な研究があり、また、「伊豆半島、九州の一部などから野生化の報告もあるが、真の野生ではない」とされ、YList では帰化植物とされている。チャノキは亜熱帯原産の植物であるため寒さには弱く、日本国内では宮城県(桃生町)が北限とされるが、気候変動の影響もあり絶対的な基準ではない。また暑さに対しても乾燥した気候には弱く、旱魃(干害)で枯れ込むこともある。チャは他の多くの植物と違って、酸性土壌を好む植物であり、土壌の酸性化が進んでいる場合でも、その耐性が比較的強い。また、本来は陽樹に区分されるが、日射量が少ない環境にさらされても生き延びることができるという、耐陰性に優れた特性を持っている。チャノキの葉は人間が口にする嗜好品として加工されている。チャノキの主に新芽にカフェイン、カテキン、アミノ酸(テアニン)等が豊富に含まれており、飲用として利用されている。また、種子からカメリア油を絞るのにも使われる。種苗法に基づいて登録されている茶品種として、下記のものが挙げられる(抜粋)。出典
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。