ミニボックスシリーズは、ハセガワが1970年代から製造・販売している、1/72スケールの戦車などの陸上兵器や軍用車両を中心としたプラモデルのシリーズである。ミニボックスシリーズの発売された1970年代初めには、ミニスケールAFVはHOゲージ鉄道模型向けの1/87や、イギリスのOOゲージ鉄道模型向けの1/76が主流であった。ハセガワは同社の柱とも言える飛行機模型と並べても違和感のないように、ミニボックスシリーズに1/72スケールを採用した。このコンセプトに沿って、日本軍の燃料補給車やエンジン起動車のようにその後長らく唯一のモデルとなる車両が作られたほか、当時としては第二次世界大戦中のアメリカ軍のソフトスキンも充実していた。また、1970年代後半にはハセガワが輸入代理店であったエッシーの同スケールのミリタリーモデルを、ミニボックスEシリーズとしてラインナップに加えていた。2010年現在の市場においては、自社の1/35キットを縮小した品質とラインナップを持つドイツレベルやドラゴン、人件費の安さと国内の博物館に実物がある事による資料の充実を武器にするロシアや東欧、中国の模型メーカーの1/72キットに対し、旧キットのバージョン替えや完全新金型キットの投入により対抗しているものの、30年以上前に開発された製品が多数を占めるため苦戦を強いられている。また2000年代半ば以降、ミニボックスシリーズのコンセプトと同じく、同一メーカの航空機模型と並べる事が可能なストラクチャーとして、タミヤが1/48ミリタリーミニチュアシリーズを展開している。2010年8月時点で発売済みの製品を下記に示す。「新No.」は1992年以降使用されている、新しい製品番号である。1992年当時生産休止品であった3点は新番号 (MT) が与えられず、生産再開後も旧番号 (MB) が使用されている。ミニボックスシリーズは1970年代前半から1980年代半ばにかけて、アメリカのミニクラフトと、イギリスのHALESから、それぞれ日本版のパッケージと多少異なる独自の英語版パッケージで発売されている。ミニボックスEシリーズの逆にエッシーからハセガワのミニボックスシリーズが販売された形跡は無いが、1970年代初めにエッシーの1/72AFVキットや緑商会の1/76ミニAFVをアメリカで販売していたAHMから、ミニボックスシリーズをコピーしたキットが3点発売されている。これと同一のキットは後にアメリカのリンドバーグからも発売され、リンドバーグ版の製品は2010年現在でも流通している。これらのキットは、部品自体はほとんどハセガワ製と区別が付かないが、ランナー内の部品配置がやや異なり、ランナーに刻印された部品番号の位置と書体も異なっている。コピーが作られた経緯は不明であるが、AHM版のパッケージには香港製と書かれている。また、ミニボックスシリーズの製品をコピーしたキットは、中国のサイエンス・トレジャリー(美豊プラスチック玩具)および韓国のポパイ科学からも15点程発売されているほか、中国のFADA(発達玩具)からも発売されている。
出典:wikipedia
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