富山地方鉄道株式会社(とやまちほうてつどう)は、富山県東部を中心に鉄道路線およびバス路線を運営する中規模地方私鉄。富山県では地鉄(ちてつ)と略して呼ばれる。1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、1930年設立の富山電気鉄道を母体に富山県内のすべての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して設立された。合併に参加した鉄道会社は以下の6社である。なお、駅名は現在のものである。それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。路線の大部分が岐阜県に存在し、起点からごく一部の区間が富山県内であった三井鉱山の軌道(通称・神岡軌道)は統合から除外された。また、バス事業者は事前に運輸通信省通達により、上記各社が兼営していた路線を除いて下記の4社に集約されていたものを、1944年10月10日富山地方鉄道が一括譲受して統合を完了した。この発展過程では、富山電気鉄道の経営者で後に富山地方鉄道会長となった佐伯宗義が大きな働きを行っている。富山電気鉄道は富山県下を「一市街地化」するという構想の下に設立されたものであり、結果的には戦時統合という形でそれがほぼ実現することになった。富山地方鉄道設立直後の1943年6月1日、富岩線が買収・国有化され鉄道省富山港線となった。1950年に、加越能三国(富山県・石川県)を結ぶ鉄道を作る計画を遂行するために加越能鉄道を設立し、富山県西部の鉄軌道・バス事業を譲渡した。後に新線計画は中止。加越能鉄道は2002年に鉄軌道事業から撤退し、2012年に加越能バスに社名変更した。航空事業では、全日空富山地区総代理店として業務を受託、子会社の富山地鉄サービスで実際のハンドリングを行っている。2000年代中期頃から新規納入された路線バス車両、軌道線車両およびワンマン改造が実施された鉄道車両の運賃表示器には北陸地方では初めて、視認性に優れた液晶ディスプレイに表示する方式が採用された。鉄道車両については後に撤去され、一般的なデジタル方式のものに換装されている。2010年3月14日より、軌道線にIC乗車カード「ecomyca(えこまいか)」が導入され、同時に富山ライトレールの「passca(パスカ)」とも相互利用を開始した。なお同カードは2011年3月5日よりバス路線にも拡大導入され、2012年3月17日から、鉄道線でも利用可能になった。鉄道・バスの運賃・時刻表は外部リンクの公式サイトを参照のこと。現有路線の総延長距離は2015年3月14日現在、100.7km。富山地方鉄道発足時は100kmを超える路線網を有していたものの路線の譲渡や廃止により100kmを下回っていた。2009年12月23日に富山市内軌道線を環状線化する0.9kmの新線(富山都心線)が開業し、再び保有路線が100kmを超えた。鉄道線は以下の路線からなる。詳細は各項目を参照。鉄道線の運転系統は、おおむね以下の4系統となっている。2010年度の各路線の輸送密度は以下のとおり。以下の路線からなるが、すべてつながっており、「富山市内軌道線」と総称される。また、富山都心線と富山駅南北接続線の設備は富山市が保有している。鉄道線には大正時代から昭和時代初期に建てられたモダンな木造駅舎が多く現存しており、岩峅寺駅など、映画のロケに使用された駅もある。1971年に当時の日本では珍しかった定期券用の自動改札機を本線を中心に導入していたが、1981年に撤去された。2012年3月17日に同社発行のICカード「ecomyca」が鉄道線で供用開始したことに伴い、有人駅である電鉄富山、稲荷町、東新庄、越中荏原、越中舟橋、寺田、上市、中滑川、電鉄魚津、新魚津、電鉄黒部、宇奈月温泉、五百石、岩峅寺、立山、南富山、上滝の17駅にICカード専用の改札機が導入された。機能はあいの風とやま鉄道などに導入されている簡易IC改札機と同一であるが、形状は自動改札機から扉を取り除いたものにやや近い。なお、無人駅および前述の有人17駅でも無人時間帯においては車内のICリーダーでの精算となる。新黒部駅は一部時間帯にアテンダントが駐在するものの、公式には無人駅扱いのため改札機は設置されていない。2008年9月に同社本線中加積駅で、同駅を出発直後の列車が脱線する事故が発生。事故原因について、運輸安全委員会は翌2009年4月24日に、同駅構内の線路の枕木が腐ったまま放置され、また、犬釘が折れたまま放置していたためなどとして、同社の保守管理の杜撰さを指摘した。普通列車・急行列車のほか、電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅に特急「うなづき」、電鉄黒部駅 - 宇奈月温泉駅に特急「くろべ」、宇奈月温泉駅 - 寺田駅 - 立山駅に「アルペン特急」、朝ラッシュ時には上りのみであるが宇奈月温泉駅 - 電鉄富山駅間に快速急行列車が走る。特急列車に乗車の際は特急料金が必要となる。このほか観光列車として「アルプスエキスプレス」「ダブルデッカーエキスプレス」が運転されている。観光列車は一部車両が指定席となっており、特急のほか普通列車にも運用される。また、冬季はチラシや新聞に電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅の間で一部の列車で普通運賃が無料になる券がある。詳しくは各路線・列車記事を参照。過去、国鉄時代(1970年 - 1983年)には大阪駅発の急行「立山」や名古屋(名鉄名古屋駅)方面からの特急「北アルプス」などが、JRとなってからも(1990年 - 1999年)大阪方面から特急「スーパー雷鳥」や「サンダーバード」などが、国鉄 (JR) 富山駅から地鉄線に乗り入れる定期運用もあった。なお、非営業車では以後もJR西日本の軌道検測車(キヤ141系)が入線している。富山地方鉄道の車両形式番号は鉄道線の電動車(モハ)の場合、5桁のうち上3桁が電動機出力をPS(馬力)で表示し、下2桁が形式番号を表示する他社では見られない付け方がされている(「鉄道の車両番号」も参照)。このため、電動機を持たない制御車(クハ)および付随車(サハ)は形式番号のみとなっている。なお、軌道線の車両では電動車の形式記号は「デ」、4桁のうち上2桁が電動機出力になっている。電動車の「モハ」と「デ」の区別は、元々は鉄道線・軌道線でなく架線電圧1500V用をモハ、600V用をデとしたものである。岩峅寺 - 立山間・電鉄黒部 - 宇奈月温泉間の長い急勾配区間での電動機の負担を軽減させるため、ほとんどの編成がオール電動車となっている。富山県東部のほぼ全域で路線バスを運行するほか、貸切バス事業も行っている。<>内は共同運行会社。富山県富山市と東京都新宿区・豊島区を結ぶ高速バス路線。西武バスと共同運行。名古屋 - 金沢線同様に北陸の都市間高速バスの草分け的存在で、2012年12月に開業25周年を迎えた。昼行便と夜行便が設定されている。かつては基本的にワンマン運行で、降雪や凍結を伴う冬期はツーマン運行だったが、2012年4月の関越自動車道高速バス居眠り運転事故に伴う安全規制の見直しもあり、通年で夜行便はツーマン運行となった。阪急バスと共同運行。名鉄バスと共同運行。富山県高岡市と宮城県仙台市との間を結ぶ夜行高速バス路線。宮城交通と共同運行。富山県富山市と新潟県新潟市を結ぶ高速バス路線。新潟交通と共同運行。1日2往復で両社それぞれ1往復ずつ担当。富山県富山市と石川県金沢市を結ぶ高速バス路線。北鉄金沢バスと共同運行。2004年3月6日運行開始。開業にあたって、JR北陸本線と直接競合することや、以前運行された高速バス「金沢 - 高岡線」の失敗から、需要への懸念も少なくなかった。「金沢 - 高岡線」は加越能鉄道と北陸鉄道の相互乗り入れで1991年12月から1995年3月まで運行されたが、週末や祝日のみの運行だったことに加え、高岡駅 - 瑞穂町 - 福岡駅 - 石動駅 - 小矢部IC - (北陸道) - 金沢東IC - 橋場町 - 武蔵ヶ辻 - 金沢駅という、昔の「金高急行線」を焼き直したものとはいえ誤ったルート設定が致命傷となった。晩年には観光バスタイプではなく一般路線車を繰り出していた。しかし、富山市中心部・郊外と金沢市の片町・香林坊など中心繁華街が乗り換えなしでダイレクトで結ばれたこと、2014年4月1日現在片道930円という格安運賃、2時間ごとに1本という運行間隔が奏効し、開業当初から好評を博している。富山県富山市と岐阜県高山市の平湯温泉を結ぶ特急バス路線。濃飛乗合自動車と共同運行。高速道路を経由しないため高速バスではなく特急バスと定義される。予約不要のフリー制。他の高速路線と異なり、中型観光タイプの車両が用いられる。もとは路線バスの[ 30 ] 神岡行。路線車で県境を越えて岐阜県まで足を伸ばす富山地鉄最長の一般路線だった。当時から濃飛バスとの共同運行が行われており、特に濃飛担当便は富山県内の区間で停車する停留所を絞る「特急」バスとして運行されていた。2005年7月10日、高速バスに準ずる現在の形態での運行を開始。2008年4月1日にはいったん全便が高山行に変更となる。平湯温泉方面へは代替として、途中の濃飛バス神岡営業所から奥飛騨温泉郷方面への路線バスに接続する形をとった。2010年4月より、富山 - 高山線の一部便の行先を変更することで、かつて実施されていた奥飛騨温泉郷方面へのバスの直通を復活させた。前述の神岡営業所からは高山方面への路線バスが接続している。2012年4月1日に、富山 - 高山線については廃止し、富山 - 神岡線となった。ただし、富山 - 平湯線については維持される。砺波以南の城端線沿線から富山市内への通勤・通学需要に特化した高速バスである(定期券設定あり)。平日朝は富山駅前方向のみ4本運転、平日夕は城端方向のみ4本運転(土休日は2本)。富山県富山市と長野県長野市を結ぶ高速バス路線。1日2往復で小会社の富山地鉄北斗バスと長電バスの共同運行。富山県富山市と岐阜県高山市の高山駅前を結ぶ高速バス路線。1日4往復で濃飛乗合自動車と両社それぞれ2往復ずつ担当する共同運行。以前富山 - 高山間を神岡経由の一般道を利用し結んでいた特急バスの復活ではなく、この路線は北陸自動車道、東海北陸自動車道を利用し、途中白川郷を経由する高速バスである(1便除く)。路線バス網は2005年4月1日の合併前の富山市の市域のほぼ全体をカバーしており、一部の路線は旧市域の外へも伸びている。そのネットワークは富山駅正面口(南口)を中心としている。車体側面及び後部には平仮名で「せ」や「と」といった一文字が書かれているが、これは車両の所属する営業所を示したもので、前者は西部営業所(同市牛島本町)、後者は東部営業所(同市双代町)を指す。ほかに黒部営業所「く」、八尾営業所「や」がある。現在富山市の両営業所は統合し、東部が名前を改める形で富山営業所となっているが、現在も車体の表記は変わっていない。だが中には旧西部営業所に設けられたバス子会社、富山地鉄北斗バス(設立時の社名は富山地鉄中央バス)の所属となった車両もあり、それらは営業所表記を外されている。各路線には2桁または1桁の系統番号が付されており、行き先が富山駅から見て八方位のいずれに位置するかにより番号の十の位が決まる。一の位は今の系統システムが導入された際に路線の長い順等で決められたが、現在は路線の改廃が進んでいるため新規路線には廃止で欠番となった番号が充てられている。以下に各番台の分類について述べる。各番台の直後の括弧内の色は方向幕のカラーリングを表している。なお以下の各路線には富山地鉄北斗バスの路線も含まれ、「富山駅前」という表現は特に断りのない限り富山駅正面口のことを指す。また、経由地の並び順は原則として富山駅前から郊外方向となっているが、逆順となっている路線は郊外から市街地へ向かう上り便のみの運行である。23、31、67系統は、他の路線の運行が終了した平日23時に富山駅前発の「スターライトバス」(深夜料金不要)を運行している路線である。※は、地域間幹線系統として国・富山県・沿線市町村の補助を受ける。旧西部営業所に隣接する赤十字病院を拠点とするのが特徴。1、2系統は2012年3月まで運行されていた循環路線「黄ーバス」の一部区間が残ったものある。その名残として往復で系統番号が異なり、運賃も2014年4月1日現在、距離に関係なく210円に統一されている。富山駅前ロータリーの3番乗り場より出て、富山大学前を経由し西に向かう路線。ただし19系統の一部にルートの異なる(石坂・追分経由)便がある。15系統は経路途中より、9系統(音羽町を経由していた廃止路線の番号)を掲示する場合がある。富山駅前ロータリーの6番乗り場より出て、有沢を経由し南西に向かう路線。21系統は冬季に全便が山田行政センター折り返しとなる。富山駅前ロータリーの5・6番乗り場より出て、市民病院前を経由し南に向かう路線。36系統の一部の便は健康パークを経由する。富山駅前ロータリーの5番乗り場より出て、市民病院口を経由し南に向かう路線。市民病院前停留所が富山市民病院から西に数百m外れた国道沿いにあるのに対し、市民病院口停留所は病院北側の正門前にある。なお、43系統の一部の便は市民病院構内まで乗り入れる。また、月岡西緑町停留所ではデマンドバス方式を導入している。同停留所発着の45系統以外に、パソコンや停留所の端末で予約をすることで、43・44系統にも乗車可能である。富山駅前ロータリーの6番乗り場より出て、大泉駅前を経由し南東へ向かう路線。富山駅前8番乗り場より出て、石金を経由し南東へ向かう路線。62系統は80・90番台の路線が東部営業所に入出庫する際の路線。65系統は終点が斎場前という珍しい路線であり、大半の便が大場経由で「65・66系統」として運行される。富山駅前ロータリーの4番乗り場より出て、新庄新町を経由し東・北東へ向かう路線。78系統には一部ケアハウスを経由する便がある。富山駅前ロータリーの4・7番乗り場より出て、下赤江または湊入船町を経由し北東・北・北西へ向かう路線。富山ライトレールの開業に伴い廃止となった並行路線の浜黒崎東口線、蓮町・四方線も80番台に属した。富山駅前ロータリーの7番乗り場より出て、畑中を経由し北西へ向かう路線。90、91、93系統には一部ルートの異なる便がある。94系統は経路途中まで、9系統(音羽町を経由していた廃止路線の番号)を掲示する場合がある。以前はUDトラックス(旧:日産ディーゼル工業)・三菱・日野の3社体制だった。日野の大型車「ブルーリボン」および1980年代に導入された中型車「レインボー」については富士重工業がボディーを架装していて、前者は1996年式まで採用された。2008年にいすゞ自動車製が導入され、現在は4社体制となっている。1997年までは原則新車のみ導入してきたが、1998年以降は大手事業者からの中古車も導入されている。1998年から2000年にかけては高速バスの共同運行相手の西武バスや京阪バスから大量に導入していたが、最近は廃車などで少なくなっている。なお、西武バスからの譲渡車については2010年より再び導入されている。2004年以降は神戸市営バス・大阪市営バス・姫路市営バス・高槻市営バス・横浜市営バスなどからも導入していたが、2010年後半以降は一部を除き神奈川中央交通からの中古車が大量に導入されている。2008年には、姫路市営バスからいすゞ・エルガミオノンステップが移籍してきたこのため、富山地鉄では久々にいすゞ路線車が登場した。子会社の富山地鉄中央バスにも1台導入されたほか、同時に日産ディーゼル・RMノンステップ1台も増備されている。なお、2007年より統合車種である日野・レインボーIIノンステップも増備されているが、ヘッドライトが2灯式になっているため外観での区別は可能である。大型車のサイズは10.2mクラスが多いが、1990年代には10.7m車も導入されている。西武バスからの中古車では10.7m車中心に導入され、かつては11m車も活躍していた。中型車は1980年代後半より黒部営業所を中心に導入され、90年代以降は富山地区にも大型車と平行して本格的に増備された。当社は1997年ごろまで東部営業所・黒部営業所が三菱車、西部営業所が日野車、八尾営業所が日産ディーゼル車に統一されていたが、中古車の導入や勤務ローテーションの変更などにより崩れつつある。低床型バスは1997年より積極的に導入している。同年より三菱ふそう・エアロスターワンステップ3台、1999年には日野・レインボーワンステップ2台を増備した。2000年よりノンステップバスの導入が開始され、2010年現在、子会社の富山地鉄中央バスを含みコミュニティバスはのぞくと41台を保有している。また、2006年の新車より液晶パネル式運賃表(レシップ製)を採用している。1996年に導入された新車より採用されているカラーは都営バスのカラーを前後逆にしたものである。また、それ以前に1972年から1995年まで採用されていた白と水色のストライプ調の塗装も、日野・ブルーリボンのカタログ車両のカラーリングを参考にしており、それがほぼそのまま採用されていた。2009年2月に新規納入された大型ノンステップバス2台(日産ディーゼル・スペースランナーRA 八尾営業所所属)が富山イメージリーダーバス(以下、TILB)と称して立山の新雪と若い樹木をイメージした、白地に黄緑色の円が描かれた新しいデザインで登場している。2010年3月にも前者およびUDトラックスからのOEM車種である三菱ふそう・エアロスター-S(AA系)がそれぞれ1台ずつ、2011年3月には三菱ふそうからのOEM車種であるUDトラックス・スペースランナーA(AP系)が導入されたが、2012年以降は三菱ふそう・エアロスターを増備している。先述のTILBに加え通常カラーの車両も導入されているほか、八尾営業所に続き富山営業所にもTILBが導入されるようになった。路線バスの方向幕は系統によってそれぞれの塗り分けがなされているためか、長らくLED式の方向幕を装備した車両は導入されていなかったが、2012年度の新車より採用された。ただし、高速バスには2004年の新車より採用している。また、子会社の加越能鉄道では1999年に導入された新車よりLED式方向幕を採用している。長らく日産ディーゼルに統一されていたが、2008年以降は日野・セレガや2012年以降からは三菱ふそうエアロエースも導入されている。いすゞをのぞく3メーカーを保有しており、日産ディーゼルがメインになっている。また、以前はボルボ・アステローペも大量に保有していたが2012年3月をもって全廃となった。子会社の富山観光バスではいすゞ車も保有していて、2008年には新型ガーラ・SHDも導入している。三菱車は1992年式まで呉羽自動車製ボディーで導入されていた。エアロバスKとキュービックスタイルのサンシャインデッカーも活躍していたが、全車引退している。子会社の加越能鉄道でもエアロバスKやキュービックスタイルのサンシャインデッカーを導入していたが、後者は富山地鉄とほぼ同じ頃に全車引退している。日産ディーゼル車は長年、富士重工または西日本車体ボディーで導入されていた。車種はスペースアローをメインに同ショートタイプおよびスペースウイングを導入している。特に、2003年に富士重工がバス事業撤退のときに高速路線車とともに最終生産分を導入している。2009年には三菱ふそうからのOEM車種であるスペースアローA・同ショートタイプが導入されている。同時に三菱ふそう・エアロエース1台も導入され、外観での区別は困難であるが、ステアリングのマークで区別できる。貸切バスの塗装はブラウンとオレンジの帯が配されたカラーリングが、若干の意匠変更がありながらも、1982年から採用され続けてきた。車両側面のロゴは当初「TOYAMA CHITETSU KANKO」になっていたが、1993年の新車より子会社の加越能鉄道と同じ筆記体表記となるとともにラインの細部が変更された。さらに、1997年の新車より大文字の「TOYAMA」のロゴに変更され現在の新グループ共通カラーにも採用されている。2008年4月にグループ会社の加越能鉄道、富山観光バスと共に貸切バス受注部門を統合したことを契機に、同時期に新規納入された貸切バス(車両は三菱ふそう・エアロクイーン2台)からは、白色と桃色を基調とした新グループ共通カラーが採用された。車両後部のロゴも「富山地鉄観光」から「TOYAMA」に変更されている。このような塗装変更は約28年ぶりである。同時に富山(旧東部)営業所内に富山地鉄グループ観光バスセンターが設けられた。今後、既存の車両も順次塗り替えを進め、2011年をめどにすべての車両の塗り替えを完了させる予定である。なお、高速バス車両はこれまでの塗装を引き続き採用している。主な企画乗車券は以下のとおり。連結子会社持分法適用関連会社
出典:wikipedia
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