アメリカヤマアラシ科とは、キノボリヤマアラシ科や新世界ヤマアラシとも呼ばれる北アメリカ全域と南アメリカ北部の森林や樹木が茂った場所に生息する樹上性の齧歯類の科である。新世界と旧世界のヤマアラシは、広い範囲を網羅する齧歯目のヤマアラシ亜目に属しているが、近縁の種ではない。自らの体を棘で覆い身を守るのが特徴である。棘は長く丈夫で柔らかい毛と混合して生えている。比較的小さいキノボリヤマアラシは全長30㎝程で重量は約900g。大型の種であるカナダヤマアラシは、全長86cm、体重18Kgになる。臼歯の歯根を持つこと、鎖骨の形状、上唇全体、足裏の肉球、前足の第一つま先の足跡が無いこと、そして4個の乳頭に違いがみられる。旧世界のヤマアラシほど夜行性ではない、数種は地上にねぐらを持つが、他の種は完全に樹上での生活に適応している。尾は長く、力強く、樹上での生活で木に巻き付いてバランスを取るのに最適な働きをするように進化している。一度に1匹、稀に二匹生まれる。お腹の中にいる期間は210日である。生まれたばかりでも、目が開いた状態で、数日後には樹登りを行う。樹皮、葉、および針葉樹の針葉だけでなく、根、茎、果実、果実、種子、木の実、草、花を食べ。いくつかの種は昆虫や小型爬虫類も食べることを確認している。歯列は、であり、旧世界ヤマアラシのものと類似している。

出典:wikipedia