『シュナの旅』(シュナのたび)は、宮崎駿が徳間書店のアニメージュ文庫から出したファンタジー絵物語である。全ページカラー作品、1983年6月初版。英語名はThe Journey of Shuna。谷の底の小さな王国の王子、「シュナ」という青年の物語である。チベット民話「犬になった王子」(文:君島久子、岩波書店)が元となっている。麦を求めて王子が旅をするという民話で、『シュナの旅』も基本的に同じ構成ではあるが、登場人物・キャラクター等は宮崎独自のもの。『もののけ姫』の原点であり、設定やストーリーは大きく変更されているものの、登場人物やストーリーの一部に共通点を見ることができる。登場する人物、動物および世界設定、全体的な雰囲気は『風の谷のナウシカ』にも似通っている。また、この作品に出てくる動物「ヤックル」は、後に『もののけ姫』に、「ミノノハシ」は漫画『風の谷のナウシカ』にも登場する他、『もののけ姫』 と『天空の城ラピュタ』に登場している。スタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』では「少年に救われた少女が、物語の最後で少年の心の光を取り戻す」というプロットが共通しているほか、「砂漠に乗り上げた船」「奴隷と人買い」など、映像面にも影響がみてとれる。宮崎吾郎が、この作品を映画化したいと望んでいたが、宮崎駿が許可しなかった。そしてこの作品のオマージュをこめてゲド戦記がつくられた。そのため、ゲド戦記の原案とは言い切れない。60分のラジオドラマ版が1987年5月2日にNHK-FMのラジオ番組「FMシアター」で全国放送された。録音はデジタル、サラウンドで制作された初のPCMサラウンドドラマと謳われた。2015年9月23日放送のNHK-FMのラジオ番組「今日は一日ラジオドラマ三昧」内で再放送された。
出典:wikipedia
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