IBM 1400シリーズはSystem/360以前の1960年代前半にIBMが世界的に販売した商用コンピューター・シリーズであり、IBMとしてはトランジスターを使った第2世代の中型コンピューターで、磁気コアメモリを使っている。具体的な機種はIBM 1401、IBM 1410、IBM 1440などが販売されて、コンピューター内部ではBCDコード(二進化十進法)が使われたのが特徴である。日本では、特にIBM 1440が電子計算機の輸入制限時代に日本IBMにより国産化されて、日本でも多量に利用された。各機種の米国での発表時期は次の通り。プログラミング言語 は機種により異なるが、オートコーダー(Autocoder、アセンブリ言語)、 COBOL、 FORTRAN、RPG (Report Program Generator)、FARGOなどがあり、またIBMのユーザー団体のシェア(SHARE)などの登録ソフトウェアをIBMが配布するものもあった。シリーズで初めて1959年に発売されたもので、磁気テープを主要媒体とするシステムであった。次のような装置から構成されている。米国ではIBM 1400シシーズの中でも最も多く使われた。大企業ではこれを支店などでの「入出力」(パンチカードから磁気テープへ入力、磁気テープからプリンターへ出力)として使い、本社などでのIBM 7000で主要計算をするという例も多かった。米国カリフォルニア州のコンピューター歴史博物館()に実物モデルが稼動している。1960年に発表されて、IBM 1401よりアドレス空間を増やして5文字までとして、メモリーを80,000英数文字まで扱えるようにしている。次のような装置から構成されている。1964年 には東京オリンピックにてオリンピック史上初のオンラインシステムが実現したが、これはIBM 1410 - IBM 1440コンビネーションのデュアルシステムとIBM 1050データ通信システムが使用された。 翌1965年には日本初の銀行オンラインシステムが三井銀行で実現したが、これは日本IBMが東京オリンピックから転用したIBM 1410 - IBM 1440コンビネーションのデュアルシステムを中央に置き、60支店に配置されたIBM 1060銀行専用端末とを結んだ構成であった。1962年に発表された磁気ディスクを主要媒体とするシステムで、磁気コア・メモリーの記憶容量は最高16,000英数字文字まで。次のような装置から構成されている。IBM 1440は電子計算機の輸入制限時代に日本IBMにより国産化されて、日本でも多量に利用された。IBM 1400シリーズは1970年代には販売中止されて、中位機種はIBM System/360の下位機種(モデル40、モデル30など)に移行してゆく。System/360のモデル30にはオプションで、IBM 1401のエミュレーターが付けることができて、これを利用したユーザーも多い。下位機種はSystem/3、後にSystem/36、System/38、AS/400などに移行してゆく。
出典:wikipedia
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