独立行政法人国立印刷局(こくりついんさつきょく)は、紙幣・切手・旅券・郵便貯金通帳・証券類・政府刊行物等の印刷を主に行う独立行政法人。東京都港区に本局をおく他、全国に6工場(東京、王子、小田原、静岡、彦根、岡山)を運営している。行政執行法人(旧・特定独立行政法人)であるため、職員の身分は国家公務員である。1869年に、長崎製鉄所に本木昌造によって「活版伝習所」が作られたのが起源で、その後本木は長崎製鉄所を離れ新街私塾に移るが、長崎製鉄所に残った組が工部省に引き継がれ「勧工寮」と称した。1871年に、大蔵省「紙幣司」が創設。その後、「勧工寮」を合併し「紙幣寮」と改称。1872年 初代紙幣頭(現在の理事長に当たる)に渋沢栄一が就任。同年、「太政官正院印書局」が創設。1875年に、「太政官正院印書局」が「大蔵省紙幣寮」に合併される。なお、当時政府の印刷工場が紙幣を印刷し、国立銀行に発行機能を持たせるとする構想から、紙幣寮から印刷局の初期にかけては銀行の監督業務も職掌としていた。1877年に、大蔵省「紙幣局」に改称。1878年に、大蔵省「印刷局」に改称(この時に銀行業務を分離)。初代局長に得能良介。1898年に、内閣の「官報局」と統合され、内閣所管の「印刷局」となる。1943年に、再度大蔵省に所管が戻り「大蔵省印刷局」になる。1949年に、大蔵省の外局となり「印刷庁」に改称(長は長官)。1952年に、再度大蔵省の内局となり「大蔵省印刷局」に改称。2001年に、中央省庁再編により「財務省印刷局」に改称。2003年に、独立行政法人「国立印刷局」へ改編。2014年4月1日、虎の門工場と滝野川工場が再編され、東京工場と名称変更。2014年11月4日、UR都市機構の、虎ノ門二丁目地区市街地再開発事業に伴い、虎の門工場を閉鎖。本局を共同通信会館の7、8階に移転。国立印刷局は、紙幣・切手・印紙・旅券・郵便貯金通帳・証券類・政府刊行物などの印刷を主な業務とし、印刷部門が担当している。その他に、製紙部門、出版部門、研究開発部門などがある。製紙部門では紙幣・切手・印紙・旅券などに使用する各種用紙の製造を行っており、出版部門では、官報・法令全書・白書などの政府刊行物の編集や製造を行っている。また、研究開発部門では、偽造防止技術などの研究開発を行っている。デザイン専門の工芸官は、主に紙幣のデザインにあたっている。また、付属施設として国立印刷局東京病院の運営も行っていたが、2013年4月に社会医療法人社団正志会へ移譲された。1941年に設立された神奈川県小田原工場にはソメイヨシノをはじめとする桜が500本植えられていて、4月初旬の土日に一般公開の「観桜会」が催される。
出典:wikipedia
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