長靴(ちょうか、ながぐつ)は、いずれにしても基本的に、長い靴、という意味の言葉で、実際そのとおりの形なのだが、現代では読み方によって指すタイプが異なりがちで、ただしこれはそういう傾向がある、という程度の話で、有名な『長靴をはいた猫』の主人公は剣士(軍人)なのだが、履いているいる靴は、"ちょうか" ではなく "ながぐつ" と物語中で解説されているので、"ちょうか" と "ながぐつ" の読み分けや意味の相違は必ずしも絶対的なものではない。日本語では 長靴 - 半長靴 - 短靴 という、長さに着目して靴を分類したりグループ化する方法が基本的にあり、"長靴"はそのひとつである。最近では乗馬用のものは、乗馬クラブなどでは通常 "乗馬ブーツ"や "乗馬用ブーツ"と英語からカタカナにした表現で言ってしまうので、"ちょうか" や "ながぐつ" の音の違いは問題にならない。ブーツ、軍服、乗馬服を参照のこと。ゴム製のものはゴム長靴、ゴム長と略されることもある。革製のものもある。起源はウェリントン・ブーツである。現在、英米ではゴム長靴をrubber bootsやgum boots(ドイツではgummi stiefel)のほか、wellintonsやwelliesと呼ぶ時がある。地面が水・泥水などの液体で濡れ(てい)る状況において、足を防護するために用いられる。また、靴底を中心とした消毒が必要な状況下でも用いられる。厨房や、水産・畜産・酪農現場などの作業用など。耐油性を持たせたものもある。漁船上や、海岸などで釣りをする時などにも用いられることがある。特に長くて胴まで一体化した "胴付長靴" というものもある。また、雨靴(レインブーツ)としても用いられる。ゴム製・PVC(ポリ塩化ビニール)製の長靴は表面の全体にエナメル加工されたものが多く、ロングブーツ型のレインブーツもエナメル革(天然革やビニールの合成皮革にエナメルをほどこしたもの)を使用する場合が多い。インジェクション長靴(金型への射出成型)というものもある。60年代後半にミニスカートにロングブーツの流行が起きると、ノキアが1967年にロングブーツのようなゴム長靴の製造を開始した。日本では1969年に、アサヒゴムが「ハイレイン」のブランドでロングブーツの形をした細め長めの婦人用ゴム長靴を発売。色も赤、白、黄、黒とラインナップを揃え、他社もロングタイプの長靴を競って発売する。それとは反対に1978年には、銀座かねまつが長靴の形をしたブーツをロングブーツに使うエナメル革で作り、エナメルの長靴が流行した。長い髪でフェミニンな美青年が女物の長靴や婦人用ロングブーツを履くというスタイルや、若い女性が晴れた日に長靴を履くというファッションも見られた。2005年頃から、海外の女優やモデルたちがハンターやエーグルなどのゴム長靴を愛用するようになり、映画「Mr.&Mrs. スミス」ではアンジェリーナ・ジョリーが長靴姿を披露した。女装の婦人服モデルアンドレイ・ペジックはMarc Jacobsの長靴モデルを務め、ホットパンツやミニスカートに長靴という組み合わせが、秋冬のコートにロングブーツというコーディネートに対し、春夏のおしゃれとして定着するようになる。さらに、近年の日本では野外ロック・フェスティバルがブームとなり、晴れの日でも長靴というファッションが再び注目されるようになった。
出典:wikipedia
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