『ビーロボ カブタック』は、1997年(平成9年)2月23日から1998年(平成10年)3月1日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に全52話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、及び作中に登場するロボットの名称。メタルヒーローシリーズの第16作目にあたる。前作『ビーファイター』2作同様にカブトムシを主人公のモチーフにしているが、『がんばれ!!ロボコン』や東映不思議コメディーシリーズなどの作品に代表されるコメディの要素がプラスされた。そのため、本作品で主軸がおかれている「スターピース」を巡る争奪戦も、地球侵略を目論む敵や科学犯罪者と戦うバトルアクションではなく、スポーツ対決からクイズ対決などさまざまな勝負が展開されるというものとなっており、従来のメタルヒーローシリーズとは大きく趣を異にした作品となっている。プレックスのデザイナー・青木哲也(『カブタック』でのビーロボのデザイン担当)によると、企画当初、本作は前作『ビーファイターカブト』の後継企画『シーファイター』として提案されていたようだが、その話も立ち消えとなり、最終的には現在の形になったとのことである。『シーファイター』の時点では『ビーファイターカブト』まで同じく地球侵略を目論む敵と戦うバトルアクションだったもののコメディに路線変更をした理由は「スーパー戦隊シリーズとイメージが重なり、視聴率が頭打ちになっていたため」だと「TVガイド」の中で語られていたことがある。前作の『ビーファイターカブト』のカブテリオスが好調だったため、前作同様巨大ロボット・ドデカブタックが登場した。特撮を担当した特撮研究所はデジタル合成システムを導入し、ビーロボの変形シーンなど、同年の『電磁戦隊メガレンジャー』とともにコンピュータグラフィックスやデジタル合成を多用している。本作品と『テツワン探偵ロボタック』をメタルヒーローシリーズに本作品以降の作品を含めないという見方も存在している(メタルヒーローシリーズ#概要を参照)。本作と次回作『テツワン探偵ロボタック』がコメディ路線で作られたことが次々作『燃えろ!!ロボコン』の制作に結果的に繋がった。主人公であるカブタックの声には、それまでアニメなどで活躍していた人気声優の草尾毅を起用。カブタックの声のみならず、主題歌や挿入歌の歌唱、さらには36話ではゲストという形で顔出しでの出演もしている。またその他のビーロボの声にも、中村大樹、橘ひかり、松本大、千葉繁など多彩な顔ぶれが揃えられている。この他、『ウゴウゴルーガ』のルーガ役で知られた小出由華や、志茂田景樹、鈴木ヒロミツなどのレギュラー陣や、前述の草尾の他のゲストに、プロレスラーの安生洋二(30話)や、本作品で挿入歌を手がけた宮内タカユキ(36話)という面々が登場した。前作同様日笠淳がメインプロデューサーとして参加しているが、その他のスタッフに関しては大きな入れ替わりがなされている。その一環として、メタルヒーローシリーズでは『特捜エクシードラフト』でのゲスト参加以来となる山田隆司、そして新たに西園悟と浦沢義雄がシリーズ初参加を果たしている。その一方で前作までの主力ライターの宮下隼一や扇澤延男も引き続き参加している。演出陣は前作より続投の石田秀範を除いては完全に一新され、『カーレンジャー』よりスライドする形で坂本太郎、渡辺勝也が起用された他、日笠プロデューサーとの長い付き合いである岩原直樹、さらに終盤より参加の諸田敏が新たに名を連ねている。この他、前3作の特撮監督だった尾上克郎に代わり、スーパー戦隊シリーズと兼任という形で佛田洋が本作品の特撮監督に起用され、尾上はデジタルエフェクトに回った。42話では、放送当時公開された映画『北京原人 Who are you?』のタイアップの一環として北京原人が出演している。本作の最終話、および後番組『テツワン探偵ロボタック』と『星獣戦隊ギンガマン』の第一回では、撮影時に首都圏で大雪が降ったため、映像中にも雪が映りこむどころか、雪を効果的に使った演出が使われ、『ギンガマン』ではオープニングにも雪が登場している。またテレビ放送ではないが、1999年(平成11年)5月に福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズでのイベントで、『ロボタック』、『燃えろ!!ロボコン』とのコラボレーションが行われた。番組初期の玩具展開では、各ビーロボ玩具の「スーパーチェンジシリーズ」のパッケージ付属の応募券を切り取って、玩具店に置いてあるハガキに貼って贈ると、懸賞でキャプテントンボーグが当たるものがあり、この玩具イベントは翌年の『ギンガマン』、『ロボタック』にも受け継がれた。1994年(平成6年)に謎の物体「スターピース」を発見したロボット工学者高円寺寅彦博士は、3年後のスターピースの力が最も高まる時に備え、スターピース探索のために「ビーロボ」を開発し、姿を消した。その3年後の1997年(平成9年)、寅彦博士の孫である高円寺譲少年のもとに突然現れたビーロボ「カブタック」。彼の使命は、スターピースなる謎の物体を探し出すことだと言う。スターピースは蛇使い座を含む13星座に沿って13個存在し、あらゆる願いを叶えると共に、全部集めると素敵なことが起きると言われている。譲の友人や悪者になってしまったビーロボたちも巻き込み、スターピースの争奪戦が始まる。スターピース探索用に開発された新型ロボット。高円寺寅彦博士が開発し、3年間の睡眠学習を経て活動を開始した。動物の特性を活かしたバイオチップを持ち、人間のようにものを考え、自意識で活動し、言葉を話すこともできる。省エネ形態のノーマルモードから活動形態のスーパーモードへ変形できる(これをスーパーチェンジと呼ぶ)。カブタックとクワジーロのみは初期型のため、彼らと強い友情で結ばれた者が専用通信機「友情コマンダー」で変形指令(音声コードはチェンジ・スーパーモード)を送らなければスーパーチェンジできない。また最新型であるテントリーナを除き、スーパーチェンジには時間制限がある。ちなみに普通の食事を取ることも可能で、時には腹を壊す描写があった。正式名称はBEETLE Robotで、生体核エレクトロニクス及び変形運動顕在化システム搭載ロボットを意味するBio Elementary Electronic & Transform Locomotive Eexivision Robotの略。主な舞台となる「朝日町」はテレビ朝日から、朝日町の住民の苗字は、中央本線(旅客案内では『中央線』と呼ばれる範囲)の駅名から取られている。ビーロボの活動をサポートする目的で作られたメカニック。へびつかい座を含む13星座に沿って13個存在する謎の物体。様々な物に取りつき、その物の能力を強化(スーパー化)させる(例えば第1話ではトラックに取りつき、そのトラックを猛スピードで爆走させるなど)。取りつかれた物の中には、自我を持つ物や人語を解する物も存在する。手に入れると、その者の願いをどんなことでも一度だけ叶えてくれる。さらに願いを叶え終わった後のスターピースは、緑色の球体から星座マークの入った球体の破片状に変化し、これを13個揃えて球体状に組み上げると、人類に夢と希望を与えるような素晴らしいことが起きるとされていたが、実際には全く正反対であったことが最終エピソードで判明した。1997年に入ってから天体の運行の影響で活発化し、地上のさまざまな場所に出現するようになった。スターピース探索用ロボットであるビーロボがそれに合わせて活動を開始したことで、本作の物語が始まる。作中で登場するスターピースは12個だが、残りの1個であるさそり座のスターピースは物語開始前に既に高円寺博士が手に入れており、その力でトンデモジョーズを出現させた後のスターピースはダンゴロンが保管していた。また、スターピースには偽物とも言える「スターピースモドキ」(単に「モドキ」とも呼ばれる)が存在し、これはスターピースが眠っていた際、周辺のただの石などがその影響を受け、スターピースに近い能力を持ったものである。物体をスーパー化させる能力はあるものの、願いを叶える能力はなく、物体からはがすと砂に変わってしまう。また、途中でスーパー化させる力が消えていくという特徴がある。従って全52話で繰り広げられる争奪戦の内、本物のスターピースはさそり座を除く12個だけなので、苦戦の末にスターピースを手に入れたと思ったら、実はモドキで残念な結果に終わることが多い。また、本物を一つ手に入れた際にも、「残りのピース全てを集めたい」というような、スターピースに関する(特に入手・存在について)願いはかなえられない。本作の主題歌を始め、多くの挿入歌は、カブタック役の草尾によって唱われているが、多くの特撮作品ソングを歌唱した水木一郎や、串田アキラ、宮内タカユキも参加している。1997年11月9日は『27時間チャレンジテレビ』のため放送は休止したが、前日に幸運のサポーターとしてカブタックが特別出演した。オリジナルビデオ作品として、『重甲ビーファイター』のブルービート、『ビーファイターカブト』のビーファイターカブトと競演を果たした『ビーロボカブタック クリスマス大決戦!!』が制作された他、次作『テツワン探偵ロボタック』のオリジナルビデオ作品『テツワン探偵ロボタック&カブタック 不思議の国の大冒険』にも出演を果たしている。教育映画『カブタックの交通安全』が1998年に制作された。15分の短編で、交通安全について学ぶ内容となっている
出典:wikipedia
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