タイリクツノボソオオクワガタ(大陸角細大鍬形、"Dorcus" "yaksha")は、コウチュウ目・クワガタムシ科・オオクワガタ属・オオクワガタ亜属の1種であり、オオクワガタの仲間では中型種である。学名に使用されているyakshaとは古代インド神話に登場する鬼神夜叉のことである。体長はオスが25 - 53.5mm、メスが24 - 34.5mm以前は 台湾のツノボソオオクワガタと同一種と考えられていたが、より大型で、体は太く短く、幅が広く、上翅(じょうし)は光沢が強い。また、30mm程度のオスでは、内歯(内側のトゲ)が ほとんど発達しないことや、メスの上翅(じょうし)の中央部には縦のスジがないことから、多くの点で異なり、別種とされた。アンタエウスオオクワガタを小型にしたような体型だが、アンタエウスオオクワガタのような大アゴ裏側のオレンジ色の毛束はない。ベトナム北部・タイ北部・ミャンマー北部・インド北東部・中国生息数は少ない。本種は長い間 "Dorcus" sp. (学名が決まっていない状態をさす。)として流通していたが、2010年、世界のクワガタムシ大図鑑の著者である藤田宏氏によって新種記載され、学名は"Dorcus tonkinensis" Fujita,2010 とされた。しかし、アンタエウスオオクワガタのシノニムとされる種の中に1915年に記載された"Dorcus" "yaksha" Gravely, 1915があり、記載に使用された文などを見る限り、"Dorcus tonkinensis" Fujita,2010 とされている種とほぼ特徴が一致していることから、"Dorcus" "yaksha" Gravely, 1915の学名が採用された。(学名は一般的に一番古く記載されたものを使うため。)よって、"Dorcus tonkinensis" Fujita,2010 は"Dorcus" "yaksha" Gravely, 1915のシノニムとされた。しかし、本種は産地によって差異が見受けられるため、近い将来、"Dorcus tonkinensis" Fujita,2010 は亜種名として使用される可能性もある。
出典:wikipedia
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