『F-ZERO X』(エフゼロ エックス)は1998年7月14日に任天堂から発売されたNINTENDO64用レースゲーム。F-ZEROシリーズの第2作目。2007年5月29日より、Wiiのバーチャルコンソールで配信された。但し、振動機能は対応されていない。本稿では、拡張ソフトである『F-ZERO X EXPANSION KIT』についても説明する。レース中に大事故が発生して一時中止され、再開されたというストーリーが存在する。中止されていた期間は3年間だが、この大事故が初代(スーパーファミコン版)F-ZEROグランプリを指すのかどうかは定かではない。本作での特徴として、マシンの追加やコースの立体化、そしてデスレースなど他のマシンの破壊を推奨するルールなどが挙げられる。コースの立体化の意義は大きく、新ハードの性能を生かしてジェットコースターのように非常にアクロバティックなコースを実現した。操作における追加点は、重心移動やスライドターン、ドリフトターン、サイドアタック、スピンアタックが追加された。空中を飛んでいる際は機体角度を変えることで、滑空時間や速度を上げる事ができるようになった。ブーストはエネルギー(機体の耐久力)消費タイプに代わり、機体のエネルギーを犠牲にしてブーストを使用できるようになった。登場するキャラクターにも大きな変化があり、前作では主要4台とモブカーの構成であったが、今作では登場マシンが30台になり、モブカーは削除された。また、マシン30台全てに名前とパイロットが設定されている。これにより各パイロットの関連性やキャラクター性が伺え、ゲームに深みを与えた。機体の重量やアルファベット評価で3項目で区分けされた性能により、機体自体にも個性がさらに大きく出ている。レース開始前に加速、最高速設定の比重を調整する事もできる。加速設定にするほど、スピードの上昇が早まりブースター使用時の速度も大きく上昇するが、高い最高速度の維持がしにくくなる。逆に最高速設定にするほど、時間単位での速度上昇率が低くなるものの、最高速度の減衰が低くなる。敵マシンのAIも大幅に進化し単なる障害物ではなく、それぞれが優勝を目指して走るという極めて競技性の高いものに仕上がっている。また、ストーリーにおけるパイロット同士の関係がある程度ゲームに取り入れられ、互いを守るように併走する(ジョディ・サマーとジョン・タナカ、ロジャ・バスターとドラク等)、互いにスピンアタックやサイドアタックで潰しあう(キャプテン・ファルコンとサムライ・ゴロー等)、一方的に攻撃を加える(ビーストマン→バイオレックス等)など、完成度の高いものになっている。前述の通り、自分以外の全マシンを破壊するまでの時間を競う"DEATH RACE"がゲームモードに追加された。また、"PRACTICE"で登場する全てのコースで練習ができるようになったり、最高4人までの対戦が可能になったのも本作からである。本作ではコースは3D化され、立体交差・ループ・シリンダー(棒状のコースの外側を走る。一定高度まで引力が働いているが、それを超えるとコースから引きはがされる)・パイプ(コースが筒状になっており、マシンはその内側を走る)といった複雑なレイアウトも可能になった。特に隠し要素の1つであるX CUPはゲーム側でランダムにコースを自動生成するというもので、簡単な物ではほぼ円形のシリンダーやパイプのコースから、複雑なものになると敵マシンが全員コースアウトしてしまうような起伏のコースまで登場する。BGMは阪東太郎、若井淑によるものであり、全曲に渡って激しいロック・メタル調となっている。また、前作の曲を2曲(MUTE CITY、BIG BLUE)アレンジして使用している。なお、今作のBGMはレース中のプログラム処理に負荷がかからないように、大容量になるが処理は軽くなるストリーミング方式が使われた。その為、ROM媒体では容量が足りずモノラルで収録されている。このゲームのROMの大半がBGMデータである。公式サウンドトラックは2つあり、1つはそのままのゲーム音源で、もう1つは本作のBGMをギターアレンジしたものが販売された。ランドネット会員のみに配布された拡張キット。カセットと磁気ディスクを同時に使用することによって様々な要素が追加される。
出典:wikipedia
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