LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

モビルスーツ

モビルスーツ (MOBILE SUIT: MS) は、アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」に登場する、架空の兵器の分類の一つ。一種のロボットで、ほとんどの場合人型をした有人機動兵器の事を指す。英題では「機動戦士」にあたる部分にこの語が使用される。1979年制作の『機動戦士ガンダム』において初登場したモビルスーツは、1972年の『マジンガーZ』以来のロボットアニメに登場するロボット達とは異なる描かれ方をしていた。それまでのロボットアニメに登場するロボットは、いわば特撮番組などにおけるヒーローと怪獣を、主役ロボットと敵役ロボットとに置き換えたものであった。これに対して、『ガンダム』はモビルスーツを現実の世界の戦闘機や戦車と同じような兵器の一種として描いた。例えば『機動戦士ガンダム』で最も数多く登場したモビルスーツ・ザクは、『新造人間キャシャーン』のアンドロ軍団のように既にあったものの、それまでのロボットアニメの敵巨大ロボと根本的に異なり「同型機が同時に複数登場する」点で画期的であった。それまでの敵ロボットは外見及び行動が異なるものが毎回一機のみ登場していたのに対し、『機動戦士ガンダム』第1話から第11話までの間、敵側のモビルスーツはいわゆるザクII、旧ザク、そしてシャア専用ザクだけで通したのである。その後も、現実の歩兵や戦車・戦闘機などが複数編成で運用されるのと同様に、ザクは同じ機体が同時に複数登場するのが常とされた。またザクの武装はマシンガン・バズーカといった実在の歩兵用火器をモビルスーツの大きさにしたものであり、怪獣のような火炎や怪光線で攻撃してきた従来の敵ロボットとはこの点でも一線を画していた。外観も、商品化が予定されていなかったこともあって、大戦中のドイツ軍兵士をイメージさせる兵器らしさを強調したデザイン、戦車などの緑系のカラーリングとなっていた。主人公アムロ・レイが搭乗する主役機ガンダムは、ザクと比べて性能は多少は良いが桁外れに強かったわけではない。ビームライフルや頑丈な装甲、防楯といったアドバンテージはあったものの、敵のパイロットの腕前や戦術により、しばしば苦戦を強いられている。また、敵側にもグフやドムといった新型モビルスーツが登場するにつれ、機体性能の差も縮まっていった。こうした「巨大ロボットを現実の兵器と同じに扱う」という、従来のロボットアニメと一線を画したコンセプトは、多くの追随作を生み、一大ジャンルに発展していった。こうした路線はその後の多くのロボットアニメで洗練され、主役メカが存在せず敵味方が同じ工業製品の量産機で戦うという内容の『装甲騎兵ボトムズ』でピークに達する。『リアルロボット』という呼び名を作ったのは『ボトムズ』の監督の高橋良輔であるとされる。当初は宇宙を舞台にしたリアルな物語を作ろうとしていた『機動戦士ガンダム』の企画時に、本来は登場させるつもりはなかった巨大ロボットをスポンサーの意向により登場させざるを得なくなった際、スタジオぬえの高千穂遙が、ロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』の一読を企画部長の山浦栄二に薦めた。「リアルな人型の兵器が存在してもおかしくない」と感じた総監督の富野喜幸(現・富野由悠季)をはじめとした制作スタッフは、当初はその「パワードスーツ」のアイディアを元に全高2m程度の強化装甲服を物語に使うつもりであったが(「モビルスーツ」という名称はその名残である)、スポンサーからどうしても巨大ロボットを出さなくては駄目だと要求されたため、戦闘機と同程度のサイズである身長18mのロボット、つまりマジンガーZと同じ大きさのロボットを出すこととなった。当然、現実的な兵器論としてはこの様に巨大なものは役には立たないことは分かっていたが、当時のアニメロボットの主流は50m〜100m程度であったためこれでも十分にリアルな描写ができると判断され、しぶしぶ企画に登場させることにした。だが実際に企画を進めてみるとリアリティのある巨大ロボットは非常におもしろい演出ができることがわかり、結果的に『ガンダム』は『マジンガーZ』とも『宇宙の戦士』とも違った新天地を切り開くことになる。当初は、物語の最後まで敵側のモビルスーツはザクのみで通す予定であった。しかし視聴率低下によるテコ入れから複数の目新しい敵キャラクターとして新型機を登場させざるを得なくなり、さらには非人間型の怪獣的なモビルアーマーまで登場させざるを得なくなった。これらの登場はリアルな世界観を破壊してしまうのではないかと懸念されたものの、現実の戦争でも戦況の変化と共に新型兵器が次々と戦線に投入されることは全くおかしな事ではなく、あくまでリアリティをそこなわない程度に抑えられて物語にうまく華を添えることになり、ビジネス的にもバラエティに溢れたキャラクタービジネスの成功へとつながった。初代ガンダムはロボットアニメというジャンルに、『宇宙戦艦ヤマト』で見られたような戦場を舞台とした人間ドラマの要素を取り込んだ初の作品である。戦場で相対する人々の人間模様、特に成長途上の少年少女達が多く登場し彼らの成長が作品の柱になっており、また物語後半に登場する重要なテーマ「人類の革新『ニュータイプ』」という存在の意味や意義を描くことに主眼をおいており、モビルスーツの華々しい活躍は作品を彩っているものの、それら重厚な物語に水を差すようなことはない。なお「モビルスーツ」以降、ロボットアニメでは登場する巨大ロボット兵器を単に「ロボット」と呼ばず、「重機動メカ」「ウォーカーマシン」「オーラバトラー」など、各作品が世界観に沿った固有の総称を設定する事が慣例となった。富野によれば、現場でもロボットではなくモビルスーツと呼ぶ事を徹底したという。モビルスーツはキャラクターの一種としても非常に成功した部類である。『機動戦士ガンダム』の本放送は、そのリアリティを重視した物語が従来のロボットアニメとあまりに異質であったこともあって当初は視聴率が今ひとつ振るわず、またメインスポンサーであったクローバーが発売していた玩具の売り上げが不振であったために終盤近くで打ち切りとなってしまった。その後1980年にバンダイからガンダムをはじめとしたモビルスーツのプラモデルが発売され、価格の手ごろさなどから当時の子供達に絶大な人気を博した。やがて「ガンプラ」と呼ばれるようになったこれらのプラモデルの人気と、ドラマ性を重視した物語の評価とが相まって『機動戦士ガンダム』の再放送の視聴率は非常に高いものとなり、そして劇場版映画として再編・上映され大ヒットとなった。ガンプラは子供向けの簡便な低価格キットから高年齢層向けに凝った作りの高価格キットまで幅広く展開されている。四半世紀を経た現在でも続編作品の登場機体に加え、いまだに初代ガンダムやザクの新型キットが発売されるなどその人気は全く衰えていない。ガンプラ以外にもフィギュアなどが発売され、またモビルスーツが登場するコンピューターゲームも、その操縦を楽しむアクションゲームやこれによる戦略を楽しむシミュレーションゲーム等多数が制作されている。子供向けやファン向け以外でも、一般の大人向けの商品のキャラクターとしてもモビルスーツは人気がある。またモビルスーツを2〜3頭身程度にデフォルメした『SDガンダム』シリーズも高い人気を持つ。これらは本来のモビルスーツをコミカルに表現したもので、体型以外の設定はそのままにコンピュータゲームに登場したり、あるいは本来のガンダムシリーズを離れて全く新しいキャラクター・世界観を構築したものもある。『機動戦士ガンダム』においてモビルスーツをデザインしたのはメカデザイナーの草分けである大河原邦男である。実際の現場では監督の富野由悠季やキャラクターデザイナーで作画監督の安彦良和によってもデザインの提案や修正がおこなわれている(初期デザインのガンダムには鼻と口があったのだが、安彦が異議を唱え、現在のようにマスクを付けているかのようなデザインとなった。また、青をベースとしたカラーリングだったのを、白をベースとするよう提案したのも安彦である)。さらに、番組中期以降の登場メカの大半は富野によってラフデザインがおこされ、それに比較的忠実な大河原によるフィニッシュワークが行われているため、基本デザインは富野によるものと言っても過言ではない(『伝説巨神イデオン』でも同様のことが行われた)。ガンダムブーム・ガンプラブームによって「メカニックデザイナー(メカニカルデザイナー)」という職種が注目されるようになった。以降のガンダムシリーズにおいても、永野護や出渕裕、カトキハジメなどといった多くのメカデザイナーが参加している。アメリカのインダストリアルデザイナーのシド・ミードも『∀ガンダム』に参加したことがある。漫画家の鳥山明も自作品内でオリジナルのモビルスーツをデザインし登場させた。『機動戦士ガンダム』がアニメファンの人気を獲得する中で、その世界観に関する考察や様々な後付け設定の創作が行われている。例えば制作スタッフとラポート社発行のアニメ雑誌「アニメック」編集部との交流により、モビルスーツには実在の兵器に似せた型式番号が割り当てられるようになった。例えばガンダムには「RX-78」、ザクには「MS-06」といった具合である。モビルスーツの型式番号や名称は、スタジオぬえが係わった、みのり書房発行の雑誌「月刊OUT」別冊『GUNDAM CENTURY』により、「RX-78-2 ガンダム(2号機)」「MS-06F ザクII F型」と、また旧ザクやシャア専用ザクも「MS-05 ザクI」「MS-06S 指揮官用ザクII」とより詳細に設定された。さらに最初の劇場版公開当時、講談社のムックで劇中には登場しなかったバリエーション機が創作され、これは後にGUNDAM CENTURYで生まれた設定を加えて拡大し、バンダイの『モビルスーツバリエーション』 (MSV) として商品展開、ガンプラなどで人気を博した。これらはアニメの制作スタッフによるものではなかったが、ずっと後に作られた作品の劇中に登場することで、公式的な設定となっていった。また、当初モビルスーツによる白兵戦を必然のものとするために、レーダー等を使用不能にする粒子として創作されたミノフスキー粒子についても、『GUNDAM CENTURY』などにより設定が拡大し、劇中の様々な兵器などの設定付けがおこなわれた。例えばビームライフルなどを実現するメガ粒子、いわゆるバリアを実現するためのIフィールドジェネレーター、空中に大型の機器を浮かべるためのミノフスキークラフトなどである。これらは後にミノフスキー物理学という架空の科学体系としてまとめられている。モビルスーツが人型をしている理由についても、手足を動かす際の反作用で機体の向きを制御するAMBACという概念が創作されている。こういった膨大かつ詳細な設定はそれ自体でファンを楽しませるものとなると同時に、後に作られたロボットアニメにも同様の設定付け、特に「人型有人兵器の名称とその存在理由」を考証する必要性を生み出し、ジャンル全体に良くも悪くも非常に大きな影響を残している。この点については、監督である富野自身が、かつては「大型の人型汎用ロボットは、その人型ゆえに人間と同等の汎用性と実用性がある」という素朴な解釈を披露することが多かったが、最近のガンダムエース誌での対談においては「背景は人間の戦闘である、という事を表す記号として、あえて人型にこだわっているだけ」という主旨の発言が多い。かつて作中の人物にも「あんなの(足)飾りです」と言わせていた。『機動戦士ガンダム』におけるモビルスーツの描写は、『超時空要塞マクロス』『装甲騎兵ボトムズ』『銀河漂流バイファム』『ファイブスター物語』『新世紀エヴァンゲリオン』など、後進のロボットアニメに多大な影響を与えている。これらの作品では、『機動戦士ガンダム』同様にあくまでロボットをドラマの大道具の一種として描いている。後に古今のロボットアニメのロボット達が一堂に会するシミュレーションゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』において、これらのロボットに対して「リアルロボット」という分類名が与えられた。一方で『マジンガーZ』以来のロボットをヒーローと同等の存在として描くものを「スーパーロボット」と称し、リアルロボットとスーパーロボットはお互いに影響を与えつつ今日に至っている。『鉄腕アトム』が等身大の人間と共に活動するロボットに対するあこがれを、『鉄人28号』が大型ロボットに対するあこがれをかき立て、共に日本のロボット技術者にとって究極の目標となったように、モビルスーツも『マジンガーZ』と共に有人型ロボットへのあこがれをかき立て、ロボット開発の目標のひとつとなった。2005年に「LAND WALKER」という有人型二足歩行ロボットが公開された際には、「遂にモビルスーツ出現か」とまで騒がれるほどであった。このように「モビルスーツ」という言葉は、『機動戦士ガンダム』の知名度の高さもあり、人が乗って操縦桿で操縦する人型ロボット全体を示す代名詞にすらなっている。モビルスーツは平均的に人間の約10倍の大きさ(身長180cmならば18m、6階建てのビル相当。ただし作品や機体によって大きさはまちまちである)をした人間型有人機動兵器で、胴体や頭部に設けられた操縦席に直接人間が乗り込み操縦をする。地球上や宇宙空間で主に活動するが、海洋や砂漠等の局地ではそれ専用に製作もしくは改修されたモビルスーツであれば行動できる。また、以上に挙げたどの環境でも行動可能なモビルスーツも存在する。その行動はほとんどの場合、敵対勢力との戦闘を目的としており、ビームライフルを始め複数の武器を携帯するのが常である。また、モビルスーツそれ自体が移動するための燃料類(推進剤等)の搭載量が限られているため、稼動のためには補給や修理、整備を行える施設及びモビルスーツ単体の輸送も可能な宇宙戦艦などの、バックアップ体制が欠かせない(例外として∀ガンダムは自己修復機能を持ち単機での運用が可能であるが、本来は戦術システムの一部としての運用を前提にしていたとみられる)。また、モビルスーツはその外形を人型を拡大したものにすることで、人間に似た多用途性や汎用性を獲得したが、逆に人型にとらわれない外形で、モビルスーツにはない高加速能力や火力の増加などを取得している「モビルアーマー」という種類も存在する。例外的に機動戦士ガンダムSEEDに登場する四足獣型のバクゥ及びその派生機・後継機は人形ではないがモビルスーツに分類されている他、機動戦士ガンダムAGEにおいてはモビルアーマーという概念そのものが存在せず、特にヴェイガン側においては他作品ではほぼ確実にモビルアーマーに定義されるであろう人型を大きく逸脱した異形な機体もモビルスーツとして定義されていた。なお、モビルスーツとの区別のため、人間が直接着用する従来のパイロットスーツや宇宙服は「ノーマルスーツ」と呼称されている。ガンダムシリーズは以下に述べるように複数の世界観で展開され、モビルスーツの設定は各々の世界観で多少異なっている。以下の設定には、アニメ作品中で表現されたものの他、先に述べたような雑誌上の企画で創作されたものや漫画・小説などの派生作品で創作されたものも含まれている。そうして作られた設定は後にサンライズの監修を受けて設定集などの形にまとめられたものが多いが、中には他の作品と矛盾を起こすものや後に顧みられなくなったもの、サンライズによって後に取り消されたものもある。『機動戦士ガンダム』をはじめとする作品群の舞台となる「宇宙世紀」におけるモビルスーツ(Mobile Suit)は、"Mobile Space Utility Instrument Tactical" の略とされ、「戦術汎用宇宙機器」の意味である。ただ、これは後にサンライズでSF考証を手がけることになる森田繁が、1980年代初めの同人誌「ガンサイト」やムック「ガンダムセンチュリー」で作った略語で、また裏設定の創作を手がけるプロダクション「伸童舎」のメンバーらによる、1990年代以降の関連書籍にも記載されている。それ以前には、単に“機動服”という意味を意図した乱暴な和製英語として存在していた。また、劇場版第2作『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のパンフレットに掲載された大河原邦男のイラストには、「宇宙白兵戦用重機動宇宙服」という言葉が意訳語として掲載されていた。地球連邦政府に対する全面戦争を想定していたジオン公国が、質、量ともに強大な力を持つ地球連邦軍に対し優位に立つための新しい兵器として、宇宙世紀0071年にサイド3の民間企業ジオニック社とツイマッド社とMIP社に宇宙用機動兵器の開発を委託。両社の提出した試作機はどちらも「腕」を備え「能動的質量移動による自動姿勢制御(AMBAC)」が可能であったが、加えて「脚」を備え完全な人型であったジオニック社の機体の方が選ばれ、宇宙世紀0073年、MS-01という型式番号とモビルスーツという名称を与えられた。宇宙世紀0075年、実戦型モビルスーツの採用トライアルにおいて、ジオニック社はYMS-05、ツイマッド社はEMS-04(ヅダ)を提出。EMS-04は宇宙空間での高い機動力を発揮しながらも試験中に爆発事故をおこし、結局安定した性能を示したYMS-05が採用され、「MS-05 ザク」(後にザクI)と命名された。また、地球侵攻作戦のための局地戦用MS開発も宇宙世紀0076年に開発が始められた。そして、ザクIとその改良型であるザクIIの大量生産が行われ(この頃からザクIは旧ザクと呼ばれるようになる)、宇宙世紀0079年の一年戦争の緒戦に投入された。戦艦対戦艦の超長距離砲撃戦や突撃挺・戦闘機による一撃離脱戦法という、従来の艦隊決戦のみを想定していた地球連邦軍の意表をつく形で、目視での遠近感が掴みにくい宇宙空間で、しかも高い機動性を発揮するモビルスーツが接近し、敵艦に直接攻撃を加え撃破するという戦闘を行い、有効な迎撃手段を持たない地球連邦軍に対して圧倒的優位に立つこととなった。この他、モビルスーツの開発以前にジオン公国で発見されていたミノフスキー粒子(レーダーやセンサー類を使用不能にするなど様々な働きをする)を戦闘空域で散布する事により、高性能レーダーに頼っていた地球連邦軍戦艦の索敵手段を封じる事に成功したのも大きな勝因であった。また、後に地球上においても水陸両用MSが連邦軍の艦艇に多大な被害を与えている。そして、ジオン軍に決定的な差を付けられ、大打撃を受けた地球連邦軍も「V作戦」(正しくは「V計画」)を立案し極秘にモビルスーツを開発。当初完成したのはガンダム、ガンキャノン、ガンタンクという3種類のモビルスーツであった。連邦軍は、これらの中で特に能力が突出して高かったガンダムの簡易量産型であるジムを大量に生産し、実戦投入した。これにより地球連邦軍は一年戦争に勝利する事ができた。それ以降、モビルスーツという新たな兵器体系は戦車や航空機等といった既存の兵器のほとんどに取って代わる存在となり、また、多種多様なモビルスーツが製作されていく事となる。なお『ガンダム』世界はエネルギーを木星産のヘリウム3による核融合発電に依存している。モビルスーツの動力源にはミノフスキー物理学により大幅な小型化を実現したミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉が使用されており、冷却問題を除けば稼働時間限界はないと言ってよい(ただし、具体的に核融合をどう用いて発電を行うかについて、作品中で語られたことはない)。また、高性能だが汎用性・生産性に乏しく後にモビルアーマーへと怪物的進化を遂げたジオン側モビルスーツと、汎用性と生産性を重視して数で圧倒した連邦側モビルスーツが、それぞれ第二次世界大戦におけるドイツとアメリカの戦車開発・運用状況を反映していると言われている。宇宙世紀0080年代後半は、MS開発における激動期である。ムーバブルフレーム構造を採用した第2世代から、変形機構を備えた第3世代、さらにニュータイプ(NT)対応機能を備えた第4世代といった、MS数世代分の進化がこの時期に集中している。地球連邦軍内部におけるエゥーゴとティターンズの主導権争い、アクシズの帰還など、地球圏は一年戦争時に匹敵する混沌とした状況下にあった。また、当時は一年戦争以降積極的に進められていた公国系と連邦系の技術融合の成果が結実した時期でもあり、それらの相乗効果と相まってMSの単機あたりの性能は爆発的に向上していった。機能向上に伴う付加機能の方が脚光を浴び、その性能を更に向上させるべく、本来のMSにとって必要とされない装備が追加されていくようになる。こうしてMSは徐々に巨大化を余儀なくされる。MSの平均全長は一年戦争期の機体の18m前後を超え、1割増し以上の20m強となる。巨大化に伴い、さらに多様な機能が要求される。変形機能は勿論のこと、戦艦クラスに匹敵、あるいは優るような火力、惑星間に及ぶ航続距離、大気圏内航行能力、そしてサイコミュの搭載など、MSに対する要求はまさしく万能兵器を志向するものであった。万能的な機能を搭載するため、巨大化は増進される。実験機の中には30mは優に超え、40mに達する機体まで出現し始めた。この時点でMSは進化の袋小路に入り込み、いわゆる恐竜的進化を遂げつつあった。モビルスーツが登場して以降、その時代背景や技術水準によって様々なタイプのモビルスーツが開発されている。モビルスーツは次のように大別される。主に『機動戦士ガンダム』とその外伝群、および『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する世代。ジオン公国軍が開発したザクIを始めとし、モノコック構造あるいはセミ・モノコック構造を基本としている。一年戦争終結までに開発されたモビルスーツのほぼ全てと、デラーズ紛争期のモビルスーツがこれに含まれる。以後のモビルスーツの基礎を築いた。モビルスーツという兵器が登場したばかりのため、様々なタイプのものが製作され運用された。運用されるものの中には後方支援タイプのキャノン搭載タイプや、水中で行動可能なものなどもみられた。しかし、世代が進みモビルスーツの性能が上がるにしたがい、こういった専用のタイプというものは製作されなくなる傾向があり、多岐にわたったMSの進化の道は次第に絞られて洗練されていった。主に『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する世代。第2世代モビルスーツの条件として全天周囲モニター・リニアシート・イジェクションポッドの採用、ムーバブルフレームの導入、装甲材としてガンダリウムγを使用していることの3つを満たしていることが挙げられる(ただし、装甲についてはチタン複合材を使用する『第1.5世代』ともいうべき機体も複数存在する)。また、ジェネレーターの小型軽量化と高出力化によりビーム兵器の携行が一般的となった。装甲もビームの直撃を避けるため運動性重視のものとなり、それを対ビームコーティング仕様のシールドで補っている。さらにAMBAC機能強化のために四肢とは別にテールスタビレーターやフレキシブルバインダーなどの可動肢を設けた機体も多い。一年戦争終結後に開発され、グリプス戦役から第二次ネオ・ジオン抗争に掛けてのほとんどの量産機がこれにあたる。第2世代モビルスーツに可変機構を加えた可変モビルスーツがこれにあたる。グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争に掛けて多くの試作機が投入され、機動性や行動範囲を高めたり状況によって可変して戦闘することが出来た。しかしその反面、生産コストの高騰や機体構造が複雑になったことによる整備性の低下などにより主力機とはなりえなかった。第一次ネオ・ジオン抗争時に台頭した、大火力を備えるニュータイプパイロット対応モビルスーツの総称。基本的な条件としてはモビルアーマークラスの高出力ジェネレータの搭載、並びにジェネレータ直結式の高出力メガ粒子砲を固定武装として有すること、さらに、サイコミュの安全性が高く、高度なニュータイプ能力を持たないパイロットにも操縦可能な点が挙げられる(インコムやバイオセンサーといった簡易サイコミュもこの範疇に含まれる)。また、多機能化を追求した結果、総じて大型化する傾向にあり、頭頂高20mを超える機体が多い。変形機構の有無は条件には含まれず、スラスター・デバイスの推力自体は然程向上していない。しかし、ジェネレータの出力そのものが大きいため、モビルスーツとしての機動力は旧世代機を上回る例も少なくない。また、MSZ-010 ΖΖガンダムのような第3・第4世代双方の機能を有する機体も極一部には存在するが、この様な超々高級機は例外とされている。第4世代モビルスーツは、その攻撃能力面において極めて高い性能(雑誌『ガンダム・ファクトファイル』を始め、ガンダム関連の書籍では「恐竜的進化を遂げた」と形容される事が多い)を発揮したものの、兵器としては末端肥大化した感も否めず、また、コストや運用性の問題から大量生産には向かず、一部のエース・パイロット向けに少数が配備されるに留まっている。また、モビルスーツの技術的限界が見え始めた時期でもあり、第二次ネオ・ジオン抗争以降は再びシンプルな機体コンセプトへと回帰していく事となる。ただし、攻撃力の側面としてはオプション装備として受け継がれていく。ミノフスキークラフトを搭載したモビルスーツを第5世代モビルスーツと呼ぶ。すぐに第2期モビルスーツの時代に移行してしまったため、ここに分類されるものはΞガンダムとペーネロペー、ゾーリン・ソールのみである。なお、後述の第2期モビルスーツを第5世代モビルスーツに分類する資料もある。主に『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』に登場する世代。宇宙世紀0110年代、これまで大型・高機能・複雑化、それに伴うコスト高という進化を続けていたモビルスーツを、原点に立ち返って見直す風潮が生まれる。そしてこれまでモビルスーツ開発の主導権を握っていたアナハイム・エレクトロニクス社に対抗して、サナリィがF90という小型モビルスーツを製作し、アナハイムが製作したモビルスーツ(MSA-0120)とのコンペティションにて、F90が次期主力モビルスーツに決定される。これ以前のモビルスーツは第1期モビルスーツと分類され、以降は第2期モビルスーツと分類される。全高は第4世代モビルスーツでは最大20mを超えていたのに対し、15m程度にまで小型化される。ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の高出力化、小型化が進み、ビームシールドの装備と単独での長時間飛行が標準的となる。また、このサイズでのIフィールド防御や大容量の携行武器も実装されている。ただし150年代の連邦軍主力として作られたジェイブスは当時の平均的なMSよりも一回り大きく、さらにザンスカール帝国のMSにもアビゴルやザンネックなどの18〜20m級の機体が存在する。その後宇宙世紀0120年代から少なくとも0150年代までは、第2期モビルスーツが主力となったことが判明している。そのさらに先の時代においては作品によって異なる解釈と設定がされており、その一つである『逆襲のシャア』から続く未来としての宇宙世紀0200年代を書いた小説『ガイア・ギア』では、全ての機体が大気圏内を単独で自在に飛行可能に、標準のビームライフルがグリプス戦役におけるハイメガランチャー並の威力になり、Iフィールドバリアがビーム・実体弾を問わず防御可能、サイコミュ関連の技術が常人でも簡単に使用可能になるなど、無数の技術革新によってモビルスーツの運用方法・存在意義に大きな変化が訪れたことにより「モビルスーツ」と言う名称に替わって、これらの人型機動兵器はマン・マシーン(MM)と呼ばれるようになった。多くのマン・マシーンは20〜24m程度のサイズで、周辺機器のバリエーションが豊富だったり、ペイロードが増えたことによりマルチロール機となっている。『Vガンダム』から続く未来である宇宙世紀0220年代を描いた作品『G-SAVIOUR』ではその後もモビルスーツの呼称が存続したとされ、性能の向上と共に全高は0150年代と比較してやや大型の18〜20m程度となっている。その他にもモビルウェポン(MW)と呼ばれる無人機動兵器が運用されているなどの新たな技術が開発していることが描かれている。再度の大型化を経てもモビルスーツの飛行能力は維持されているが、さらにセイバーシリーズやブグ系などには腰部に専用のユニットを装着する手法が広まっており、それによって宇宙における高速移動や地上における長距離飛行、長時間のホバリングを行うことが可能となっている。その他にはレイブンのようなほぼ完全な自律行動を行える無人機なども開発されている。過剰性能とも言えるほどに高い性能を持たせた試作機・RX-78-2ガンダムは諸事情により実戦投入され、パイロットの技量もあって目を見張るほどの活躍を見せ、さらにこの戦果を元に量産機ジムが開発された。このことは後のモビルスーツ開発に重要な示唆を与えた。すなわち、エース級のパイロットに高性能な試作機を与え実戦投入し、その運用データを一般兵向けに簡略化した量産機開発に役立てるというものである。こうして高性能試作機と量産機という階層構造(ヒエラルキー)が出現した。グリプス戦役期から第二次ネオ・ジオン抗争期にかけて(すなわち第2世代から第4世代にかけて)、階層構造に基づく機体性能の差別化が積極的に図られている。特に高性能な試作機はフラグシップ機として各陣営や製作元の象徴として扱われたことから、その開発に費用や新技術の投入を惜しまない傾向が見られ、結果としてモビルスーツの恐竜的進化を促すこととなった。他の世界観の作品においても階層構造によるモビルスーツ間の極端な格差が見られることがある。モビルスーツをその開発者や技術の系統、およびそれからくる外観の差で分けることもある。ガンダムを原点とするいわゆる「連邦系」と、ザクIを原点とする「ジオン系(公国系)」の二種類に大まかに分類することがある。連邦系はおおむね以下のような特徴を持つ:これに対し、ジオン系モビルスーツは:一年戦争期には連邦系・ジオン系双方には一目でそれとわかる差異があったが、同戦争後には双方の技術者が事実上アナハイム・エレクトロニクス社に一本化されたことから、双方の特徴が混じり合ったモビルスーツも登場している。また、その後の時代に新しく誕生した勢力が開発したモビルスーツにも、多くの場合その勢力特有の外見的特徴が確認できる。『機動武闘伝Gガンダム』の「未来世紀」世界におけるモビルスーツ (Mobile-suit) は、元々作業機械として開発されたが、コロニー浮上時の戦乱において武装されるようになり、第一次カオス戦争にて急速に発展した。ガンダムファイトの開始後は主にコロニーの防衛などの役目を担うが、量産機であるため、国を代表するべく作られたモビルファイターと比べると能力はかなり劣る。モビルファイターはこの世界観独特の種別で、国家間戦争に代わってコロニー国家の覇権を賭けて行われるイベント「ガンダムファイト」のために作られた機種であり、モビルトレースシステムなど通常のモビルスーツとは異なった部分がある。他に「DG細胞」という一種のナノマシンによって形作られたデビルガンダムやこれによって作り出されたデスアーミーなど、未来世紀独特の機種が存在する。黒歴史によれば、モビルスーツ関連の科学技術が最も高水準まで発達したのはこの時代である。後の時代において、モビルトレースシステムやナノマシン技術は廃れてしまい、未来世紀当時に開発された技術や機体は、後の時代においてはダウングレードして使用されているとされているという説もある。『新機動戦記ガンダムW』の「コロニー歴(アフターコロニー)」世界におけるモビルスーツ (Mobile Suit) は、 "Manipulative Order Build and Industrial Labors Extended Suit" の略で、「建設および工業労働用有腕式拡充型(宇宙)服」の意味である。レーダー技術の発達が進むなか、従来の兵器に取って代わるものとして開発された。ただ、劇中の説明では、「二本の足を使って歩く」白兵戦闘用兵器にこだわり普及させたのは、「ロームフェラ財団」の戦争哲学が強く反映されてのことだとされる。なお、自動で敵味方識別及び攻撃等、一切の操作を行えるモビルスーツはモビルドール(MOBILE DOLL, MOBILE Direct Opertional Leaded Laborの略)と呼ばれている。『機動新世紀ガンダムX』の「アフターウォー」世界においてはモビルスーツの登場要因や特別な意味づけはなされておらず、宇宙世紀の考え方とほぼ同じ見方である。旧連邦軍は主力機としてドートレスシリーズに一本化し、フラッグシップとしてガンダムタイプを投入。一方革命軍は多種多様な局地戦用のモビルスーツ、モビルアーマーを随時投入していった。第7次宇宙戦争における大規模なコロニー落としによって地球が壊滅した後の「アフターウォー」世界において、地球上には旧連邦軍・宇宙革命軍双方のモビルスーツ等が数多く残され、物資として取引される一方、これを武器とする「モビルスーツ乗り」と呼ばれる人々が現れた。彼らは傭兵として活動したり、バルチャーとして両勢力の残したモビルスーツ等の機器を漁ったり、中には盗賊の類となるものもいた。そのためモビルスーツ乗りの評価は非常に低かったようである。これらモビルスーツ乗りが主に搭乗している機種はほとんどが第七次大戦時に開発された量産型モビルスーツがほとんどで、多種多様なカスタムモビルスーツを生み出している。大戦後革命軍は開発機種をクラウダに一本化し、質と量の両立を図ったのに対し、新連邦はガンダムタイプを再生させたが、ドートレスの後継機開発はやや遅れており、その過程で数多くのユニークな試作機が相次いで開発、投入された。最終的に主力機は大気圏飛行能力を有すバリエントとドートレス・ネオに帰結していったが、戦前と戦後では連邦と革命軍の開発コンセプトが逆転してしまう結果となった。『∀ガンダム』の「正暦」世界においてモビルスーツは「マウンテンサイクル」という場所から黒歴史の遺産として発掘された物であり、地球に住む人々はモビルスーツを「機械人形」と称する。地球においては「月光蝶」によって過去に文明が失われており、物語において月の人々ムーンレィスの入植強行を受けた時点ではレシプロ航空機が最新兵器というレベルであった。モビルスーツを運用しているムーンレィスに地球の人々は太刀打ちできず、そのためマウンテンサイクルから発掘される機械人形は地球の人々にとって貴重な戦力となっている。また、この時代ではムーンレィスにとってもモビルスーツは未知の存在であり、既に存在するモビルスーツのメンテナンスや組み立ては出来るが、機体をゼロから設計して建造する技術は失われている。ナノマシン技術によって、この時代のモビルスーツは自己保存・自己修復を行う事が出来る。これが、地球人とムーンレィス双方にとって救いとなっている。『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の舞台となる「コズミック・イラ」の世界において、モビルスーツの元となった起源は人類初のコーディネイターであるジョージ・グレンが木星探査船「ツィオルコフスキー」に搭載した外骨格補助動力装備の宇宙服とされている。インターフェースにはフィードバック機能があり、発揮するトルクに比して精密な動作をこなす事が可能になっている。兵器としてのモビルスーツの出現理由・開発経緯は同作品のキーアイテムの一つであるニュートロンジャマー(NJ)とモビルスーツと密接なかかわりを持つ。それ以前にはやはり人間に装着するパワードスーツが戦場で活躍していたが、C.E.65年になるとザフトは史上初のMS試作1号機「ザフト」を完成させる。C.E.70年2月14日の血のバレンタイン事件によって地球軍の核の脅威を認識したザフトがNJを実戦投入したことにより、以降(NJの電波妨害効果によって)有視界での戦闘が主体となり、有視界接近戦用兵器MSが戦闘の主力となることが想定され、MSの研究開発が進められていった。ヤキン・ドゥーエ戦役におけるプラントと地球連合との対立激化の中で、プラントの軍事組織ザフトは新兵器としてモビルスーツ「ジン」を実戦投入した。その後の両者の衝突においてモビルスーツ1機でモビルアーマー3機ないし5機の戦力に匹敵するとされている。またザフトは、四足獣型モビルスーツであるバクゥ、ラゴゥや水陸両用型モビルスーツグーン、ゾノを開発しており、それらのモビルスーツは局地での戦闘で大きな戦果をあげた。地球連合軍もモビルスーツ「G兵器」を開発を行い、それをもとに開発・量産されたストライクダガーは、OSの改良によりナチュラルでも操縦可能であり、両者はほぼ対等のモビルスーツを実戦配備するに至った。大半の機種は超電導バッテリーの電力で稼働しているが、一部の高性能機は核分裂エネルギーによる核動力(原子力)を動力源としている。TVシリーズに登場する核動力機は全てプラント(ザフト)製であるが、国土が宇宙であるプラントは核燃料のリソースを持っていない。このため、プラントは核兵器を国産出来ず、保有する核兵器は全て地球連合軍が廃棄したものや押収したものの流用・転用である。『00』の主な舞台である24世紀初頭(テレビシリーズでは西暦2307年と西暦2312年)におけるモビルスーツは、我々が住む現実世界の現状を色濃く反映している世界観に基づき、基本的には(相応のフィクションを混入させつつ)現実のテクノロジーの延長上に位置する技術を用いて作られているとされる。このため、勢力ごとに設計思想が大きく異なり、従来の作品でいうモビルスーツのイメージを持つものはGNドライヴ搭載機のみである。21世紀後半、軌道エレベーター建設に際し、その作業に用いる有人機器をイオリア・シュヘンベルグ博士が考案、これが本シリーズにおける後世のモビルスーツの原型となった。イオリアのいた300年前の時代にMSは存在しなかったが、人型汎用兵器の出現を予見し、武力介入に向けて「機動兵器」の開発に着手する。Eカーボンによる防御力の向上により、巨大化した在来兵器よりも高い機動性を持っていたために、主力兵器に置き換わった。また、後述するガンダムが現れる2307年までは、レーダーや電子機器を阻害する要因(=GN粒子)は存在しなかったため、MSには各種戦術ミサイルの搭載が可能で、長距離戦闘も考慮されている。作中の三大勢力の内ユニオンとAEUの主力MSは飛行型可変MSが中心で、投入領域を選ばないマルチロール化を推し進めている。1世代あたりの機種は両陣営共に1機種のみで、1stシーズン劇中では、旧式化した先代主力機リアルド、ヘリオンから、新鋭機フラッグ、イナクトに更新しつつあった。陸戦専用の機体等も基本的にこれらを改修したもので、完全な同世代別機種というものは存在しない。軌道エレベーターの完成と、太陽光発電によるエネルギー革命後、MSの動力は内燃機関から太陽光発電に対応したものに一新されている。また、CO2排出に伴うペナルティの強化によってそれ以前の、つまり内燃機関搭載の旧世代機は太陽光発電の恩恵を受けない第三国へ輸出がなされている。これら第三世界に輸出されるMSはAEU製と人革連製が圧倒的に多いが、AEUは現用機も販売しており、一部からは批判の声も上がっている。対して、私設武装組織「ソレスタルビーイング」(以下CB)が保有する4機のモビルスーツ“ガンダム”は半永久機関である「太陽炉(GNドライヴ)」というオーバーテクノロジーを搭載。数世紀先の技術とも言われるほどの超高性能を実現したことにより、従来兵器を圧倒。また、水中、地上、空中、及び宇宙空間を含む全領域での活動が可能。加えて、GNフィールドを展開することで、単独での大気圏突入もいとも簡単にやってのける。後にCBから内通者が現れ、各陣営へと技術が流出。各国家群はこの機に乗じてCB壊滅を目論み、国連軍として共同でガンダム殲滅作戦を実施することになる。このときに誕生したのが、ジンクスである。これは、内通者がCBの根幹を成すコンピュータ「ヴェーダ」から盗み出したデータによって開発したガンダムスローネの量産仕様であり、CBのオリジナルのガンダムとは系統を異にする。この情報流出によって誕生した各機体が搭載する太陽炉は、真紅のGN粒子を発する擬似型で、[T](タウ)型と呼ばれる。オリジナルと比較した場合、活動限界が存在しかつスターターも必須である。しかし、炉内壁面をTDブランケットで固めることによる粒子封じ込め技術、フォトンの永久連鎖崩壊に必要な物質の採集に100年近い時間を要するオリジナルと異なり、比較的短期間でのマスプロダクトが可能である。地球連邦が誕生した後もジンクスが三代にわたってマイナーチェンジされ量産がなされているが、2312年に上述の殲滅作戦にて鹵獲したガンダムのデータを基に上位機種として完全新型機アヘッドが就役した。このアヘッドもアレハンドロ・コーナー一派が開発を進めていたものでバンダイ「1/144HG GNZ-003ガデッサ」付属解説書による。、基本構造が第3世代ガンダムに近くなった。ただし擬似太陽炉搭載型MSは独立治安維持部隊「アロウズ」に優先的に供給されているため、以前の各陣営の主力機体も継続して使用されている。また、上位種を自称するイノベイターと名乗る集団もガデッサやガラッゾといったGNZシリーズという専用機を保有しており、こちらは彼らが掌握した「ヴェーダ」のアクセスレベル7から入手した第3世代ガンダムのデータを流用して建造(こちらはアヘッドとは系統が異なる完全なコピーでありオリジナルのガンダムに限りなく近い性能を持つ)したものである。故に、ジンクス、アヘッドとも異なる系統の機体である。また、今まで開発されたガンダムのデータを全て組み合わせて開発された機体がリボーンズガンダムである。CB内部の裏切者であるアレハンドロ・コーナーは、リボーンズガンダムの母体となった1ガンダムのデータを基に専用機アルヴァアロンを開発させている。『機動戦士ガンダムAGE』の「Advanced Generation」世界におけるモビルスーツ(MS)は、物語開始前に地球圏で起った「コロニー国家戦争」を契機に開発された機動兵器。本作では、この1作品で宇宙世紀作品群で描かれた年月に匹敵する、約100年間の物語を3人の主人公を通して描く構想になっており、MSなどの兵器類も年月の経過に伴い進化を遂げる事になる。以下、各主人公の物語(=編)におけるMSの特徴を記載する。なお、MS登場後は、戦闘用を「モビルスーツ」、作業用を「モビルスタンダード」と分類され、共にMSと略されている。「コロニー国家戦争」終結時に各国家間で「銀の杯条約」が締結され、MSをはじめとする兵器、及び軍事技術に関わるデータは全て破棄、もしくは封印され当時の先端軍事技術の大半がロストテクノロジー化した。この影響で軍事用MSの開発系譜は長らく断絶する。以後、モビルスーツはその能力を用途別に厳しく制限され、民生用の3種の「MS」=作業重機「モビルスタンダード」、競走機器「モビルスポーツ」、警備用機器「モビルセキュリティ」としてのみ存続することとなる。民間では省力型MSに相当する工事作業用MS重機「モビルスタンダード」の開発や「MSグランプリ」なるモータースポーツ的な競技用にMSのカスタムチューンを行う「MS鍛冶」と呼ばれる技術者たちがMSの根幹技術を継承。このほか、一部のMS鍛冶は独自に軍事に転用可能な技術の研究を密かに行っていた。「コロニー国家間戦争」に投入されたMSなどの詳細は明らかになっていないが、「自己修復」「自己進化」を行える大型機動兵器が存在していた事が確認されており、A.G.年代の技術水準を大幅に上回っていたと見られる。A.G.101年、突如出現し人類を襲い始めた謎の敵性兵器「UE(Unknown Enemy)」に対抗するべく、開発が継続されていた「モビルスタンダード」が戦闘用に改修され連邦軍の機動兵器として採用されるも、地球連邦の技術力は総じてUEに大きく劣っている。その後、多少の改良が施され主力モビルスーツ・ジェノアスとして配備されるが、UEには相変わらず全く歯が立たなかった。A.G.115年、一人目の主人公フリット・アスノが彼の家に代々伝わるコアユニット・AGEデバイスを解析、協力者たちと共同で造り上げたMS・ガンダムAGE-1がロールアウト。優秀なMS鍛冶であるアスノ家の叡智を結晶化したAGEデバイスと、AGE-1を戦闘経験の積み重ねで自己進化させる武装製作メカ・AGEビルダーとを連携させた、進化する兵器システム「AGEシステム」により、AGE-1は初期時にはUEを通常の方法で倒せる唯一のMSとなった。その後、AGEシステムで生まれた対UE戦闘用の武器はUEの地球侵略拠点・宇宙要塞アンバット攻略に協力した一部のコロニー戦闘勢力が使用したほか、一部パイロットが個人的にAGE-1のデータを基にした専用MSを作ったりするなど、ガンダムのテクノロジーは小規模ではあるが多少ほかのMSにフィードバックされた。この時代、UEは真の名であるヴェイガンと呼ばれ、彼らが駆るMSも火星移住計画が失敗し連邦から見捨てられた移民団の末裔たち(つまり、普通の人類)が独自に開発・発展させた兵器である事が明らかになっている。連邦軍MSは初期時から多少進化してはいたが、未だに、「コウモリ戦役」時のMSが主力であり、最新鋭機であるアデルも、AGE-1の生産仕様であり、基本設計は四半世紀前の機種である。そのため技術的格差は縮まっているものの、ヴェイガンを掃討出来るだけの軍事力を得るには至っていない。一方、AGEデバイスはフリットから息子のアセム・アスノに受け継がれ、ガンダムAGE-1で蓄積されたデータから新型機・ガンダムAGE-2が開発された。一方、ヴェイガンはXラウンダー専用機の開発を重視し、ゼハート・ガレット専用機・ゼイドラとデシル・ガレット専用機・クロノスを開発した。主力MSは最新鋭機であるドラドに更新されつつあるが、こちらも四半世紀以上前の主力機であるガフランやバクトが現役で稼動している。この時代のヴェイガンは地球侵略を見越して開発されていた局地専用MSを相次いで投入しているが、Xラウンダー専用機においては既に技術的に性能向上が限界とされている。地球連邦軍はAGE-2をベースにした可変MSクランシェを主力とし、ヴェイガンに劣るとされた機動力の大幅向上に成功した。一方で宇宙においてはA.G.140年代を前後して反連邦勢力が台頭し、連邦正規軍に対抗可能なカスタムMSが出現するようになる。ここになってヴェイガンの技術の高さの理由が明らかになる。銀の杯条約で破棄された技術が詰められたデータバンク「EXA-DB」の一部を入手したことにより、地球連邦軍を上回る技術を得る事が出来たと語られている。『ガンダム Gのレコンギスタ』(G-レコ)世界におけるモビルスーツ(MS)は、宇宙世紀が終焉を向かえて「リギルド・センチュリー」(R.C.)と呼ばれる時代になってから作られたもの。アニメ本編はR.C.1014年を中心に描かれる。上記の通り、『G-レコ』世界はU.C.系作品世界の延長上にあるため、MSもある程度宇宙世紀の技術を反映した形で作られている。(アニメ本編では、「旧世紀の遺物」として、宇宙世紀時代のMSが幾つか登場している。)しかし全ての機体が、「フォトンバッテリー」と呼ばれる動力で稼働する。R.C.時代では「過剰な技術の進歩は世界の滅亡をもたらす」として新技術の開発はタブー視されていたが、後に公然と破る国家も登場し、更に金星近くの宙域に存在する「ビーナス・グロゥブ」の中核組織「ヘルメス財団」が設計した「G系統」のモビルスーツが戦場に投入された。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の世界におけるモビルスーツ(MS)は、「厄祭戦」と呼ばれる大戦争当時から現存しているものと、アニメ本編の舞台となる約300年後に作られたものの2種が登場する。全ての機体が動力源として「エイハブ・リアクター」と呼ばれる相転移炉を搭載しており、高出力や高機動性とパイロットにかかるGの軽減を達成している。ただし、厄祭戦後はMS自体が貴重な存在とされており、独自にMSを生産ないし維持・運用できるのは資金力・技術力に優れたごく限られた勢力のみで、とりわけエイハブ・リアクターの新造は、地球圏最大の軍事組織「ギャラルホルン」のみが可能とされている。ギャラルホルン以外の軍事組織は、MS本体のみを新造してエイハブ・リアクターは厄祭戦当時のものをレストアして使用している。それ以外の民間軍事会社などは、モビルワーカー(MW)という、装甲車や戦車の延長上にある兵器を所有するに留まっている。一部のMSには「阿羅耶識(アラヤシキ)システム」と呼ばれる、人間の生体神経とマシンネットワークをダイレクトリンクさせる事で、通常MSの数倍に及ぶ高機動性を獲得出来るユニットが搭載されているが、このユニットとパイロットがリンクするには(基本的に取り外せない)インターフェイスを人体に取り付ける事が必要(施術時には終生寝たきりになるレベルの失敗確率が低くない数値で存在する)な事、定着率を上げるため年端もいかない成長期の子供へ施術を行う事例が多かった事から、一般には非人道的なシステムとして周知され忌み嫌われている。最終的には肉体が損壊し、脳以外ほとんど死亡同然のパイロットを一種の生体パーツとしてMSに組み込み、歪んだ形で「人機一体」を成し遂げた機体も登場した。ここからは、いずれの世界観にも共通する点や比較しながら解説する点を取り上げてゆく。モビルスーツは基本的に人型をしており、ほとんどは胴部・頭部・両腕・両足を有する。一部にこれ以外の可動部として翼などを有する機体や頭部と胴部が一体となったもの、脚部の代わりとなる移動装置を備えるものもある。典型的なモビルスーツは胴部に操縦席・動力源(核融合炉などによるジェネレーターやバッテリーなど。詳しくは後述)を有する。これにも例外があって頭部に操縦席を設けたもの(例:ジオング)、脚部にジェネレーターを設けたもの(例:Ζガンダム)、複数の機関を機体胴部に搭載するのでは大型化してしまうため、肩に装備することで大型化を防ぎながらも圧倒的な高出力を実現したもの(例:ダブルオーガンダム)のような機種がある。動力源から得られたエネルギーはパイロットが操縦装置を介して指令した情報によって機体各部に分配伝達され、人体の神経・筋肉に相当する装置によって機体の動作を実現する。宇宙世紀ではフィールドモーターと流体パルスモーター、コズミック・イラではバーニアモーターと呼ばれるものがモビルスーツの関節駆動システムとして使われている。モビルスーツの操縦席はほとんどの場合単座式である(複座式は初期型ガンタンクやガンダムハルートなど、極少数の機体しか確認できない。また、訓練用の機体に複座仕様のものがある)。宇宙空間で活動するモビルスーツは一種の宇宙船でもあり、乗員の生命維持のために必要な気密機構・生命維持装置等を備えている。戦闘で破壊される危険性が常にあるため、宇宙空間では乗員は通常ノーマルスーツと呼ばれる専用の宇宙服を着た上で搭乗する(中にはシャア・アズナブルやハマーン・カーンなどのように、野戦服のまま搭乗するパイロットもいるが、これはごく少数である)。地上でもやはり機体の損傷などによる擱座・遭難の危険があるため、『ガンダムSEED』や『ガンダム00』では機内に積載されたサバイバルキットやレーションなどを使用するエピソードがある。機種によっては搭乗者の脱出・生存のための機構を備えるものがあり、コクピット全体を脱出装置としたり(例:イジェクションポッド)、コア・ファイターのように小型戦闘機を内蔵してこれを脱出装置とするものもある。頭部にはカメラ・レーダー等の各種センサーや通信アンテナ等を備えている。文字通りモビルスーツの「顔」であるためしばしば相手を威圧するような、あるいはヒロイックさを感じさせるような凝った意匠が施されることがある。特に「ガンダムタイプ」と呼ばれる意匠を有するフェイスは、それ自体に戦略的効果やプロパガンダ的意味合いがある。腕部は一般に汎用のマニピュレーターとして機能する。戦闘時には種々の武装を必要に応じて持ち替えることでモビルスーツは高い汎用性を獲得している(中にはガトリング砲(ガンタンク)や爪(ズゴック)等、手ではないものにし、目的に特化させた機体も存在する)。脚部は歩行装置としてだけではなく大型スラスターを備えた推進装置や降着装置としても機能する。特に宇宙世紀では両腕・両足を動かした際の慣性で機体の向きを変えるAMBACという技術があり、そのためのユニットとしても四肢は重要なものとされている。胴体背部にはバックパック(富野はその外観から、ランドセルをもじったランドルと略称でこれを呼んでいた)を備えており、初期の作品においてはメインスラスターを備えるほか予備武装の装着箇所としても使用されている。シリーズが進むにつれバックパックに装着される部品は大型化し、機体を特徴づける重要なポイントともなっている。端的な例としてザクマインレイヤーの機雷散布ポッド、νガンダムのフィン・ファンネル、ウイングガンダムゼロの巨大な翼、ガンダムXのサテライトキャノン、果てはゴッドガンダムの光輪といったものまで存在する。またストライクガンダムはストライカーパックと呼ばれる複数種類のバックパックを換装することにより、多用な戦況に対応している。西暦のモビルスーツにおいてはバックパックはイオンプラズマジェットやスラスターなどであり、シンプルなものとなっている。ガンダムにおいてもそれは変わらず、特にガンダムエクシアとガンダムデュナメスは

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。