V・ファーレン長崎(ヴィ・ファーレンながさき、)は日本の長崎市、諫早市を中心とする長崎県全県をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟しているプロサッカークラブ。運営法人は株式会社V・ファーレン長崎であり、2009年にJリーグ準加盟クラブとして承認され、2012年11月にJリーグへ加盟した。「V・ファーレン」の内、「V」はポルトガル語で勝利を意味する(ヴィトーリア)とオランダ語で平和を意味する(ブレーダ)の頭文字、「ファーレン」()はオランダ語で「航海」を意味している。ホームスタジアムは長崎県立総合運動公園陸上競技場(2016年8月1日より「トランスコスモススタジアム長崎」)。練習場は、以前は長崎市総合運動公園、国見総合運動公園、平成町多目的広場、長崎市営ラグビー・サッカー場などを転々としていたが、2016年現在は専用練習場である長崎市の「V・ファーレン十八銀行フィールド」をメインに、サブとして諫早市サッカー場を併用する形が多い。(詳細は#スタジアムを参照)また、クラブマスコットは2010年に誕生した「ヴィヴィくん」で、長崎県の県獣の九州シカ、長崎県の県鳥のオシドリおよびクラブ名のVを組合わせたものをモチーフとしており、公募により選ばれた。2004年、有明町(2006年1月に島原市に編入)で活動していた「有明SC」と国見高校サッカー部OBを中心に結成された「国見FC」が統合した「有明SC」が前身。2004年、長崎県サッカーリーグ1部で優勝。また、九州各県リーグ決勝大会でも準優勝して九州リーグ昇格を決めた(決勝はFC琉球に敗退)。元サッカー日本代表の高木琢也がテクニカル・アドバイザーに就任。また、同年より「V・ファーレン長崎」へ改称した。6月、クラブの運営法人を特定非営利活動法人(NPO法人)の「V・ファーレン長崎スポーツコミュニティ」から「株式会社V・ファーレン長崎」へ移行。なお、V・ファーレン長崎スポーツコミュニティは、地域振興業務を中心に活動。九州リーグで初優勝し、全国社会人サッカー選手権大会(以下全社)も優勝した。全国地域サッカーリーグ決勝大会は決勝ラウンド3戦3敗の成績で最下位に終わった。なお、10月に元セレッソ大阪監督の小林伸二が強化部長兼アシスタントコーチに就任。大渕龍介が監督に就任したが開幕前の3月24日付で解任。前監督で総監督の岩本文昭が再び監督に就任した。愛媛FCユース元監督の東川昌典が監督に、強化育成部長にアビスパ福岡、元チーム統括グループ副長の中村重和がそれぞれ就任した(前監督の岩本は長崎銀行からの派遣という形でクラブの事業部長兼総務部長に就任)。九州リーグは2位。第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会は決勝ラウンド2位(FC町田ゼルビアが優勝)の成績を収めた。12月9日、日本フットボールリーグ(JFL)の評議員会でJFLへの昇格が承認された。2月、Jリーグ準加盟が承認された が、ホームスタジアムの長崎県立総合運動公園陸上競技場の改修(2010年7月から3年間、第69回国民体育大会の開催に伴う)時期の代替スタジアムの目処が無いことなどより、2010年度のJリーグ入りを断念した。JFLリーグ戦は開幕から低迷し、6月4日付で東川を監督より解任。後任の大久保毅も6月30日に辞任したため、岩本文昭が監督代行を務めた後、7月22日に監督に就任したが、JFLリーグ戦は11位の成績に終わった。天皇杯は2回戦で横浜F・マリノスに敗退した。ザスパ草津元監督の佐野達が監督に就任。なお、Jリーグ入会予備審査で前年同様の指摘を受けて、2011年度のJリーグ加盟を断念した。運営会社の代表取締役であった小嶺忠敏は2年連続でスタジアム問題等によりJ2参入を逃した責任を取って辞任した。リーグ戦は5位の成績。天皇杯は2回戦で横浜FMに敗退。2011年1月11日、運営会社の代表取締役社長に元長崎銀行支店長の宮田伴之が就任。なお、小嶺はチームアドバイザーに就任。2011年はJリーグ入会予備審査申請自体を見送った。リーグ戦は5位の成績。天皇杯は2回戦で東京Vに敗北。リーグ戦は前半戦を首位で折り返して、天皇杯でのJFLシードを獲得。なお、天皇杯は2回戦で千葉に敗退した。また、U-18チームを設立し、U-18監督にOBの原田武男、コーチに竹村栄哉と加藤寿一がそれぞれ就任。9月、2013年のJリーグクラブライセンスについて、条件付きながらJ2ライセンスが交付された(2013年シーズン開幕までにスタジアムが供用開始できること及びJ2入会審査に合格すること)。11月11日、JFL初優勝が決定。11月12日のJリーグ臨時理事会で正式にJリーグへの入会が承認され、2013年シーズンからのJ2参加が決定した。シーズン終了後、クラブ側の「監督も含め、もっと県民に親しまれ、愛されるチームをつくるための一つの方策」との方針を理由として佐野が監督を退任した。前ロアッソ熊本監督で、2005年にも長崎にテクニカルアドバイザーとして関わっていた高木琢也が監督に就任。J2昇格後初年度は12位以内、2年目にJ1昇格プレーオフ圏内となる6位以内、3年目に自動昇格圏となる2位以内を目指すと発表した。9月、2014年度のJリーグクラブライセンスについて、J1ライセンスが交付された。リーグ戦は、第4節ホーム富山戦でJ2初勝利。その後、第15節ホーム京都に敗れるまで4連勝1回を含む11試合負けなしで、第13節終了時に2位、その後もプレーオフ圏内の6位以内を維持。第40節終了時にはJ1昇格プレーオフ準決勝のホームゲーム開催権の与えられる4位であったが、第41節および42節と連敗して最終成績は6位(なお、J2創設後に新規加入したクラブとして初年度過去最高の順位)。プレーオフ準決勝は京都と引き分けたが、規定により決勝進出は成らなかった。天皇杯は2回戦で東京Vに敗北。高木体制2年目。4月、運営会社の社長に大村市元副市長の内田正次郎が就任した。リーグ戦は、第1節、5節から13節で、昇格圏に入るが、怪我人の続出で、第9節から16節と第18節から25節に8試合連続未勝利となる。また後半戦に入ると1度も1桁順位に復帰できず、第40節の東京Vに敗れたことで、プレーオフの可能性が消滅。年間成績は14位。天皇杯は、4回戦で千葉に敗退した。高木体制3年目。リーグ戦は、3節以降17節まで昇格圏内の順位をキープ、18節に一度昇格圏内から落ちたが、34節以降プレーオフ圏内に再浮上、最終順位は6位で、2年ぶり2度目の昇格プレーオフ進出を決めた。昇格プレーオフは、この年プレーオフを制してJ1に昇格する福岡に敗れ準決勝で敗退した。天皇杯は2回戦で大分に敗退した。高木体制4年目。4月、運営会社の社長に池ノ上俊一クラブアドバイザーが就任。内田正二郎前代表取締役社長は取締役会長へ就任した。深井正樹(相模原)、花井聖(北九州)、黒木聖仁(甲府)、イ・ヨンジェ(京都)、刀根亮輔(レンタル移籍期間満了)ら15名が退団。補強は、上本大海(仙台)、昨年栃木へレンタル移籍していたパク・ヒョンジン(広島)、田中輝希(名古屋)、永井龍(C大阪)、田中裕人(磐田からレンタル移籍)らを補強。昨年レンタル移籍だった梶川諒太が完全移籍に移行。新外国人として、富川FCからロドリゴが加入した。ホームスタジアムはトランスコスモススタジアム長崎であるが、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場(以下「かきどまり」)でも不定期にホームゲームを開催している。なお、過去のホームゲーム開催スタジアムは当項目を参照のこと。なお、2009年にクラブは長崎県サッカー協会などと協力して「かきどまり」の改修を求める署名活動を実施した が、「かきどまり」のJリーグ基準への改修は最終的に断念した。詳細は当項目を参照。また、V・ファーレンは将来長崎市に球技専用スタジアムを建設しようと2012年に署名活動を行っていた。その後2014年に、県内のサッカー・ラグビーなど体育関連団体が中心となって、長崎市茂里町、JR九州・長崎本線の浦上駅、および長崎電気軌道の浦上駅前電停のすぐ近くにある「中部下水処理場」跡地(2016年度末に全体の約4割が稼働停止、更に2023年には全面操業停止予定)に球技専用スタジアム「茂里スタジアム」(仮称)を建設する構想を発表し、引き続き署名活動を進めている計画では、V・ファーレンの本拠地を長崎県立陸上競技場から移転させるほか、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地、2020年東京オリンピックのサッカー、7人制ラグビーの試合会場などを想定している。2014年9月、長崎市東部の戸石町に専用練習場「V・ファーレン十八銀行フィールド」が完成した。十八銀行の所有していた「十八銀行戸石グラウンド」に天然芝等を整備したもの。2015年4月にはグラウンドに隣接する形でクラブハウスもオープンした。クラブハウスは元々空き家だった日本家屋をリフォームしたもので、その見た目がメディアでも話題となった。2016年8月には、同月に供用開始した諫早市多良見町の諫早市サッカー場を新たな練習場として使用開始、十八銀行フィールドと併用する。ユースチームとして、「U-18」(2012年発足)、「U-15」(2010年4月発足)、「U-12」(2011年4月発足)を有し、U-15はJリーグ U-13サザンクロスに参加している。また、2008年6月に開設した「V・ファーレン長崎サッカースクール」も別途運営しており、ジュニアA(小学校4・5・6年生)、ジュニアB(小学校1・2・3年生)、キッズ(幼稚園年中、年長)の3カテゴリから構成されている。なお、株式会社V・ファーレン長崎で行っていたアカデミーの運営の一部を2014年度より一般社団法人V.V.NAGASAKIスポーツクラブ(2014年3月19日設立)へ移管した。また、2016年7月16日にV・ファーレン長崎のセカンドチームとして18歳から23歳以下からなる「V・ファーレン長崎U-24」を設立することが発表された。
出典:wikipedia
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