初級システムアドミニストレータ試験(しょきゅうシステムアドミニストレータしけん、"Systems Administrator Examination"、略称初級シスアド、略号AD)は、情報処理技術者試験にあった区分である。旧名システムアドミニストレータ試験として、1994年に初回試験を実施。このときは、年1回秋期のみの開催だった。1996年にシステムアドミニストレータを初級システムアドミニストレータ試験と改名、さらに上位の範囲を上級システムアドミニストレータとして実施。1999年に初級システムアドミニストレータの受験者増加により春期・秋期の年2回の開催となり、範囲はやや上等になる。この年から合格率が減少する。試験内容は、業務効率の向上・改善を目的とし、現状業務における諸問題を把握・解決するために、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するエンドユーザーコンピューティング(EUC)役割がある。ただし、本来のシステムアドミニストレータは、サーバやネットワークの構築・運営・管理を行う「システム管理者」の意味であって、情報システムを利用して担当業務を遂行する「エンドユーザ」や「システム利用者」の意味ではないから、注意を要する。受験者は高校・大学生~20代の若い人が多かったものの、基本情報技術者試験ほど20代に集中してはおらず、30代以上の層も少なくなかった。60歳代や70歳代など高齢者の受験や、10代の受験も僅かながら増加していた。高等学校・高等専門学校などのジュニアマイスター顕彰において、12ポイント~20ポイント(基本情報技術者へ吸収後)が付与される。このポイントは、英検準1級と同等である。平成20年度までの14種あった情報処理技術者試験の中では、難易度が一番低い。受験者は一年に10万人を超えることもあり人気が高かった。他の団体の主催する簿記試験やベンダー試験などの合格者が受験することもあり合格者の年齢層は28歳前後の業務経験者が中心であった。学生にとっては合格率が10%を下回る学校も多くあった、そのため他の業界の国家試験としては、1990年代は社会福祉士2000年以降はファイナンシャルプランニング技能士二級程度の実務年数・競争率が同様と推定できる。沿革当初から平成12年(2000年)までは午後は、4問が基礎能力、3問が応用能力とされていた。科目免除情報処理技術者試験センターの統計資料による累計の受験者数1,644,386人、合格者数519,990人、合格率31.6%。応用分野情報処理の分野だけでなく、製造、サービス、建設業、運輸など、あらゆる分野において応用が効くとされる。これは、エンドユーザコンピューティングがコンピュータの小型化、低価格化の進展によりあらゆる場面で活用される状況が発生しているためであり、今後のユビキタスコンピューティングの進展には必須とも言われていた。初級シスアドはコンピュータ利用の基本的知識を問うものであるので、これ単独ではなく、多方面の専門職業資格を合わせ持つのが最も望ましい状態とされている。
出典:wikipedia
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