世界最大の教育機関運営組織(在学生は全世界で約290万人)でもあるカトリック修道会イエズス会が開設し、現在は学校法人上智学院が経営する大学である。中部地方のカトリック・ミッション校である南山大学と姉妹関係があるほか、各国のイエズ会系校と提携関係がある。1549年、カトリック教会イエズス会の宣教師であったフランシスコ・ザビエルが、日本での高等教育機関開設を構想したものの、禁教令により叶わず、改めて1900年代にローマ教皇ピウス10世が、日本での高等教育機関設立をイエズス会に託したことで、1913年に設立された。上智大学において、イエズス会士やカトリック信者の教員は少なくはないが、カトリックとほぼ無縁の生活を送る学生や教員も多い。ただし、神学部の学生でなくても、聖書やキリスト教に関して信仰や理解を深めたり、聖イグナチオ教会などで祈りを捧げることは可能である。海外からの留学生も宗教に関わらず、キリスト教他派教徒・仏教徒・イスラム教徒・ヒンズー教徒などがいる。また上智大学の教員は、原則として「Cコード」が課せられていないため、カトリック信徒もしくはキリスト者であることは要件とされていない。上智の名はカトリック教会の祈りである「聖マリアの連祷」のなかにあるSedes Sapientiae (上智の座)から名づけられたといわれている。「ソフィア」の原義はギリシア語のσοφίᾱ(知恵)で、神の叡智を示しており、上智大学は大学名そのもので理念や建学の精神を表している。2013年に創立100周年を迎えるにあたっての記念事業として上智大学出版から「叡智を生きる」が刊行された(2009年)。上智大学のめざす「キリスト教ヒューマニズム」教育の具体化として、全学共通の80数科目の「キリスト教人間学」科目群を挙げている。欧米の大学の学部レベルにおける一般教養(リベラルアーツ)重視の姿勢に倣い、所属学部・学科以外の学部・学科の講義の多くを卒業単位に含められるカリキュラムを取っている一方で、学内での一般教養の学習を強要せず多くの学科で専門性を重視する傾向もある。また、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、ラテンアメリカ諸国、北欧、ロシア、韓国、香港などに42ヶ国168校の交換留学協定大学があり、年間多数の学生が留学(その約9割が交換留学)している。カトリック系の大学であるため、一般教養科目にキリスト教や西洋哲学関連の講義が多く、積極的に履修することやカトリック信徒と交流をもつことでキリスト教への理解を深めることができる。国際教養学部以外の学部では「キリスト教人間学」4単位が必修となっているが、「人間学」の授業は実質的には心理学や倫理学などであり、聖書やキリスト教が講義内容と関連がないことも多いが、その根底にはキリスト教ヒューマニズムという崇高な精神に基づいて講義が行われている(「人間学」が必修となる以前は、「宗教学」、「倫理学」、「哲学」の各4単位ずつの授業が必修であった時代がある)。また、コンピュータの基本的操作、コンピュータリテラシーを学ぶ「情報リテラシー演習」2単位および、初等教育や中等教育における体育と同様の「ウェルネスの理論と実践」2単位も必修となっている。語学教育を重視している。留学生、帰国生徒や留学経験者、外国人教員が多いことでも知られており、英語やドイツ語などの外国語による講義も各学部で開講されている。なお、国際教養学部の講義は全て英語となる。なお、上智のシラバスにおいては、朝鮮語を「コリア語」、スペイン語を「イスパニア語」、ヘブライ語を「ヒブル語」と表記している。16世紀にキリスト教イエズス会の宣教師として来日したフランシスコ・ザビエルが、日本の首都に大学を建学したいという意思をローマへ書き送っており、上智大学はこれが同大学設立に結びついたとしている。数世紀を経た後の1906年(明治39年)にローマ教皇ピウス10世はイエズス会に対し、日本へ宣教師を派遣して高等教育機関を設置することを要請した。これを受けて1908年(明治41年)、日本に大学を設立するために3人のイエズス会員が来日し、1911年(明治44年)財団法人上智学院を設立、1913年に専門学校令による大学を開校した。その後、1928年には大学令による大学となり、文学部と商学部から成る旧制大学となった。第二次世界大戦の敗戦後、上智大学はGHQ/SCAPの兵士とその子弟の高等教育機関として指定され、国際部夜間部が設立された。同部は比較文化学部への改組を経て、現在の国際教養学部の源流となった。1957年までは男子のみが入学を許可されていた。2013年には創立100周年を迎え、様々な企画が実施された。(文献参照)。2014年から実用英語技能検定などを実施している日本英語検定協会と上智が共同で開発したTEAP利用型入試を実施。校章は、鷲をかたどったもので、真理の光を目ざして力強くはばたく姿を示している。真理の光を目ざして力強く羽ばたくという姿勢は上智大学の本質と理想を表していると大学関係者は考えている。なお、中央に記された文字は、上智大学の標語「真理の光」Lux Veritatisの頭文字である。以下、特記していない専攻は博士前期課程・博士後期課程である。学園祭は「ソフィア祭」と称し(略称は「ソ祭」)、原則として毎年10月31日から11月3日まで開催される。ミスソフィアコンテスト、ミスターソフィアコンテストなどさまざまな企画が催されている。また、サークルや学科など有志たちはカレーライスやインド料理のナンなど軽食を作って販売したり、学外から著名人を招聘して講演会を開催している。文化団体連合会、音楽協議会、演劇協議会、あるいは同好会愛好会連合のもとで、多数のサークルが活動している。文化団体連合会には、上智大学英語研究会、紀尾井文学会、上智大学茶道部、上智大学放送研究会、わかたけサークル、書道部、美術研究会、上智大学探検部、Jazz研究会、上智大学写真部、上智映像企画、上智大学シネマ愛好会、シネマパルチ、中南米研究会、国際親善クラブAmity、アイセック上智大学委員会、ドンキホーテ、アメリカンミュージック研究会の19団体があり、音楽協議会には音楽協議会本部の下、10団体、演劇協議会には演劇協議会本部の下に8団体ある。またそれらとは別に、カトリック系大学としての特色を活かした課外活動団体も存在する(カトリック学生の会(略称は「カト学」)、SAfro FAmily、上智聖歌隊、紀尾井総合研究会、アジアウイーク委員会など)。体育系の実績のある高校生に対して推薦入学など入学優遇を行う制度は存在しない。ただし、個人競技で優秀な成績を持つ学生が入学した際に大学を挙げてバックアップした前例はある。カトリック系ミッションスクール間の連帯を強める目的として、上智大学・南山大学総合対抗運動競技大会(上南戦)が1960年以降毎年開催され、各体育会を中心に競技されている。平成21年度には第50回大会を迎える。また、2010年から韓国の西江大学校ともスポーツ・文化交流を行うことが決定し。硬式野球部・準硬式野球部・女子野球部・アメリカンフットボール部・グラウンドホッケー部・サッカー部・ラグビー部・ラクロス部・陸上部は四谷キャンパスに隣接する真田堀グラウンドを共有して使用している。しかし、このグランドは東京都の所有管理物件であり、休日は一般に開放され、上智大学の各部は優先して使うことが不可能である。上智大学はイエズス会における高等教育機関として設立された経緯から、自らの附属教育機関を持たない。すなわち、上智大学には附属の高等学校、中学校、小学校は設置されていない。ただし、学校法人上智学院には以下教育機関が置かれている。2016年4月に、学校法人上智学院と六甲学院、広島学院、栄光学園、泰星学園と合併したため、系属校が大幅に増加した。"この項目は、のを使用しています。" "20208
出典:wikipedia
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