町田市(まちだし)は、東京都の多摩地域南部にある市。東京都特別区部への通勤率は22.1%(平成22年国勢調査)。多摩川以南に位置する商業都市で、人口は東京都内では東京23区・八王子市に次いで3番目(市町村では2番目)に多い。東京都に位置する自治体としては島嶼地域を除くと最南部に位置する。国道246号・東名高速道路(京王相模原線・東急田園都市線・小田急線)と国道16号(横浜線)が交差する地域。1960年代以降ベッドタウンとして発達したが、依然市内各所で農業が行われている。バブル経済期以後には、東京都区部からの私立大学の転入が進み、市内には現在も私立大学や一貫校が点在するなど、「青年の街」の色も見られる。細長い市域全体が神奈川県側に大きく突出しており、東京都内の隣接自治体である多摩市や八王子市とは同じ南多摩地域にありながら丘陵で隔てられていることから、もっぱら神奈川県域との交流が盛んであり、交通インフラや経済などの面では神奈川県の一部と扱っている場合もある。日本で唯一、3つの政令指定都市(すべて神奈川県の横浜市・川崎市・相模原市)に接している自治体でもある。市域の大部分が多摩丘陵に属し、地形的には同丘陵の北部、相模原台地の北東の縁であり、ほとんどが丘陵地帯である。最高地点は西端にある草戸山(標高364m)。平地は町田駅付近や西および南を流れる境川・ほぼ中央を流れる鶴見川とその支流恩田川近辺など少ない。ほぼ町田街道を分水嶺に、北側が多摩川水系および鶴見川水系、南側が境川水系である。周囲は、東京都の他市に接しているのは北側のみで、神奈川県に接している部分のほうが多く、神奈川県側に半島状に付き出した特異な位置にある。また、大地沢あたりを銃口、三輪あたりを引き金と見立てると、市域は拳銃の形をしている。2000年頃から、新宿付近地区の風俗規制強化により、新宿地区で営業していた業者が町田駅前繁華街へ移転する動きがあり、2000年の犯罪発生件数(刑法犯認知件数)が9879件まで増加し、西の歌舞伎町とも呼ばれるようになった。これは周辺に風俗業が多い繁華街が無く、新宿から直通電車で30 - 40分程度という好立地による。しかし繁華街はこれらを含めた風俗店と他の店舗が混在しており、手当たり次第な客引き等の迷惑行為が社会問題化し、条例による客引き行為の部分規制や住民による自主的なパトロール、さらには民間交番の設置 や警察活動拠点の拡充等が行われ治安は改善の兆しをみせ、その結果、2012年の犯罪発生件数は4493件と、2000年当時の半分以下にまで減少した。町田市の急速な人口増加や繁華街の賑わいにも関わらずこれまで警察署の増設は行われず、警察官1人当たりの市民数は都内平均の2倍であった。町田駅前繁華街の発展や渋谷・歌舞伎町化に伴う犯罪率の上昇も加わり治安が悪化し、警察官不足は深刻である。これに対応し、町田警察署管内の北西部にある忠生地域の警察活動拠点として日本最大級の交番として忠生地区交番を設置し、市北西部の相原町、小山町、小山ヶ丘の管轄を新設の南大沢警察署(八王子市南大沢)に移管、町田警察署の負担軽減を図ることになった。旧鎌倉街道沿いの旧宿場町(本町田の宿・一色地区や小野路宿など)や近代以降の原町田近辺など一部地域を除き、未開発の土地が多く残されていた。1960年代の旧公団・公社等による団地開発以来を発端として、小田急などによる都心他へのアクセスの良さも注目されてベッドタウンとして急速に開発が進み、現在でも丘陵や斜面を宅地造成した一戸立て住宅の建売(駅至近では中高層マンション)などによる開発が盛んである。しかし、無計画に宅地造成がされた地区も多く、そういった場所では旧来からの狭い道路や行き止まりなどがあり、自動車がこれを避けて鎌倉街道や町田街道等の幹線道路へ集中するが、拡幅工事が未完了で未拡幅区間がボトルネックとなり、幹線道路への流入車が毎日のように渋滞を引き起こす。特に都県境部分では整備が遅れているほか、山や丘の両面から開発された場所の道路未接続も多い。市内には、UR都市再生機構(旧日本住宅公団)や東京都住宅供給公社の大規模団地を初めとした、大小様々な団地や集合住宅が点在する。これら団地の住民数は、町田市の人口総数の1割以上を占める。現在では団地住民の定住化と共に少子高齢化が進み、それら団地を中心とした学区域の小学校では合併や廃校が行われると同時に、新興住宅地では新設も行われている。同時に、政策として「車椅子で歩ける街づくり」を進めるなど社会福祉が充実し、各地から視察団が訪れる。1980年代からは、薬師台などに見られるように、土地区画整理事業により大手デベロッパーを中心とする景観を重視した計画的な宅地開発が行われ、21世紀に入り、景観法と町田市景観条例に基づき、市民、事業者、行政の協力による景観づくり が重視されてきた。世帯数及び人口は2015年11月1日現在。なお、この他にURもみじ台団地や、都営金森住宅地区をはじめとした多数の都営住宅、民間のマンション群などの中・大規模集合住宅が市内各所に点在する。なお、都市計画法における「一団地の住宅施設」上の名称は、藤の台・町田山崎・町田木曽を除いて団地名と同一であるほか、鶴川・真光寺は一団地の住宅施設ではなく都市計画に基づく団地である。市域の大部分が多摩丘陵上に位置することもあり、町田駅から1 - 2kmほどの地区でも農地が見られ、北西部から西部にかけての小山田・小野路地区、相原・大戸地区などは、田畑が随所に広がり、一部では畜産業も営まれる農業地域となる。また、市域中部の七国山、北西端の草戸山など、後述の北部丘陵など里山や山林も多く点在し、近隣の都市と比べで土地の自然利用率が高い。タヌキやテンなどの野生動物のほか、周辺の地域で数を減らし続けているムササビ、ニホンリス、カヤネズミなどの希少動物も見られる。一方で、町田の東京都区部へのアクセスが注目されて以来、現在まで不動産・住宅開発の進出も激しい。都市計画がない状態で進められた、旧来の地形を省みない開発や建設がかえって町並みの調和を破壊している地域も存在する。1990年代以降では、水害時に備えるための私有の洪水調整池を無理に埋め立てる手法や、谷戸上部の山地を切り開く手法で大規模マンション開発が行われた箇所が存在し、災害対策や日照権問題などそれ以前からの地元住民とトラブルが発生した事例も存在する。近年では、市の大部分にあたる多摩丘陵のうち、市域北部の上小山田町から小野路町・野津田町までの地域(概ね芝溝街道と尾根幹線道路に挟まれた地域)を北部丘陵とし、自然保護と農業活性化を目的とした取り組みや休耕田の整備のほか、宅地開発の抑制などが行われている。東京都(多摩地域)神奈川県町田市は市制施行以後、隣接自治体との境界変更を数度実施している。特に相模原市とは境川の河川改修によって生じた「川向こうの飛地」解消のため、これまで3度以上の境界変更を行った。2005年に夜間人口(居住者)は404,449人であるが、市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は364,091人で昼は夜の0.9倍の人口になる。夜間に比べて昼の人口は約4万人ほど減ることになる。通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者110,479人、市外から市内へ入る通勤者は56,854人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、しかし学生では市外から市内へ入る通学生は28,920人で市内から市外に出る通学生15,653人と学生だけで見ると昼のほうが市内にいる学生は夜より多い。(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行152,153ページ 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)町田市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。また、土地区画整理事業が完了した区域等で町名地番整理が実施されている。定数36人。任期は市長と同じく2014年3月9日 - 2018年3月8日である。国政 : 衆議院小選挙区選挙では、多摩市とともに東京都第23区に属する。近年選出の議員は以下のとおり。都政 : 本市で1つの選挙区を形成する。定数は3人。近年選出の議員は以下のとおり。東京地方裁判所立川支部の管轄。ゆうゆう窓口を併設し、かつ集配業務を行う郵便局は3局、ゆうちょ銀行直営店舗は1局、かんぽ生命保険の直営店舗はない。但し、郵便ポストへ投函された郵便物の収集に関しては、町田・鶴川管内は町田郵便局が、町田西管内は八王子市の八王子南郵便局が一括して行う。なお、忠生地域は管轄が3局に跨っているなど、旧来の町村域(現在の「地域」)分類と集配局の管轄域は一致しないため注意が必要。かつて存在した図書館市内の薬師池公園及び円林寺に、大賀ハスの蓮田があることから、蓮や薬師池にちなんだ商品が多い。などなお、これら名産品の一部は、町田駅前の市関連名産品店「まちだ名産品の店 心和」や「町田ツーリストギャラリー(ぽっぽ町田1階)」のほか、町田市役所内のコンビニ「生活彩家」などで購入することができる。町田市内には多くの大学が点在している。学校法人榎本学園都立東京都立忠生高等学校は、町田地区総合高等学校設置のため平成21年3月に閉校した。私立市立この他、本町田の町田木曽団地内に市立本町田中学校が存在したが、2011年3月閉校となった。市内中学校の廃校は初となる。なお、従来より本町田地内の大部分は町田第一・町田第三・薬師・金井の各中学校の学区域であり、本町田中学校は町田木曽団地周辺の一部のみのため、学区の大規模な変更は無い。また、武蔵岡中学校は2012年度より大戸小学校と同一校舎化し、小中一貫教育が実施されたほか、同じく2012年度に堺地域(小山ヶ丘)に小山中学校が設置された。私立市立私立1968年の相原小学校大戸分校の閉校(後に大戸小学校が開校)以来、長年に亘って統廃合は行われなかったが、2001年以降に主に忠生地域周辺で統廃合が行われている。いずれも大規模集合住宅の周辺に設置されている小学校で、団地住民の少子高齢化によるもの。近年行われた小学校の統廃合および新設の状況は以下の通り。この他、小山田小学校は忠生第二小学校より改称したほか、忠生小学校は忠生第一小学校より改称した。過去の統廃合等については、廃校一覧も参照。都立私立自動車教習所東京都区部までは電車利用で50分程度(市の中心駅である町田から新宿へは小田急小田原線の快速急行利用で約30分)。中東部を小田急線が、南部を東急田園都市線が、南西部と西部をJR横浜線が、北西部を京王相模原線が、いずれも市域の外縁部を通っている。良好な鉄道アクセスは市域の外縁部に集中しており、市域の中央部に鉄道空白地帯を多く抱えている。そのためバスが主要な交通手段として発達しており、運行本数が多い。特に山崎団地・藤の台団地から町田駅方面へは昼間でも頻繁に運行がなされており鉄道の空白を埋める役割を果たしている。市南部・北西部の主要幹線道路については、幅員の狭いものが多く、路線バスも十分な運行本数が確保されていないこともあり、慢性的な渋滞が発生している。また、都心部への鉄道交通や市内のバス路線網が発達している一方で、同じ多摩地域の近隣都市へと移動する手段は整備が遅れている。そのため、多摩都市モノレールや小田急多摩線の市内延伸が構想されている。バブル期には鉄輪式リニアモーターカーによる(都営地下鉄大江戸線と同じ方式)ミニ地下鉄建設が検討されたことがある。鉄道網の状況については、前述の「交通」を参考の事。日中の東京・横浜方面への所要時間は以下のとおりである。なお、朝夕の通勤時間帯には5 - 15分程度所要時間が余計にかかる。市内の路線バスは、神奈川中央交通が全域に渡って運行しており、他社の乗り入れは少ない。2012年からは、都内の一般路線としては初めて、連節バスが導入された。町田バスセンターから、羽田空港(神奈川中央交通・京浜急行バス)および成田空港(神奈川中央交通・湘南神奈交バス・京成バス)へ、それぞれ空港連絡バスが頻発して運行されている。また、都市間高速バスとして、昼行高速バスは大阪駅行、富士急ハイランド・河口湖駅行、三井アウトレットパーク木更津行が、夜行高速バスは京都駅・大阪駅・USJ行、広島駅行がそれぞれ運行されている。以前は和歌山駅行、奈良駅行、盛岡駅行も運行されていた(和歌山駅行は和歌山バスの路線再編により、奈良駅行は奈良交通の路線再編によりそれぞれ経由しなくなり、盛岡駅行は2016年3月末で路線自体が廃止された)小説映画コミック・アニメゲーム市内にコミュニティFMラジオ局はないものの、隣接の相模原市に送信所を置く「エフエムさがみ」は町田市内でも受信可能である。町田市は、多摩ナンバー(東京運輸支局)を割り当てられている。多摩ナンバー割り当て地域
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。