三角線(みすみせん)は、熊本県宇土市の宇土駅から同県宇城市の三角駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(地方交通線)である。2011年9月1日より、公募によって決定した愛称「あまくさみすみ線」が使用されている。宇土駅で鹿児島本線から分岐して、住吉 - 赤瀬間では宇土半島の北岸を走り、赤瀬 - 波多浦間で半島を横断して天草諸島の大矢野島に面し天草各地への船やバスが発着する宇城市三角町とを結んでいる。三角港からは三角島原フェリーにより島原港との間にカーフェリーも運航されていたが2006年8月29日限りで廃止された。全列車が鹿児島本線熊本駅に乗り入れている。また、全線でICカード「SUGOCA」の使用はできないが、起点の宇土駅は鹿児島本線方面に限り使用可能である。全線が熊本支社の管轄である。定期列車は各駅に停車する普通列車のみで、全列車が鹿児島本線熊本駅 - 宇土駅間を通り熊本駅 - 三角駅間で運行されている。運行本数は1時間に1本程度で、途中の住吉駅や網田駅で列車交換するダイヤが設定されている(国鉄時代の普通列車は1 - 2時間に1本と本数が少なく、最終も早かった)。車両は朝と夕方はキハ31形同士の2両編成、日中はキハ31形1両編成が中心で、一部列車にキハ200系気動車2両編成が豊肥本線の列車運用の間合いで使用されるほか、車両故障時やキハ200系の検査時は豊肥本線用のキハ47形気動車2両編成が使用されることがある。ほとんどの列車がワンマン運転を実施しているが、祝日を除く日曜日から木曜日までの夜22時台の下り三角行き1本と月曜日から金曜日までの早朝6時台の上り熊本行き1本の1往復のみキハ31形の3両編成で運転され、この列車には車掌が乗務する(土曜日・日曜日・祝日の上り熊本行きと金曜日・土曜日・祝日前日の下り三角行きはキハ31形2両編成になり、ワンマン運転となる)。2016年3月26日のダイヤ改正以降、キハ40形の多くが肥薩線の運用に使われるようになったため、三角線からは撤退した。なお、代走等で入線することがある。(熊本駅 - )宇土駅 - 三角駅間で運転されているワンマン運転の普通列車(2両編成)は、2006年3月17日まで無人駅および有人駅での営業時間外の停車時に関しては、前の車両のドアのみ開き(中扉は開かず・後ろ乗り前降り)、乗車時には整理券をとる必要があった。2006年3月18日のダイヤ改正後より、すべての駅で列車のホーム側のすべてのドアから乗り降りできるようになったものの、2007年3月18日のダイヤ改正より三角線内では再び後ろ乗り、前降り方式に変更された。臨時快速列車として土曜日・休日に限り1往復の「天草グルメ快速「おこしき」」が運行されていた(この場合、普通列車は1往復減る)。熊本駅 - 三角駅間の運転で途中停車駅は、川尻駅・宇土駅・緑川駅・住吉駅・網田駅・波多浦駅であった。普通列車と共通の車両が使用されるため特別な車内設備等はないが、専用のヘッドマークが取り付けられ車内放送では沿線の観光案内が放送された。愛称は日本の渚百選に選ばれた砂干潟で知られる宇土半島北岸の御輿来(おこしき)海岸にちなむ。2011年3月12日のダイヤ改正で設定がなくなった。国鉄時代は普通列車のほかに、「火の山」などの豊肥本線の急行列車が乗り入れ、雲仙や天草と別府や阿蘇とを結ぶ観光ルートとして使われていたが、マイカー・バスの台頭や新婚旅行者の海外流出などの影響で利用者が減少したため、分割民営化直前の1986年11月1日のダイヤ改正で急行「火の山」の熊本駅 - 三角駅間が廃止された。以後は三角線での特急・急行列車の定期運行はないが、2011年10月8日より観光特急列車「A列車で行こう」が臨時列車扱いながら土曜日・休日を中心に運行されている(当線初の特急でもある)。停車駅は熊本駅 - 宇土駅 - 三角駅である。当初1日2往復の運行であったが、2013年3月16日のダイヤ改正で1往復増発されて1日3往復の運行となっている。全列車が気動車での運転である。以下は代走等で入線することがある。三角線の開業は明治32年(1899年)と大変古い。九州鉄道が、熊本方面と天草や島原とを連絡するため、それらへ船の便がある三角までの線路を敷いたのである。当初は、松橋から宇土半島の南岸を通って三角港までの路線が計画されていたが、漁港を多く抱える南岸の住民の反対にあって赤瀬までは北岸を通る路線となった。三角港には現在でも天草からの船が発着しているが、熊本新港や天草飛行場の開港、天草の各島と本土とを結ぶ橋の完成、モータリゼーションなどによって三角線を使って三角港に行く旅客は少なくなった。便宜上、宇土側の全列車が直通する鹿児島本線熊本駅からの区間を記載する。
出典:wikipedia
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