礼文島(れぶんとう)は、北海道の北部、稚内の西方60キロメートルの日本海上に位置する礼文郡礼文町に属する島。地名の語源はアイヌ語の=(沖の・島)で、礼文水道を挟んで利尻島の北西に位置する。0メートル地帯から200種類以上の高山植物が咲き乱れていることから別名花の浮島と呼ばれている。人口は2016年(平成28年)4月1日現在、2,658人。日本最北端の有人島(北海道本土や北方領土を除く)。東西約7.9km、南北約25.8km、周囲約72km。スコトン岬と金田ノ岬の間に直径5kmの半円形の船泊湾がある。最高地点は礼文岳(標高490m)。海蝕崖、低標高の寒地であり、高山性植物群落が見られ、地形は周氷河地形である。丘陵性地形の離島である。島の北部と南部に標高100m前後の第四紀更新世の海岸段丘が見られる。集落は東海岸と北部・南部にまとまっており、西海岸には元地・宇遠内・西上泊・鉄府の各集落がある。中心集落である香深(かふか)・船泊(ふなどまり)をはじめ島の東海岸・北部は比較的開けている。島を縦断する車道は東海岸にあり北部 - 東部 - 南部に通じているが、西海岸を縦断する道は車両の通行が不可能な林道のみとなっている。島のほぼ中央部分を礼文林道という未舗装の道が通っている。白亜紀 - 新第三紀中新世に海底で堆積した砂岩や泥岩、火山岩の地層が見られる。また地蔵岩の周辺から1億1150万年前のアンモナイトの化石が見つかっており、新第三紀中新世の地層は、主に海底火山の残骸からで、スコトン岬や知床に露出が見られる。白亜紀の地層は、礼文岳を中心とした島のほぼ中心に露出し、また桃岩は、約1300万年前のマグマが海底下で個結したものである。以上のことから、礼文島の形成場所は海底と考えられている。礼文島が南北に伸びているのは島の骨格をなす白亜紀の地層が南北に褶曲したためである。至る所に安山岩、玄武岩の柱状節理が岩脈として現れている。また化石やケイ岩、火打石(レブンメノウ)を数多く産出している。ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候 (Df) に属している。海洋性気候という立ち位置で冬場は-16℃を下回らないかわりにリマン海流の影響で日中でも気温が上がらず最高気温は1月〜2月で-3℃ほど。2010年2月3日には最高気温が-12.5℃という日中の冷え込みを記録している。西海岸は地形が険しく、また西からの強い季節風が年中吹き付けて気候が厳しいため、高い木の生えない荒涼とした笹地が多い。気象庁過去の気象データより鳥類はコマドリ、ノゴマ、ウグイス、エゾセンニュウ、シマセンニュウがおり、久種湖周辺にはアマサギ、オオジシギ、タゲリ、ヤツガシラなどが見られるときもある。海岸ではウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメが生息している。哺乳類では、ヒグマやエゾシカ、キツネは生息しておらず(キツネの歴史については「歴史」節で後述)、ニホンイタチ(移入種)、シマリス、ヤチネズミ、トガリネズミ、コウモリが島内には存在する。以前は、ヒグマ、エゾリス、エゾモモンガ、ニホンイイズナ、ニホンカワウソ、ニホンアシカ、ヒレナガゴンドウも生息していたが現在では絶滅した。礼文島はかつてのニホンアシカの生息地の一つで、縄文時代からニホンアシカの狩りが行なわれていたが竹島以外での最後の記録はこの島での1974年(昭和49年)の記録である。また、ヒレナガゴンドウを対象とした狩猟が12世紀ごろまで行われていたが、この種が国内で出土しているのは本島と千葉県のみである。現在、鰭脚類ではトドやゴマフアザラシなどが棲息する。トドは環境省により絶滅危惧種に指定されているが、漁業被害を考慮し捕殺が行われている。クジラ類も現在では滅多に見られなくなったが、ミンククジラ、ツチクジラ、オウギハクジラ、シャチ、カマイルカ、イシイルカ、ネズミイルカなどは時節確認され、シロイルカも稀にだが来遊する。考古学上での発見や捕獲記録から、捕鯨時代の以前はコククジラやセミクジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラなどの大型種も豊富だったと思われる。エゾアカガエル、ニホンザリガニも少数ながら現存する。蛇は島内に生息していない。針葉樹のほとんどはトドマツ。落葉広葉樹はダケカンバ、、低標高では海抜20mからハイマツが見られる。草原にはチシマザサ、クマイザザサが分布している。樹林下のササはネマガリダケとよばれるほど大きくなり、ツルウタシに覆われていることも多い。花類は、レブンソウ、レブンウスユキソウ、レブンアツモリソウ、チョウノスケソウ、フタナミソウ、レブンコザクラ、レブンハナノシブ、チシマフウロ、レブンカラマツ等が見られる。最北部スコトン岬(須古頓岬)から西岸沿いを縦断するトレッキングコース「愛とロマンの8時間コース」や島内には「岬めぐりコース(旧花の4時間コース)」「フラワーロード」などの高山植物を観察できるコースが整備されている。冷涼な気候のため、最高峰の礼文岳 (490m) から島の西半分にかけてはレブンアツモリソウなど約300種類の高山植物が分布し、利尻礼文サロベツ国立公園にも指定されている。島内の各漁港のテトラポッドではクロソイ・ガヤ・カジカ・アイナメ等が釣れる。2007年に温泉(礼文島温泉)の掘削に成功した。近年は船泊湾など島の北端を中心に野生のアザラシが生息しており一年中観察することが出来る。海驢島(とどじま)名の由来となったトドも、捕獲圧のために数は少ないが稀に現れる。礼文島には富士見ヶ丘スキー場、久種湖畔スキー場の2か所スキー場がある。このうち久種湖畔スキー場は、日本最北端のスキー場である。日本最北端の湖久種湖がある。礼文滝も存在するが、観光ルートから離れており、ほとんどツアー客が訪れない秘境となっている。礼文空港(2009年(平成21年)4月9日より2021年(平成33年)3月31日まで運用休止)
出典:wikipedia
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