超音波(ちょうおんぱ、 または )とは人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)である。超音波は可聴域の音と物理的特徴は変わらず、人が聴くことができないというだけである。広義の意味では、人が聞くこと以外の目的で利用する音を意味し、人間に聞こえるかどうかは問わない。超音波はさまざまな分野で利用されている。超音波の周波数の下限に関する定義はいくつかあるが、1つは20kHz以上の音波とするものであり、例えば広辞苑では『超音波は振動数が毎秒2万ヘルツ以上で定常音として耳に感じない音』と定義されている。また別の定義では例えばJISでは『正常な聴力を持つ人に聴感覚を生じないほど周波数(振動数)が高い音波(弾性波)』とされていて、多くの人が16kHzから18kHz程度が可聴域の上限であり、非常に「周波数特性の良い人」が20kHzまで聞き取れたり、子供では30kHzでも聞き分けられる場合があるため、幾分、周波数の下限の定義はあいまいであるが、あまり特殊なケースを除外すれば16kHzから20kHz程度が超音波の下限といえる。
なお、「人間が聞き取れない」周波数ではあるが、発声に関しては20kHzを超える音成分を発することができる人もいる。
一方、超音波の周波数の上限は特に規定されていないが、2007年現在の科学技術では数GHzまでの超音波が発生できるため、このあたりが実質的な上限といえるかもしれない。但し、周波数を高めても伝搬媒体とのインピーダンスが整合していなければキャビテーションが発生して伝搬できないので実用上の上限になる。逆にこの現象を利用して超音波洗浄機等に応用される。超音波は指向性が高くうまく使えば高解像度な探知に使える。また音圧を比較的容易に上げられるため静かなドリル・金属やプラスチックの加工にも用いられる。以下にさまざまな用途を挙げる。公正取引委員会は、超音波による「ダニ撃退」および「蚊よけ」をうたう商品について、効果が認められないとして排除命令を出した事がある。幾種かの動物(コウモリ、イルカなど)も生活に超音波を利用している。コウモリは口から超音波を発し、反響定位を利用して、自分の位置やエサ(虫)の位置を知る。探知範囲は数十cmから十数mまで変化すると言われている。イルカは鼻腔で発した音波を頭部のメロンという脂肪組織で屈折・収束させ、指向性の高い音波の発信を行い、反響定位から自分の位置を知ったり、仲間との会話を行うと言われている。
出典:wikipedia
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