大津市(おおつし)は、滋賀県の南西端に位置する市で、同県の県庁所在地である。中核市に指定されている。天智天皇が近江大津宮に遷都して以来、1300年以上の歴史を有する古都である。戦時中の被災や自然災害が少なかったことにより、世界文化遺産の延暦寺、園城寺(三井寺)、日吉大社、石山寺などの古社寺をはじめ、多くの文化財や史跡、名勝が現存する。市町村単位での国指定文化財保有件数は、京都市、奈良市に次いで、全国で3番目に多い。県下随一の規模と歴史を有し、第1回地域ブランドに認定されたおごと温泉や、日本三名橋の一つ瀬田の唐橋、かるたの聖地として知られる近江神宮も所在する。また、夏はウォータースポーツやトレッキング、冬はスキーなどのアウトドアが盛んなリゾート都市でもある。古くから多くの和歌に詠まれたり、近江八景に描かれるなど、風光明媚な地としても世に知られる。特に湖畔エリアは、比叡山と琵琶湖に囲まれて自然と都市が融合した景観であり、文化施設が整備された大津湖岸なぎさ公園が、都市景観100選および関西自然に親しむ風景100選に選ばれている。また、ラ・フォル・ジュルネ創始者のルネ・マルタンは、「水辺の風景としてウィーンやプラハに共通する美しさがある」と語った。市域は、琵琶湖の主要な港湾である大津港を擁し東海道の宿場であった大津を中心に、膳所藩の城下町であった膳所、比叡山の門前町や港湾として栄えた坂本、湖上交通の拠点であった堅田などからなる。滋賀県の県庁所在地かつ最大の人口を抱える都市であるが、県の南西端に位置し京都市に隣接し、同市の衛星都市としても発展してきた。また、東レ創業の地であり、現在も主要な研究開発および生産拠点となっている。2010年(平成22年)国勢調査によると、人口集中地区 (DID) 人口密度は約7,000人/km²となっている。市内では併用軌道路線(路面電車)と専用軌道を含む京阪電気鉄道大津線(石坂線・京津線)が運行されている。大津市の市域は、琵琶湖の南西岸から南岸にかけて南北に細長く広がっており、古代より琵琶湖の水上交通の要衝であった。西隣の京都市との境には比叡山が南北に走り、山を挟んで向かい合う同市との関係が深い。なお、都道府県庁所在地同士が隣接している例は、日本では両市のほか、仙台市と山形市、福岡市と佐賀市の計3例があるが、この中でも格段に近接しており、両市の中心部からの距離が約10kmしか離れていない(仙台市と山形市の中心部の距離は約62km、福岡市と佐賀市は約53km)。JR西日本の新快速では、大津駅から京都駅まで10分、大阪駅まで40分で到着する。全般的に内陸性気候である。それに併せて市南部は瀬戸内海式気候、市北部は日本海側気候を示す。旧堅田町区域は豪雪地帯に指定されている。気象庁などが発表する滋賀県の天気予報は、北部と南部の2つの一次細分区域に分けられているが、当市域はこの一次細分区域をまたいでいる。北部は伊香立支所、小野支所、葛川支所、木戸支所、小松支所及び和邇支所管内、南部は左記以外の管内である。一次細分区域をまたいでいる市区町村の例としては、今でこそ平成の大合併により他に仙台市や五條市などがあるが、平成の大合併以前にこのような状態であったという点で、大津市は全国でも珍しい例である。国土地理院地理情報によると、大津市の東西南北それぞれの端は以下の位置となっている。平成22年(2010年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.30%増の337,629人であり、増減率は県下19市町村中で4番目、都道府県庁所在地の中では東京都区部、福岡市に次いで3番目に高い。行政機構については、大津市役所を参照。伝統産業として、大津絵・大津算盤・松本瓦(桟瓦、簡略瓦)・膳所焼・湖南焼などがあるほか、以下の特筆すべき品目がある。※東海旅客鉄道(JR東海) 東海道新幹線が、米原駅 - 京都駅間で当市内を通過している。大津港は滋賀県が、その他の港湾は大津市が管理している。浮世絵や上方落語の題材として知られる八景である。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。