能越自動車道(のうえつじどうしゃどう、)は、石川県輪島市の輪島ICから富山県砺波市の小矢部砺波JCTまで能登半島を縦断する総延長約117kmの高規格幹線道路である。国道470号の自動車専用道路(国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路))に指定されている。起点と終点に関して、高規格幹線道路としての能越自動車道については、第四次全国総合開発計画(四全総)における高規格幹線道路構想一覧に「砺波 - 能登」の記述があり、国土交通省道路局の施策紹介・道路行政の解説における高規格幹線道路網図 においても「起点:砺波市、終点:輪島市」の記述がある。一方、国道470号としては、後述のとおり政令において「起点:輪島市、終点:砺波市」とされており、起終点がこれと逆転している。更に、一方の端点である小矢部砺波ジャンクションは砺波市と小矢部市の市境に位置している。このため、各文献においても起終点の記述が異なっており、公的機関の資料等にも能越自動車道は、「石川県輪島市 - 富山県砺波市」とする資料、「輪島市を起点とし…小矢部市に至る」とする資料等が存在している。本項目においては、特記無き限り四全総における高規格幹線道路構想に基づく「起点:砺波市、終点:輪島市」として記す。小矢部砺波JCTにて東海北陸自動車道と北陸自動車道にそれぞれ接続している。既開通区間は小矢部砺波JCT - 七尾IC間及び田鶴浜IC - 能登空港ICであり、このうち徳田大津JCT - 穴水IC間は能登半島縦貫有料道路(能登有料道路の一部)として開通し、無料化に伴ってのと里山海道の一部となった(重複区間)。およびに基づく一般国道470号の概要は以下の通り。ただし、一般国道の路線を指定する政令は2004年3月19日以後改正されていないため、以下の項目において市町村合併などの変更は反映していない。小矢部砺波JCT - 高岡ICの有料区間は、富山県道路公社が管理している。なお、小矢部東IC - 福岡IC間は料金所ゲートを通らないため、有料区間でありながら実質無料で通行できる。2015年2月28日の暫定2車線全線開通により北陸自動車道・東海北陸自動車道の小矢部砺波JCTから七尾ICまで1本で繋がり、高岡市から七尾市までは国道160号と併せてダブルネットワークが形成された。国道160号の氷見市から七尾市にかけては海岸線沿いを縫うように走る区間が多く、それまで越波や大雨、土砂崩れ等によりしばしば通行止めになったり、幅員が狭い区間も多い事から歩行者の安全確保が難しい面あったが、七尾氷見道路が代替補完ルートとなって車・歩行者がより安全に通行できるようになった。また富山・石川県境地区から氷見市・高岡市・七尾市それぞれの市街地に位置する病院への緊急搬送時間が短縮されている。同年3月14日に開業した北陸新幹線新高岡駅からは車やバスにより能越自動車道経由で七尾市や和倉温泉まで約1時間で結ばれ、高岡駅 - 氷見・和倉温泉間に定期観光バスの運行も始まったほか、金沢北部より能登半島の途中までほぼ西海岸に沿って北上し七尾市・穴水町方面に延びる「のと里山海道」を利用した周遊観光も期待されている。計画中である田鶴浜七尾道路は2015年現在、能越自動車道全線の中で唯一の未事業化区間となっている。ルート選定にあたり、高規格幹線道路としては全国で初めてPI手法によるルート検討がなされた。6回に亘り「みちづくり懇談会」と称す意見交換会で協議した結果、2004年6月9日には原案6案の中から田鶴浜ICで直結する国道249号七尾田鶴浜バイパスを活用し、公立能登総合病院や和倉温泉等へのアクセスを考慮したルートで合意され、2006年6月にはルート帯が決定した。七尾田鶴浜バイパスを含む約6.1kmは上記規格へ改築し、七尾IC側の約3.4kmは新設となる。改築区間と新設区間の境目には輪島方面のハーフICとして病院西IC(仮称)を設置し、新設区間には富山方面のハーフICとして病院東IC(仮称)を設置する。2005年より環境影響評価の手続きに着手し、2010年の7月より都市計画決定に向けた計画案の地元説明会を、同年9月から10月にかけて環境影響評価準備書の縦覧を行った。これに対し、2011年7月13日に環境影響評価書に対する環境大臣意見が国土交通省に提出された1日あたり9,300-17,500台(2030年時点)と推定される計画交通量を踏まえて経済効果と事業コストを比較検討する費用便益分析など新規事業採択時評価が実施され、2016年3月8日開催の社会資本整備審議会(道路分科会)では新年度事業着手が「妥当」と判断された。今後は正式な事業着手を経て、詳細ルート設計や地質調査など着工に向けて動き出す事となる。かつては石川県道路公社が一般有料道路として管理していた。公社の廃止に伴い2013年3月31日無料化。石川県道1号七尾輪島線のうち有料区間として、開通当初「能登半島縦貫有料道路」の名称で整備された。後に粟崎IC - 徳田大津ICの「能登海浜道路」が全通した際に名称を統合して「能登有料道路」となったが、田鶴浜道路と共に2013年3月31日無料化され現在の名称となった。のと里山海道に接続し能登空港へのアクセス道路として整備されたもので、中央分離帯が設置された片側1車線(ただし、最終的には片側2車線に拡幅予定)である。半島振興法を背景とする能登空港と金沢市方面とのネットワーク形成(いわゆる「金沢能登2時間構想」)、石川県道1号七尾輪島線における通行困難区間の迂回路、輪島市方面から七尾市の救急指定病院へのアクセス道路という3つの役割を併せ持つ。輪島道路は輪島市三井町洲衛(能登空港IC)から同市三井町本江(三井IC)まで4.7kmのI期区間と、三井ICから輪島市杉平町(輪島IC)まで6.8kmのII期区間とに分類される。いずれも1999年5月14日に都市計画決定し、I期区間については2006年度に事業化され2013年11月10日に着工した。着工に際し三井IC脇で催された起工式で梶文秋輪島市長は「全線開通という悲願に向け大きな一歩」と、谷本正憲知事も「首都圏から奥能登へ足を運んでいただくために不可欠な道路」と述べ着工を祝った。着工から概ね10年程度での完成供用を見込む。一方のII期区間については2011年11月16日開催の社会資本整備審議会(道路分科会)での採択を経て2012年度に事業化されており、今後は素案設計や地質調査、測量を経て着工に向けた準備が進められる。普通車の場合小矢部砺波JCT - 高岡ICについては、開通当初は本線料金所を設けず、各インターチェンジの料金所で日本道路公団管轄の高速道路と能越自動車道の料金を併せて支払う(逆に能越自動車道から日本道路公団管轄の高速道路へ出た場合は、日本道路公団管轄のインターチェンジで能越自動車道の料金も併せて支払う)方式をとっていた。この場合、接続する能越自動車道も他の高速道路同様の管理基準で管理する必要があった事から、高岡IC - 高岡北IC開通の際、管理費用の低減を目的として、本線料金所を設けて、その都度そこまでの料金を支払う方式に変更されている(利用してきた各インターチェンジの料金所施設はブースを撤去したものの屋根などが残されている)。のと里山海道との重複区間及び田鶴浜道路の無料化前は、横田IC及び田鶴浜ICに本線料金所が設けられており下記料金を徴収していた。24時間交通量(台) 道路交通センサス
出典:wikipedia
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