音符(おんぷ)とは、西洋音楽の楽譜において、音を書き表すのに使われる符号である。音符は五線譜などの中で、相対的な音の長さ(音価)と時間的な位置、および高さ(音高)を表す。また、音価によってその形が異なる。それぞれの音符は、符頭(たま)、符幹(ぼう)、符尾(符鈎)(はた)の3部分から成るが、符尾を欠くもの、符幹と符尾を欠くものがある(符幹と符尾をまとめて符尾と呼ぶこともある)。時間的な位置と音高は、五線譜の中で符頭の位置によって示される。音符の対になるものに休符がある。休符は音の出ないことを表す。音符や休符は原則として続けて演奏される。パート譜などで数小節休むときに、全休符がまとめられる。前述の通り、1小節休みには全休符、2小節休みには倍全休符を使うが、それ以上8小節休みまで、それぞれ独特の形を持っている(通常、休符の上に小節数を付記する)。また、それとは別に、付記する数字の数だけの小節を休む休符があり、これは小節数によって形が変わらない。下の図で9小節の休みとなっているものがそれである。現在では前者はあまり使われず、後者が多く使われる。なお、これらの休符に、定まった日本語の呼び名はない。楽譜ソフトやシーケンスソフトによっては、連続休符、長休符、大休符などと呼んでいる。付点音符は、符頭の右に点を付すことによって、元の音符の1.5倍の長さを表すものである。例えば付点2分音符は2分音符と4分音符、付点4分音符は4分音符と8分音符、付点8分音符は8分音符と16分音符を合わせた長さである。点は真右に付けるが、現代の楽譜では符頭が線にあるとき、すぐ上の間にずらして読みやすくする。1段に複数のパートを書く場合には、下のパートですぐ下の間にずらすこともある。ある音符の半分の音価の音符の付点音符(すなわちある音符の0.75倍の音符)と元の音符の4分の1の音価の音符を並べると全体で元の音符長さとなり (0.75+0.25=1)、このような組み合わせで使われることが多い。この場合、おおむね19世紀初期の作品までは、必ずしも0.75:0.25、すなわち3:1の割合に分かれず、2:1、5:1、7:1といった割合で演奏すべきものがある。また、6拍子、9拍子、12拍子で1拍の長さを表すためにも使われる。古い楽譜では、点そのものに元の音符の0.5倍の長さの音価があるかのように、点を元の音符の長さだけ離して書いたものがある。この場合、付点を上または下にずらすことはしない。付点休符は付点音符と同様に、休符の右側に点を付すことによって、元の休符の1.5倍の長さを表すものであるが、実際に多用されるのは付点8分休符・付点16分休符などで、付点2分休符や付点4分休符などはあまり使われない。複付点音符は、符頭の右に点を2つ付すことによって元の音符の1.75倍 (1+1/2+1/4) の長さを表すものである。符頭の右に点を3つ付すことによって、1.875倍 (1+1/2+1/4+1/8) の長さを表すこともある(これを「3重付点音符」と呼ぶこともある)。同様にn個付すことによって、(2-1/2)倍の長さを表すこともある。しかし実際には付点が3つ以上付いた音符が使われることはまれである。(ショパンの「24の前奏曲」第3番ト長調に3重付点音符の用例がある。また、リストの「パガニーニ大練習曲」第2番には4重付点音符の用例がある。)複付点休符も複付点音符と同様の基準によるが、実際には滅多に使われない。上記システムでは、基本的な音符を、2等分、4等分、8等分、16等分...2(nは正の整数)等分することはできるが、3等分、5~7等分、9~15等分...することはできない。また3拍子、6拍子、9拍子...などにおいて、付点音符を4等分、8等分、16等分...するときにも連符を使わなければ表記が複雑になる。そのような音価を表記するために、連符が用いられる。下の図で 最初の連符はその合計の音価が2分音符 2つ目以降は全て4分音符である。その他の長さを正確に書き表すためには、音符の場合にはタイを用いて音価を結合する。休符の場合には、単に並べるだけである。また音符・休符の長さが算術的に1つの音符・休符で表せる長さである場合も、拍子感が一見して分かるように複数の音符を用いてタイで音価を結合するまたは複数の休符を並べることがある。日本語の文字コードを定めたJIS X 0213に規定されている音符類の記号の、対応するコードおよび名称を示す(JIS X 0213コード順)。絵文字以外のものは、テキスト向けに用意されたものではなく、書式情報を組み込むことで楽譜を書くことができる。ただしグリフがそのように実装されているフォントは「Musica」など少数。
出典:wikipedia
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