成駒(なりごま)とは、将棋などのボードゲームにおいて、ある特定の行動をした駒が、別の動きが出来るように変化したものである。一度成ると、本将棋で敵に取られて持ち駒とならない限り、元の駒には戻れない。将棋では駒を裏返すことで成駒になったことを示す。駒の裏には成駒の名前が書かれており、成れない駒は裏に何も書かれていない。成駒になる前の駒を「生駒」、駒が成駒に変わることを「成る」、成れる状況ながら作戦上あえて成らないことを「不成」(ならず)という。不成が認められていない(成れる状況では必ず成らなければならない)駒も存在する。駒により成駒は様々で成駒になって強くなるものもあるが、なかには全く動きが変わらない駒や弱くなる駒もある。駒の成り方は将棋によって二つに分けられる。将棋類の成駒は、成駒の動きと元の駒の動きとの関係で次の4つに分類することができる。多くは類型1または類型2である。これらの他に、成ることのできない駒がある。本将棋の場合は次の通り。中将棋の場合は次の通り。大将棋の場合は次の通り。類型3の例としては、大局将棋の中旗→前旗がある。類型4の例としては次のようなものがある。また、類型2であるが、成ることによるメリットが極めて少なく、デメリットの特に大きいものの例として、次のようなものが挙げられる。チェスでは「プロモーション」(昇格)と呼ばれていて、ポーンだけが成ることができる。敵陣の最終行に達したポーンは、次のいずれかの駒に昇格できる。通常は最強のクイーンに昇格するが、戦略的にクイーン以外の駒に昇格する場合もある。詳細は「プロモーション」を参照のこと。シャンチーおよびチャンギには成って駒を裏返すことはないが、シャンチーでは河界を越えた兵(卒)はそれまでの前方1目に加え、左右にも1目動けるようになる。チャンギには本来成れる駒は存在しないが、最近提案された韓国将棋協会東京支部新ローカルルールでは、兵・卒が敵陣の一番奥まで前進したと同時に、自分のそれまでに取られた駒(「士」以外)のどれかと交換することができる。マークルックでは、ビア(歩兵およびポーンに相当)が敵陣の3段目に到達したら、裏返してビアガーイと呼ばれる駒になる。ビアガーイの動きはメット(斜め四方に1マスずつ進める)と同じ動きになる。シットゥインでは、敵陣の対角線上のマスに到達した兵が、将に成ることができる。ただし将が盤面に残っているときは成ることはできない。また、成れる場面であっても「不成」を選択することもできる。成るときには兵と将の駒を取り替える。シャトランジでは、敵陣の一番奥に達したバイダーク(兵)がフィルツァーン(将)に成る。いくつでも成ることができる。チャトランガでは、敵陣の一番奥に達したパダチ(兵)は、初期配置で同じ列にあった種類の駒に成る。すなわち、左から3列目のガジャ(象)のいる列のパダチは、ガジャに成る。
出典:wikipedia
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