『カードキャプターさくら』("CARDCAPTOR SAKURA")は、CLAMPによる日本の漫画作品、またはそれを原作にしたテレビアニメ、アニメ映画、ゲームなどのメディアミックス作品。「CCさくら(さらに略してCCS)」と略されることがある。講談社の少女漫画雑誌『なかよし』にて1996年(平成8年)6月号から2000年(平成12年)8月号まで連載された。単行本は全12巻あり、全50話で構成され、第6巻収録の26話までが「クロウカード編」、第7巻収録の27話以降が「さくらカード編」となる。通常版の他、バイリンガル版と判型の大きな新装版、なかよし60周年記念版がある。2001年(平成13年)に第32回星雲賞(コミック部門)を受賞した。単行本の累計発行部数は約1200万部を突破している。アニメ化、ゲーム化などのメディアミックス展開もされた。2016年3月3日発売のなかよし4月号において、連載開始20周年記念プロジェクトの一環として連載終了後初となる新作掲載が発表された。同誌2016年7月号(なかよし7月号、6月3日発売)から「クリアカード編」がスタートした。クロウカード編木之本桜(以下、「さくら」)は、私立学校の友枝小学校に通う小学4年生。父・藤隆と兄・桃矢と3人暮らしで、兄の親友・雪兎に憧れている。ある日、藤隆の書庫で不思議な本を発見する。すると、その本から封印の獣ケルベロス(ケロちゃん)が現れた。その本は、魔術師クロウ・リードが作った魔法のカード「クロウ・カード」が入っていた。全てのカードがさくらの住む町にばらまかれてしまい、封印が解かれるとこの世に「災い」が訪れるというクロウカードを回収するため、さくらはケルベロスによって「カードキャプター」にされ、ケルベロスや親友・大道寺知世、クロウの血縁の少年・李小狼(リ・シャオラン)と共に、クロウカードの起こした事件を解決しながら、カード集めに奮闘する。そしてクロウ・カードが全て集まった時、ケルベロスに対するもう1人の守護者にして審判者「月」(ユエ)が現れる。それは雪兎の真の姿であった。さくらは正式なカードの主となるため、「最後の審判」に挑む。最後の審判とは、封印したクロウカードを使って月と対決するというものだった。さくらが月に負ければ、「この世の災い」が起こるという。この世の災いとは、クロウカードとクロウカードに関わった者全てから一番大切な者の記憶が消えるというものだった。容赦のない月に対して、月を傷つけたくないさくらはなかなか反撃できない。しかし、そんな中で観月歌帆は、さくらに月の鈴を渡す。実は、月の鈴はクロウ・リードが新しい主となるさくらを助けるために作ったものだったのだ。鈴の力で、封印の杖を星の杖に変えたさくらは、月を傷つけることなく月の力に打ち勝ちクロウカードの新たな主として、認められた。さくらカード編さくらがクロウ・カードの正式な主となってしばらくたったある日、転校生柊沢エリオルが現れる。それと前後して、奇妙な事件が起こるようになっていた。さくらはクロウ・カードを使用したものの、これまでの呪文やカードは使えなかった。さくらは自身の魔力でクロウカードをさくらカードに変え、事件を解決していく。実はエリオルはクロウ・リードの生まれ変わりであり、さくらの魔力が星の力だったことにより、闇の力で作られたクロウ・カードがただのカードになるのを防ぐため、従者のスピネル・サン(スッピー)や秋月奈久留(あきづきなくる)/ルビー・ムーンと共に事件を起こしていた。さくらはすべてのクロウカードをさくらカードに変えることができた。しかし、エリオルにはそれとは別の目的があった…。製作元である日本放送協会(NHK)によると、自社製作アニメとしては過去最高額にも及ぶ費用投資を伴った作品であったとしている。アニメオリジナルの話が数話あり、原作とは設定や話が若干異なる部分があるものの、基本的なストーリーの流れはほぼ原作に忠実である。脚本の大半を原作者であるCLAMPの大川七瀬が手掛けている(第3期においては全話を担当)。NHK衛星第2テレビ(BS2)『衛星アニメ劇場』内にて1998年度より放送を開始し、1999年度からは地上波放送のNHK教育テレビにおいても放送された。前枠を担い、同系の「なかよし」作品でもある『あずきちゃん』の後継番組として、マッドハウス制作で、クロウカード編2部とさくらカード編の計3部構成で、各部終了毎の中断期間を挟んで全70話を放送した。2006年には「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で選出された。声優に関しては、過去に『CLAMP学園探偵団』や『魔法騎士レイアース』など、他のCLAMP作品に出演経験のある声優が多数起用されている。本作は基本的に原作に忠実な設定となっているが、主な違いは以下の通りである。など。原作項目の数字は巻数を、()内は話数を表し、記載のない欄はアニメオリジナル作品に該当する。基本的に原作内容に準拠し得るが、斜字体については、ストーリーの基軸は異なるが部分的描写の一致するものを示している。なお、サブタイトルのフォーマットはいずれも「さくらと○○…」あるいは「さくらの○○…」である。総集編や名場面集といった、通常の番組編成とは異なるスペシャル版。テレビ放送は制作局であるNHKを軸とするが、CS放送においても再放送が行われている。本編が終わった後に放送されるケロちゃんのコーナー。第1期に設けられた(35話除く)。内容は捕獲したカードの紹介や、知世が作ったさくらのコスチュームの紹介であったりする。本放送時に各メディアで随時リリースされた際には、バンダイビジュアル(以下「BV」)が販売を担当。その後にボックス仕様のディスクソフトがジェネオンエンタテインメント(以下「G」)→ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(以下「GU」)→NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(以下「NBCU」からリリースされている。(バンダイビジュアル以外の3企業は名称が変わっているが法人格を受け継いだ同一企業体。詳しい経緯は「NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン」の項を参照)観客動員数は50万人以上を記録。第4回アニメーション神戸作品賞劇場部門受賞。同時上映作品は『CLOVER』(クローバー)。1999年(平成11年)8月公開。第1期と第2期の間のストーリーで、さくらたちは小学4年生の冬休み。※ DVDは、劇場版3作を全てHDリマスターバージョンとして収録したものも、2007年(平成19年)に発売されている。さくら達は冬休み。何も予定が無いさくらと知世だったが、雑貨屋ツイン・ベルで行われたくじ引きでさくらは特等の香港旅行を当てる。都合の悪い父の藤隆の代わりに雪兎を誘い、桃矢、知世と共にさくらは香港へ旅立つ。香港が故郷である小狼と苺鈴と再会したさくらは喜ぶが、謎の魔道士の夢を見るようになり…。映画の初めに封印したクロウカードは、アロー。第5回アニメーション神戸作品賞劇場部門受賞。2000年(平成12年)7月公開。劇場版第2作。アニメの最終回からその後のストーリーで、さくらたちは小学6年生の夏休み。小学6年生になったさくらたち。さくらはまだ小狼への返事が出来ずにいた。夏休みに開催される友枝町の祭り「なでしこ祭」でさくらのクラスは劇を行うことになっており、その劇の練習をしていた中、エリオルの家の跡地に建てられた友枝遊園地で、ばったり小狼と苺鈴に遭遇する。実はこの再会は知世と苺鈴がメールのやり取りによって計画したものであった。苺鈴はさくらに告白する機会を仕向けるが、なかなか返事することができない。その頃、町中ではあるものが次々に消えていくという奇妙な現象が起こっていた。その現象はさくらたちの下にも及び、さくらの持つさくらカードが次々に消え始める。それは、名前のないクロウカード=無のカードの仕業だった。異変を止めようとするさくらだったが、相談したエリオルから無のカードを封印するにはその時に1番魔力が大きい者の「大切な人への想い」を代価にしなければならないと聞かされる。動揺するさくらは小狼に相談するが、それしか方法がないのなら仕方ないと言われ思い悩む。しかし無のカードは刻々と威力を発揮し始めていた。そしてなでしこ祭の当日。劇が本番を迎えた最中、無のカードが本格的に襲撃を開始し、友枝町の人々や空間を次々と消し去る。さらに残ったカードや知世、苺鈴、ケルベロス、ユエも次々と奪っていく。クロウが作ったカードが効かない事に気付いた小狼は1人で無のカードに立ち向かう。その読みは当たったものの無のカードの反撃によりさくらの前から姿を消してしまう。1人になったさくらは手持ちのカード全てを使い、一方でカードを奪われながらも無のカードに立ち向かう。実は無のカードの一連の騒動は今まで一人ぼっちにされていた寂しさからきたものであった。しかし、さくらに諭され自ら封印されることを決める。遂に封印をすることになった時、さくらは小狼への気持ちを伝えることが出来なかったことに決意を固めるがその「大切な人への想い」の対価の対象は後を追ってきた小狼へ向けられた。1日に何枚もカードを使用したさくらは魔力が弱まっていたためであった。しかしこの事実は小狼が初めから覚悟していたもので、さくらの1番大切な想いは消させないという強い信念があったように窺える。とうとう封印の代償が失われる時、さくらの持っていた名前の無いカードが発動。ここで名前の無いカードと無のカードが一体となり「ホープ(希望)」のカードとなる。気持ちを失ったとされる小狼にさくらはやっと自分の気持ちを伝える。しかしホープのカードにより小狼は大切な想いを犠牲にすることなく、さくらの気持ちに答えて晴れて想いが通じあうことができ、両想いとなった。劇場版『カードキャプターさくら 封印されたカード』の同時上映。ケルベロス(ケロちゃん)とスピネル(スッピー)を主役とした上映時間約10分の短編ギャグストーリー。ちなみに、作中においてケロちゃんとスッピー以外に顔が映る人物は山崎君のみである(他は遠景や後ろ姿、及び手足のみ)。LD・VT・DVDなどの購入特典として収録されている短編アニメ。
出典:wikipedia
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