ウンウンセプチウム()は、原子番号117の元素。元素記号はUus。発見報告のある中では最も新しい元素で、正式名称が決定していないため、IUPAC による系統名で呼ばれている。2009年10月、ロシアのドゥブナ合同原子核研究所のフレロフ核反応研究所でバークリウムとカルシウムから元素合成され、2010年4月9日発表された。実験は7ヶ月間続けられ、ウンウンセプチウム294および293が6原子観測され、Uus は6回のα崩壊を経て Db に崩壊した。Uus は4回のα崩壊で Mt に崩壊した後自発核分裂した。半減期や崩壊エネルギーは未確定である。ドイツ重イオン研究所では、入手の難しいバークリウムを使う代わりに Pu + V、または Am + Ti の方式によるウンウンセプチウムの合成を研究しており、2014年5月にはウンウンセプチウム原子4つの合成および観測に成功したと発表した。2015年12月、IUPAC は、IUPAC/IUPAP の合同作業部会が117番元素の発見を承認し、115番元素とともにドゥブナ合同原子核研究所とアメリカのローレンス・リバモア国立研究所、オークリッジ国立研究所の共同研究チームが命名権を獲得したことを発表した。2016年6月8日、IUPAC はウンウントリウム(113番元素)、ウンウンペンチウム(115番元素)、ウンウンセプチウム(117番元素)およびウンウンオクチウム(118番元素)の名称案を発表、パブリックレビューを開始した。ウンウンセプチウムの名称案はオークリッジ国立研究所、テネシー大学、ヴァンダービルト大学といった研究機関が集積するテネシー州にちなんで、「Tennessine(テネシン)」(元素記号:Ts)とされた。新元素名に関する IUPAC のガイドラインでは、金属元素は末尾を -ium とすることになっている。しかし、117番元素は周期表よりハロゲン元素(第17族元素)に当たる。現在発見済みのハロゲン元素は全て末尾が -ine であり、"Tennessine"の名称が承認されれば、ハロゲン元素の慣例に外れずに従ったことになる。第17族元素であることからハロゲンの性質を持つと考えられ、周期表でアスタチンの下にあることから「エカアスタチン」とも呼ばれる。より軽いハロゲンの傾向などから融点は700 K程度、主な酸化数は-1とみられ、アスタチンと同様に半金属性の性質を持つと推測されている。
出典:wikipedia
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