テイエムオーシャンは日本の元競走馬で、現在は繁殖牝馬。競走馬時代はデビューから引退まで一貫して本田優が騎乗している。おもな勝ち鞍は2000年の阪神3歳牝馬ステークス、2001年の桜花賞、秋華賞。2000年JRA賞最優秀3歳牝馬、2001年JRA賞最優秀3歳牝馬(馬齢表記改正にともないJRA賞の部門名も改称されたため、2000年に受賞したのは現在のJRA賞最優秀2歳牝馬にあたる)。母は桜花賞優勝馬エルプスの仔であった。現役時代1勝しかできなかったが、繁殖入りしてダンシングブレーヴとの間に生まれたのが本馬である。生誕して10日後、川越牧場に赴いた馬主の竹園は偶然みかけたオーシャンを「小柄な馬だったが走りそうな馬」と感じ同行していた数人の調教師の反対を押し切り購入を決断した。2000年8月、旧馬齢(数え年)3歳時に札幌競馬場でデビュー。新馬戦・500万下条件戦を連勝し、札幌3歳ステークスでは後の東京優駿(日本ダービー)優勝馬であるジャングルポケットの3着に終わるものの、その後2ヵ月半の休み明けで出走した阪神3歳牝馬ステークスを制し、この年の最優秀3歳牝馬に選ばれた。翌2001年は、緒戦となった桜花賞トライアルのチューリップ賞を4馬身差で勝利した後、桜花賞では2着のムーンライトタンゴに3馬身差をつけて優勝。祖母、孫での桜花賞制覇となった。続く優駿牝馬(オークス)ではレディパステル、ローズバドに続く3着と敗れた。この時「直線で引き離していればオーシャンが勝っていた」との声もあり、鞍上の本田優騎手に対する批判の声もあった。牝馬三冠最終戦の秋華賞では、逆に両馬を封じ込め桜花賞に続き牝馬二冠馬に輝く。なお、優駿牝馬から直行での秋華賞制覇は、歴代秋華賞およびその前身のエリザベス女王杯優勝馬としても初めてだった。その後古馬との初対決となったエリザベス女王杯ではトゥザヴィクトリーの5着、有馬記念ではマンハッタンカフェの6着と敗れたが、この年の最優秀3歳牝馬に選ばれた。2001年から馬齢表記が変更になったために2年連続で「最優秀3歳牝馬」を獲得となった。4歳となった2002年は、緒戦の札幌記念を+38kgという大幅な馬体増にも関わらず2着トウカイポイントに1馬身1/2差をつけ優勝。陣営はその後、エリザベス女王杯などの牝馬路線には進まず、天皇賞(秋)からジャパンカップ、有馬記念と進むが13着、9着、10着と敗れる。5歳となった2003年緒戦となったマイラーズカップで3着に入るが、次走の金鯱賞では9着に敗れた。その後は牝馬限定競走のマーメイドステークス、クイーンステークスに出走して2着、3着となるが、エリザベス女王杯出走に向けて調整を行っていた同年10月、調教中に右後脚の骨折が判明し、引退し繁殖入りした。繁殖牝馬となったテイエムオーシャンの交配相手には、オーナーの竹園の意向もあって同じく竹園の持ち馬であるテイエムオペラオーが5年連続で選ばれていた。2004年に同馬との最初の仔を受胎するも翌年流産となったが、2006年2月7日、繋養先の川越ファームで初仔となる牝馬を出産した。この仔馬は「10冠ベイビー」と話題になり、2008年9月25日付でテイエムユメノコとして日本中央競馬会に登録された。2006年もテイエムオペラオーと交配されたが流産、2007年、2008年も同馬と交配され、ともに牡馬を出産した。しかしその後はファンタスティックライト、ディープスカイといったテイエムオペラオー以外の種牡馬と交配されている。
出典:wikipedia
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