ニルヴァーナ (Nirvana) は、1987年に結成された、アメリカのロックバンド。バンド名には、仏教用語の「涅槃の境地」という意味合いがある。1988年ラブ・バス、、スパンクスルーでデビューし、1989年「ブリーチ」でデビューし、カート、クリス、デイブによる1991年「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」でメジャー移籍でのヒットで知名度を上げ、1990年代以降のロックに影響を与えた。オルタナティヴ・ロックシーンにおいて『ニルヴァーナ以降』という言い方をしたり、グランジという言葉はニルヴァーナ以降使わなくなった。全世界でのトータルセールスは、約7500万枚。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第30位。ワシントン州のアバディーンでリードシンガー/ギターのカート・コバーン、ベースのクリス・ノヴォセリック、そしてドラムのアーロン・バークハートによって1987年にバンドを結成。バンド名は、フィーカル・マター、セルアアウツ、スキッド・ロウ、ペン・キャップ・チュー、テッド・エド・フレッドといった変遷を経て、最終的に「ニルヴァーナ"-Nirvana"」(=涅槃)に落ち着いた。ドラマーが安定せず数回メンバーチェンジを繰り返しやがてチャド・チャニングに落ち着く。1980年後半のグランジシーンにて存在感を増しつつあったニルヴァーナは、1989年に独立レーベルであるサブ・ポップと契約を交わし、彼らの最初のアルバムである『ブリーチ - "BLEACH" - 』をリリースした。バンドのメイン作曲者であったカートは、次第に"静かなヴァースと激しいヘビーなコーラスの繰り返し"というダイナミックな対比という手法を確立していく。それからほどなくして、技術的な問題からカートはドラマーのチャド・チャニングを解雇する。その後、オーディションを経てデイヴ・グロールをドラマーに迎え、よく知られたメンバーが顔をそろえることとなる。1990年に、メジャーレーベルであるゲフィン・レコードと契約。1991年に発表した2ndアルバム『ネヴァーマインド - "NEVERMIND" - 』はBillboard 200で1位を記録、MTVではシングル「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット - "Smells Like Teen Spirit" - 」がリピートされるなど、当時のアメリカ音楽界に衝撃を与え、ヘヴィメタルから一夜にしてグランジが新たなトレンドとなった。ニルヴァーナを筆頭に、パール・ジャムやアリス・イン・チェインズ、サウンドガーデンなどのグランジバンドは新たな若者達のヒーローとして祭り上げられた。カートのヘロイン中毒という問題を抱えていたバンドは一時活動麻痺の状態となり、1992年にコンピレーション・アルバム『インセスティサイド - " Incesticide " - 』を発表することとなった。続く1993年には、ニューアルバム『イン・ユーテロ - "IN UTERO" - 』を発表している。予想された程の売れ行きではなかったが、アメリカとイギリスのチャートのトップにランクインした。遺書によれば、成功から来る重圧に耐えられなくなったのではない。「音楽を聴いたり創り出したり、何かを書いたり読んだりすることに伴うべき興奮を、俺はもう随分と長い間、感じられずにいるんだ。」「俺には騙せないんだ」。元からドラッグにのめり込んでいたカートは、自殺未遂や奇行を繰り返していた。最後の40日間でも、ドラッグの購入、自殺未遂などがあり、ついには1994年4月5日にシアトルの自宅にてショットガンで頭を撃ち、自殺。カートの死後、ライブ版を含む何枚かのアルバムがリリースされている。2人の残ったメンバーであるグロールとノヴォセリック及び妻のコートニー・ラブは、レア音源やリリースされていない曲の発表に関する問題で激しく議論した。2002年10月29日に法廷で決着がつき、ヒット曲やカート生前最後のレコーディング音源である未発表曲「"You Know You're Right"」を含むアルバム『ニルヴァーナ - "Nirvana" - 』が発表された。ニルヴァーナの解散後、デイヴはフー・ファイターズ (Foo Fighters) を結成し、2011年に発売された『ウェイスティング・ライト -"Wasting Light"-』はバンド初のBillboard 200での1位を獲得するなど、今も活動している。一方、クリスはスウィート75 (Sweet 75)、アイズ・アドリフト (Eyes Adrift) というバンドを結成したが、近年は政治・執筆活動に専念している。2012年12月12日に、ニューヨークで行われたハリケーン「サンディ」の被害支援チャリティーライブで、デイヴとゲスト・ボーカルのポール・マッカートニーと共作した新曲「Cut Me Some Slack」を披露した。ガンズ・アンド・ローゼズとは対立関係にあり、それは当時のファンを二分するほどだった。カートはガンズに対し、「ガンズ・アンド・ローゼズはロック・スターになりたかっただけ」「ガンズ・アンド・ローゼズにはファッションしかない。俺たちにはパッション(情熱)がある」と発言している。元々アクセル・ローズはニルヴァーナのファンであったが、カートが一方的にアクセルとガンズ側を批判したため、対立関係が生まれた。カートの死後、アクセル以外の元ガンズ・メンバーとニルヴァーナ・メンバーは和解し、元メンバーのバンド、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーは「ネガティヴ・クリープ (Negative Creep)」をカヴァーしている。2010年に発表された、スラッシュ初のソロ・アルバムには、デイヴ・グロールとダフ・マッケイガンが参加している。
出典:wikipedia
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