『プラレス3四郎』(プラレスさんしろう)は、原作:牛次郎、作画:神矢みのるによる日本の漫画作品。また、それを原作としたテレビアニメ。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて1982年34(8月6日)号から1985年21(5月3日)号まで連載された。ロボットを組み込んだプラモデルの人形「プラレスラー」を用いたロボット競技「プラレス」の世界で、中学生の少年・素形3四郎が自身の所有するプラレスラー・柔王丸を駆使して活躍する姿を描いた作品である。神矢みのるの代表作。複雑精巧な可動機構と「マイコン」(劇中での表現)を組み込んだ全高20~30cmの人型プラモデル“プラレスラー”を、コンピューターで遠隔操作してプロレス的な格闘を行わせるロボット競技「プラレス」(プラモデル+プロレス)がテーマ。少年漫画では共に定番とも言える格闘漫画と玩具ホビー漫画の要素を併せ持った作品である。また、現在行われているROBO-ONEなど、格闘技によるロボット競技を先取りしたような内容となっている。単行本は少年チャンピオン・コミックス版が全14巻で刊行。その後、2001年に秋田文庫版が全7巻で刊行された(すべて絶版)。2003年にはリバイバル漫画ブームに乗り、同じ牛次郎&神矢みのるコンビによる本作の十数年後を舞台とした続編『プラレスラーVAN』が『チャンピオンRED』誌にて連載された(全4巻)。『週刊少年チャンピオン』40周年記念企画として、同誌2009年31号に新作の読み切りが掲載された。また、2009年2月にはマックスファクトリーからfigmaのコンセプトモデルとして主役級のプラレスラー・柔王丸と桜姫が立体化されるといった商品展開が行われている。中堅玩具メーカーである「ナカマプラモ」は、新商品としてマイコンを組み込んだ格闘人形であるプラレスラーのキットと、プラレスラーを用いた競技・プラレスを提唱しようと、試作品のトライアルを数名の特別会員に依頼した。そのうちの一人、素形3四郎操る柔王丸は、同じくトライアルを頼まれた特別会員の笹本悟操るザ・魔人をからくも破る。しかしその勝利の直後、全国から押し寄せた腕自慢のマニア達が持参したプラレスラーとの対戦を求められ、ナカマプラモ主宰で第1回日本プラレス選手権大会が行なわれることとなった。決勝戦で強豪黒崎玄剛のマッドハリケーンを相討ち同然で倒したものの、柔王丸のあまりの破損に3四郎は優勝を返上、初代プラレスチャンピオンは空位となる。その後、業界最大手の大日本模型が第2回プラレス選手権大会を開催する。しかし、3四郎は研究作業中に謎の事故で急死した大学教授の父・健一郎の死因となった事故の原因が気がかりで大会に気が乗らない。が、招待選手の中に健一郎の元同僚のペドロ・ロドリゲスという名前を見つけ、急遽出場を決意する。決勝戦まで勝ち進んだ3四郎と柔王丸の前に、圧倒的なスピードとパワーで敵を秒殺して勝ち上がった強力なプラレスラー、エル・ウラカンとそのオペレーター、ペドロ・ロドリゲスの養女ルダが立ちはだかる。傷つきながらもエル・ウラカンをなんとか倒した柔王丸と3四郎であったが、その後も父の事故の原因を探るなかで、ペドロ・ロドリゲスからの再びの挑戦、JPWAタッグ選手権、アンダーグラウンドで暗躍するガレージプラレスと呼ばれる地下プラレスのプラレスラーとの対決、新興プラモメーカー・五洋プラモとその背後で糸を引く謎の組織との闘いに柔王丸とともに身を投じることとなる。父の死の真相を知るべく迷いながらも戦いを続ける3四郎だったが、大切な仲間との交流のなかで、プラレスで培われた技術をどう生かすか、という父の理想を知り、新たなプラレスの可能性を模索し続ける決意を固めるのだった。原作コミックは、単発の決闘とトーナメント大会をストーリーの2本軸に展開していたが、タッグトーナメント編の途中で謎の刺客により柔王丸が襲撃され、御前と謎の組織が登場してから、ストーリーが迷走した末にプラリンピア編の途中で打ち切りとなった。声優はアニメ版のもの。解説は特に記述のない限り、漫画版に準じている。可動フレームと外装(プラスーツ)を持つ1/6スケールのフィギュアロボット。動力内蔵で無線で操作されるが、内部にマイコン(超LSIとCPU)を持ち制御プログラムをも内蔵しているため、最低限のキーボードワークで操作が可能となる。ただ連載当時の1980年代はマイクロコンピューター(マイコン)という言葉が一般的で、その中身については魔法の箱のようにとらえられており、作中でもICを半田付けして基板を自作する、フロッピーに一万語の音声データを入力する、多関節可動人形の制御プログラムが5.25インチフロッピー1枚、などという描写が随所に見られる。インターフェースや制御プログラムも自作であり、現在大学の研究室レベルで行なわれる開発が個人の家で行なわれているのは驚異的ですらある。なおかつ制御プログラムにより「自我」のようなものが形成されており、オーナーに疑問をぶつける、オーナーに逆らうといった行動をとるプラレスラーすら存在する。なお、JPWA主催の選手権大会に参加するプラレスラーは、強制停止回路(インターラプター)の装着がレギュレーションで義務付けられている。なお、漫画版では柔王丸・桜姫・リキオーといった人間に近いフォルムを持ったプラレスラーは、機械であるプラレスラーにはないはずの人間のような瞳が描かれ、あたかも人間がプラスーツを纏って闘っているかのように描かれているが、これはあくまでも3四郎たちからプラレスラーを見たときのイメージである。対するアニメ版は柔王丸を含むすべてのプラレスラーを純然たる機械として描いており、漫画版とは対照的である。ただし、初期設定では漫画版と同じようにすべきか試行錯誤しており、ラフ画ではプラスーツを纏った人間体バージョンの柔王丸も描かれている。すべて架空の企業、団体、商品。東宝と旭通信社の共同製作によるテレビアニメ版は、1983年6月5日から1984年2月26日まで、TBS系にて放送された(放送枠:毎週日曜日17:00 - 17:30)。全37話。本作のアニメーション制作を担ったのは、いのまたむつみを擁して黎明期のOVAで一時代を築いたカナメプロダクションである。同社がテレビアニメでメインのアニメーション制作としてクレジットされたのは、結果的に本作が最初で最後であった。原作連載中のアニメ化という理由もあり、アニメオリジナル要素が多く盛り込まれている。その最たるものが、原作で描かれたマイコンによるプラレスに加え、脳波によるプラレスラーの操作を可能にする新型集積回路「バイオチップ」の登場である。それを用いた技術は「脳波誘導」と称され、人体の不自由な部分を脳波で操作して健常な人と同様の日常生活を実現させることへの応用が可能であるが、殺戮兵器の軍用ロボットへの応用も可能であるため、バレステラが私腹を肥やそうと企むことにもつながっている。特筆が無い場合は、1983年10月の時点で本作を放映していた局である。第30話で、色違いのザンボット3(日本サンライズ)、バルディオス(葦プロ&国際映画社)、ガイヤー(東京ムービー新社)、アクロバンチ(国際映画社)がプラレスラーとして登場するが、これは当時のアニメ作品で散見されたアニメーターの遊び心によるものである。アニメ放映中に、アニメ版設定に準じたデザインで柔王丸をはじめとするプラレスラーがバンダイでプラキット化されている。その後も立体化されており、マックスファクトリーからfigmaのコンセプトモデルとして柔王丸と桜姫が選出され、共に原作のタッグ選手権のものがモチーフとなっている。同社が浅井真紀にfigmaの基礎造形を依頼した際に、その条件として提示したのがこのキャラクターの製品化であった。長らく発売が未定のままであったこの2体は、2009年2月に「figma発売1周年記念商品」として発売された。なお本作の主役級のプラレスラー3キャラのうち、リキオーのみfigma化のアナウンスは未だない。figmaのコンセプトワークに携わる浅井は、エル・ウラカンも発売予定であるとイベントでのトークなどで発言している他、(あくまで非公式にではあるが)自身のホームページの掲示板に書き込まれた要望を鑑みて、第2回全日本選手権時の桜姫も製品化を検討したいとしている。2010年には作中に登場したマッドハリケーンの実物ともいうべきホビーロボットが限定発売されている。一体80万円もする高級品で実際に二足歩行や格闘が可能となっている。本作自体のゲーム化ではないが、2013年にYahoo!モバゲーでサクセスが提供する女子プロレスをテーマとしたソーシャルゲーム『リング☆ドリーム 女子プロレス大戦』の期間限定イベント「強敵乱舞~伝説の桜は冬に咲く~」において、桜姫のコスチュームを着用した女子プロレスラーが登場。イラストは神矢の新規描き下ろしである。
出典:wikipedia
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